ラトマンスキーのアンナ・カレーニナ
Day 1
シチェドリン≪アンナ・カレーニナ≫全2幕
レフ・トルストイの小説に基づく
2012年11月22日(木) 7:00p.m.~8:55p.m.
音楽:ロジオン・シチェドリン
振付:アレクセイ・ラトマンスキー
音楽監督:ワレリー・ゲルギエフ
装置・衣装デザイン:ミカエル・メレビー
ビデオ映写:ウェンドール・ハリントン
照明デザイン:ヨルン・メリン
台本構想:マルティン・トゥリニウス
振付アシスタント:タチヤーナ・ラトマンスカヤ
台本構想:リュドミーラ・スヴェシニコワ
指揮:アレクセイ・レプニコフ
管弦楽:マリインスキー劇場管弦楽団
<出演>
アンナ・カレーニナ:ディアナ・ヴィシニョーワ
アレクセイ・カレーニン(アンナの夫、ペテルブルグの高級官僚):イスロム・バイムラードフ
セリョージャ(アンナの息子):ルスラン・シデルニコフ
アレクセイ・ヴロンスキー伯爵(ペテルブルグの近衛騎兵大尉):コンスタンチン・ズヴェレフ
ヴロンスカヤ伯爵夫人(アレクセイの母):エレーナ・バジェーノワ
エカテリーナ・シチェルバツカヤ公女(キティ、シチェルバツキー公爵の娘):マリーヤ・シリンキナ
シチェルバツキー公爵(モスクワの貴族、キティの父):アンドレイ・ヤコヴレフ
シチェルバツカヤ公爵夫人(キティの母):オルガ・バリンスカヤ
ステパン・オブロンスキー(スティーヴァ、アンナの兄):アレクサンドル・セルゲーエフ
ダリヤ・オブロンスカヤ(ドリー、ステパンの妻でキティの姉):ダリア・ヴァスネツォーワ
コンスタンチン・リョーヴィン(オブロンスキーの友人): レクセイ・ティモフェーエフ
ベッツィ・トヴェルスカヤ公爵夫人(アンナの友人でヴロンスキーの従妹):アレクサンドラ・イオシフィディ
エゴールシュカ・コルスンスキー:ミハイル・ベルディチェフスキー
皇帝:ピョートル・スタシュナース
皇帝の副官:ソスラン・クラーエフ
トゥシュケーヴィチ:カレン・イオアンニシアン
大臣夫人:ヴィクトリア・クラスノクツカヤ
カレーニン家の使用人-
セリョージャの乳母:エレーナ・セラピナ
カピトーヌイチ:ウラジーミル・ポノマリョフ
アヌーシュカ:ナターリヤ・ドゥゼヴリスカヤ
若い男性の召使:ヴィクトル・リトヴィネンコ
若い女性の召使:オリガ・ベリク
イタリア人カップル:スヴェトラーナ・イワーノワ,ドミトリー・ヴァデネーエフ
新聞とレモネード売り:キリル・レオンティエフ
女性の乞食:アナスタシア・ペトゥシコーワ
駅の男性の乞食:アレクセイ・コピエフ=ニコラエフ
憲兵:マキシム・ブィストロフ
【上演時間】 約2時間 【終演予定】 20:55
第1幕 40分 - 休憩 25分 - 第2幕 45分
これも問題作ですかね~
文芸大作のバレエ化、やはり難しいですよね。
今回シチェドリンの音楽が暗過ぎて、入りこめなかった。
なんでショスタコとか使わへんの。
ラトマンスキーのブライトストリーム、イワンの仔馬とかすごくおもしろかったのに、
これはなに!?
シチェドリンあかんて。
演出やセットや振付はすばらしかったのに。
トルストイのアンナ・カレーニナはもちろん縦軸はアンナとウロンスキーの破滅型の恋なんですけど、もう1本の縦軸として、リョーヴィンとキティの愛というのもあるんです。
それが今回描いてくれるものと期待していただけに、裏切られた。
リョーヴィンが出てくるのは最初のシーンだけ。
ありえへんわ~
アンナとヴロンスキーは原作に沿って描いていたのでなるほどおもしろいな、とは思いましたけど。
内容にふれますのでご注意ください
最初のシーンが…
マイヤーリンクか?という…
そして停車場でのウロンスキーとアンナの出会い
アンナにパーティで出会ったウロンスキーはまた駅まで追いかけてくる。
ウロンスキーの愛の告白とアンナの拒否
汽車のセットすげ!
カレーニンの頭にあるのは皇室の方々の機嫌だけ。
アンナはついにウロンスキーと愛を確かめ合う
第2部
競馬場。ウロンスキーが競馬に出る。
アンナは落馬したウロンスキーに気が動転して、皇室の方に粗相をしてしまう。
アンナは病気になってしまう
瀕死のアンナのもとに駆け付けたカレーニンはほだされてしまう
ウロンスキーも付きっきりだったが、夫婦の姿に力なく去る
ウロンスキーは拳銃自殺を図るが失敗する。
アンナは回復し、ウロンスキーとイタリアに出奔する。
ペテルスブルクに帰ると、社交界の人々は冷たかった。
子供にも会わせてもらえない。
意を決して会いに行くがそこに待っていたのはカレーニンの拒絶だった。
アンナはウロンスキーとの間もぎくしゃくし始める
ウロンスキーがオペラを見に行く
すべての人々にアンナは無視される
アンナはウロンスキーと狂おしく踊る
そしてアンナは走ってきた汽車に飛び込む…
縦軸においては原作どおりです。
そのほかの豊饒な部分がすべてカットされている。ううむ残念。
でもこういう挑戦は大歓迎!亜門さんのネオオペラもしかり。
進化版でまた見たいものです。
ヴィシニョーワとバイムラードフはすばらしかったです。
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アンナ・カレーニナ原作の感想