Tetsuya Mochizuki 望月哲也 tenor in --
二期会WEEK 2012 第6夜
林美智子の90分のコジ!
モーツァルト:オペラ『コジ・ファン・トゥッテ』
2012年6月23日(土)
東京・赤坂・サントリーホール(小ホール Blue Rose)
フィオルディリージ 澤畑恵美(S)、
ドラベッラ 林美智子(M-s)、
フェランド 望月哲也(T)
グリエルモ 黒田博(Br)
ドン・アルフォンソ 池田直樹(Bs‐Br)
デスピーナ 鵜木絵里
河原忠之(Pf)
望月さんのコジ…
***
Vogt さんの去った日本で過ごしていたら無性に望月さんの美しい声が聴きたくなった。
ご本人のブログを見たら二期会WEEKと書いてあるので、愛読書「ぶらあぼ」を参照したらなんと、「アリアをすべてカットした」公演とある。
え?まさか。これ誤植でしょ?
オペラ公演でアリアをかっとするなんてありえない。
そう思い込んでいた。
しかしそれは可能だったのだ。
それはコジだからだ。
以前から密かに思っていたが「コジ・ファン・トゥッテ」はモーツァルトの最高傑作。
音楽の美しさでは他に並ぶものがない。
その要因は二重唱や重唱があまりにも美しいからなのである。
今回の公演はアリアをかっとすることで、素人にも受けるようにコンパクトに構成されたもの。
まあ個人的にはアリアが聴きたかったが、プロダクションとしての狙いは大成功と言えるだろう。
レチタティーボは普通に日本語でしゃべられ、
それ以上の日本語のしゃべりが付け加えられている。
第2幕第12場 No29のフェルランドとフィオルディリージのデュエットが火が出るようだった!
すばらしかった。
このシーンを見るためだけでもここに来た甲斐があった。
望月さんのフェルランドは今までに聴いた中で最高だった。
今まで聴いたフェルランドは生で、
ウィーン国立歌劇場来日公演ムーティ指揮のミヒャエル・シャーデ、
同じく生で
新国立劇場のミキエレットのコジ、ディミトリー・コルチャクの代役で来た人。
ザルツ2011のコジ(ミンコフスキ)。
録音ではウィーン国立歌劇場ムーティのフランチェスコ・メーリ。
ウィーン国立歌劇場のトビー・レヒティプー。
ザルツのレヒティプー。
アバド指揮のスカラの英国人。
コジまとめ(過去記事)
まあいろいろですけど、まずフェルランドは高い声でなくてはいけない。技巧も要求される。
望月さんはそれに加えて非常に稀有な独特の美しさを有する声なのである。聴いていると陶酔してくる甘い響き。それでいてレッジェーロではない。パワーがあって男らしい声でもある。彼を日本で聴けるのは今のうちだけのような気がするので、聴けて良かった!
ピーターグライムズも楽しみだけどなんといってもタミーノ!タミーノが待ち遠しいです。
河原忠之さんのピアノがすばらしかった。
こんなにうまい人初めて聴きました。
指揮者のようだった。
コジはテンポが肝だが、そこもすばらしかった。
望月さんのフェルランド、今年びわ湖ホールで完全版が聴けます!
沼尻竜典オペラセレクション
モーツァルト作曲 歌劇『コジ・ファン・トゥッテ』
2012年11月30日、12月2日
二期会 望月哲也
望月哲也 Tetsuya Mochizuki, Japanese tenor INDEX Revised today! Sunday 24 June 2012
2013 年以降の予定が知りたいな。
は~ますますファンになっちゃいましたです。
今後彼の歌唱を聴けるとすれば、個人的には直近ではエリヤかな。
ドン・オッターヴィオも聴きたいです。新国立でドンジョヴァをやる時にお願いします。
ドンジョヴァはフィンリーかマルトマンでお願いします。