Metropolitan Opera:
Simon Boccanegra
5 Feb. 2011 Matinee
Toll Brothers-Met Opera Radio Network Broadcast:
Simon Boccanegra, a corsair ..... Dmitri Hvorostovsky (Baritone)
Maria Boccanegra, his daughter, aka Amelia ..... Barbara Frittoli (Soprano)
Jacopo Fiesco, a Genoese nobleman ..... Ferruccio Furlanetto (Bass)
Gabriele Adorno, a Genoese gentleman ..... Ram?n Vargas (Tenor)
Paolo Albiani, a goldsmith ..... Nicola Alaimo (Baritone)
Pietro, a Genoese popular leader ..... Richard Bernstein (Bass)
Captain of the Crossbowmen ..... Adam Laurence Herskowitz (Tenor)
Amelia's maid ..... Edyta Kulczak (Mezzo-soprano)
James Levine ..... Conductor
Chorus and Orchestra of Metropolitan Opera
***
ということで、シモーネ・ボッカネグラ、聴きました~
予習含めると12時間以内にシモーネ・ボッカネグラを3回聴くという暴挙!
3つの別ヴァージョンを聴き比べるのはなかなかおもしろかった。
METの感想ですが、
主役4人が突出してすばらしい。
これはかなりextraordinary な公演だったのではないでしょうか。
今のところ2011年のトップ・レベルかも?
まずフリットリ。
神、降臨してました~
フリットリの神降臨体験は生のコジ、ドンカルロなどありますが
今度のも極めつけ神でした~
あ~女神(ディーヴァ)ですね、言うなれば。
そしてヴァルガス。絶好調でした~すばらしい!世界一の美声をパワフルに披露した。
アリアでは終わって客の絶叫と悲鳴が聞こえた。まさに黄色い声。
フルラネットも圧倒的存在感。彼が歌うだけでいちいち拍手があるので間がとられる。
ディーマは相変わらず息継ぎなしで歌ったり(often taking whole lines in a single breath -from NYT review below)、得意技を見せていた。
そしてレヴァイン!やはり彼だ。ぴったり歌手によりそう力と、それでいてけっして全体を壊さずもっていく力。何より歌手の全幅の信頼が大きい。フルラネットも語っていた。レヴァインがいかに歌手を尊重してくれるかを。
フリットリでは1か所オケが速すぎる部分があったけど。
フルラネットやバルガスの牽引は見事と言わざるを得ない。
まあ結局は好みの問題だと思う。
バリトンでいえばパオロ役のニコラ・アライモがすばらしかった。METデビューということだが。
METのお客さんの熱狂はいいのですが、デュエットでもなんでも拍手するのでそのたびに舞台が止まる。少々ウザい(笑)。しかしまあこれがMETの良さでもあるのですが。
第1幕第2場のThe Council Chamber sceneの幕が開いた瞬間なんて舞台装置を見た観客が拍手。「ラ・ボエーム」のカフェモミュスでもいつもそうだからあ~やはりMETだ!とうれしくなる。熱いんだよね~
結局拍手問題に関しては指揮者が作曲家の意図を感じ取ってさてどうするかということなんだよね。ビシコフも以前語っていたが、ドンカルロは「ベルカント」じゃないからワーグナー的に止めないオペラだと。しかしこれは明らかにベルカント演目だからまだ音楽と歌が渾然一体とまではいかないんだよね。ゲルギエフとかヴェルザー=メスト、ガッティ、パッパーノは本当止めないからね。ラジオで聴いている身には拍手はいらない。
日本時間3時に始まって終わったのが6時18分。おつかれさまでした~
NYT Review
This Time, a Baritone as a Verdi Baritone