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Paris Opera Ballet Japan Tour 2010
Cendrillon Day2 Soiree 13 March 2010 Ueno, Tokyo パリ・オペラ座バレエ団 日本公演 「シンデレラ(サンドリヨン)」(全3幕) 2日目 ソワレ 2010年3月13日(土) 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ 振付:ルドルフ・ヌレエフ 装置:ペトリカ・イオネスコ 衣裳:森英恵 照明:グイード・レヴィ 1986年 パリ・オペラ座初演 シンデレラ:デルフィーヌ・ムッサン 映画スター:マチュー・ガニオ 二人の義姉:エミリー・コゼット、ドロテ・ジルベール 継母:ステファン・ファヴォラン ダンス教師:マチアス・エイマン プロデューサー:アレッシオ・カルボネ 父:ジャン=クリストフ・ゲリ 春:リュドミラ・パリエロ 夏:エヴ・グリンツテイン 秋:メラニー・ユレル 冬:ステファニー・ロンベール 演奏:東京ニューシティ管弦楽団 指揮:コーエン・ケッセル +++ 今回ばかりは劇場で売っているプログラム(パンフレット)がありがたかった。 あれデジャブなんだけどなんだっけというのを解説してくれている。 そうだよねメトロポリスだよね~フリッツ・ラングの! とか バスター・キートンとか そのほかそのほか 種明かしされていますよ~ 往年の映画ファンにはお薦め 若いもんには何のこっちゃだろうけどね~ きょうはソワレ! チケットをオーダーした時点では、主役2人のキャスティングしか発表されていなかった。 結果的にダンス教師はペッシュが降板してしまったらしい。 エイマンがマチネソワレ連投だったようだ。 きょうもエイマンすっばらしかった~ きょうはキャスト表があったのでいろいろお楽しみがあった。 映画スターの友人の中に、ヤン・サイズ発見! 彼は背が高くて頭が小さくて足が長い抜群のプロモーションなのでかっこよかった~ それときょううれしかったのが、プロデューサー役がアレッシオ・カルボネだったこと。 彼もすばらしいダンサーで、そんなに背は高くないがとてもハンサムで演技もうまいし、踊りがすっばらしかった。 ドロテが惚れるわけだよね~ なんかいい男だらけのサンドリヨン、パリオペのダンサーは本当にみんな美しい。 主役の映画スターのマチュー・ガニオ、 出てきたときにほーっとため息が漏れるぐらいオーラがある!華がある! 本当に往年の銀幕の映画スターのようにハンサム。 演技もうまいし、UPに耐える。 しかし踊りに関してはとても良くはなっているが、疲れてくるとあまくなってくる。 ミスは感じられなかったが、ジョゼの気迫のこもったキレたダンスに比べると、ぼやっとしている。 その曖昧模糊な踊りがマチューの特徴と言えばそれまでだが。 肝心の細部に至るまできちんとやってこそクラシックバレエなのに。 でもとにかくハンサムでひげもたくわえていて素敵でしたよ。 シンデレラのデルフィーヌ・ムッサンはとても繊細なダンス。細部まで行き届いた美しい踊り。 しかしオーラとか華はあまりなく、地味なんですよね。 そのへんがちょっと残念。 だからこの2人の肝心のパドドゥが充分すばらしいんだけど、ふわ~と思うようなすばらしさを感じないんだよね。 ヌレエフの振り付けは難しすぎるからこれを完璧に踊れる主役は限られるだろう。 それを思い知らされた日だった。 第1幕 サンドリヨンのパパが経営する食堂(だって。そんな風には見えませんが…) 長椅子で姉妹、真中に座る継母。お裁縫中。 けんかになってびりーと布が2つに裂ける。 シンデレラ、ほうきのダンス。 振りまわしたほうきが長椅子にぶつかるアクシデント。 ムッサンは端正な繊細な踊り。 しかし初々しい少女といった雰囲気はなく、生活に疲れた中年女みたいだった。 でも優しい性格で女性らしい。 ここが肝心。 シンデレラは理知的であったり、理性が勝っていたり、男勝りであってはいけない。 ムッサンはちゃんとたおやかな女性だった。 姉妹のけんかも仲裁に入って優しくなでであげたりする。 それで逆にいじめられたりするのだが。 だからムッサンがいじめられると本当にむごい感じがする。 父が帰ってくる。 酒瓶を取り上げようとするシンデレラをただ冷たく眺めている3人。 そのあと3人でシンデレラをいじめる。 外で交通事故にあった映画プロデューサーが外れたハンドルを持って駆け込んでくる。 彼はしもてにうずくまるが、駆け寄ろうとした父母姉妹を魔法でフリーズさせる。 シンデレラが彼の腕を取り、長椅子に座らせる。 カルボネすごい濃い系ハンサム。 魔法を使ってシンデレラの動きを止める。 また合図するとシンデレラが目を覚ます。 プロデューサーは出ていく。 シンデレラはフリーズしてる家族を手を叩いて起こす。 彼らはシンデレラにこぶしを振り上げるが、ほらっお客さまよ!と言われる 荷物が届いている。 母親は娘たちを遠ざけ自分で衣裳を配る。 自分には豪華な毛皮と毛皮の帽子。 ダンス教師が2人のヴァイオリン弾きを連れて入ってくる。 彼は姉妹を奥の壁のバーに立たせ、レッスンをする。 ドロテが足を高く上げるので思わずよけるダンス教師。 エミリーの腕にド突かれそうになりよける。 ダンス教師はお手本を見せる、というより自分に酔っているように美しく踊る。 目が点になるぐらいジャンプが高い! 姉妹が踊るがひどい。ダンス教師は間に挟まれトロワで踊る。 エイマンは連続のトゥール・ザンレールを1回披露する。ひょえ~ 主役より超絶技巧踊ってるんですけどいいんでしょうか。 ピルエットなんか5回以上回れるだけ優雅にゆっくり回って見せた。 ダンス教師はさっさと出て行く。 しかしこのダンス教師は映画のコリオグラファー兼ダンス指導という設定。 ヌレエフ自身を投影しているような雰囲気も見受けられる。 逆に映画プロデューサーは「ディアギレフ」。 興行主。 そして同時に「ピグマリオン」。「マイフェアレディ」のヒギンズ教授のように、ぼろを着た娘をレディにする。 同時にすばらしいダンサーを発掘しスターに育て上げる、エンファサリオ。 これにもヌレエフ自身が投影されている。 姉妹はシンデレラと踊りを復習して遊ぶ。 シンデレラもかまってもらって遊ぶこともある。このへんリアリティー。 親子は映画の撮影のため出ていく。 母親は振り返ってシンデレラを見るがゆっくりそのまま出ていく。 ポワント痛いの我慢してるんだろな~ファヴォラン。 一人になったシンデレラ。 彼女は夢の中に逃避する。 ここでチャップリンの真似したり、アステアのまねしてタップダンスをしたりする。 わざとなのかボロのスカートをズボンに完全に入れずに出していたのが気になった。 場面転換 プロデューサーがやってきて男の服を着たシンデレラを映画の世界に連れていく。 そこはメトロポリス。 近未来の巨大都市だ。 出てくる女性たちはシンデレラのためのファッションショーだった。 第一グループの「春」 ここにはフロリアン・マニュネがいる。 第二グループ、「夏」 ジョシュア・オファルトにヴァンサン・シャイエという顔ぶれ ここでプロデューサーのソロ。 これも誰かのパロディーとのこと(パンフレットの解説参照) 葉巻をくわえ、ビン底眼鏡に口ひげ。 ファニーにすばらしく踊る。 カルボネの醸しだす雰囲気がすばらしい。 そして秋の第3グループにはニコラ・ポール 第4グループ「冬」にはアドリアン・ボデとシモン・ヴァラストロ。 シンデレラは美しい服に着替えている。 時計に見えない時計のセットはこれは「モダン・タイムス」の歯車! マリリン・モンロー風の美女が老婆に変わる。 プロデューサーは時間を惜しみなさいとシンデレラに教える。 このままじゃあっという間に君もこうなる。 シンデレラは現実に踏み出すことにした。 美しく装い、車に乗る。 プロデューサーはマントを車にかける。 第1幕了。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月22日 17時51分54秒
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