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カテゴリ:OPERA
Tokyo Nikikai presents Don Carlo 東京二期会オペラ劇場 ドン・カルロ 《ドイツ・フランクフルト歌劇場との提携公演》 2014年2月20日(木) 東京文化会館 大ホール DAY 2 原作:ヨーハン・クリストフ・フリードリヒ・フォン・シラー「ドン・カルロス」 台本:フランソワ・ジョセフ・メリ、カミーユ・デュ・ロクル イタリア語訳:アキッレ・デ・ロージェール 作曲:ジュゼッペ・ヴェルディ 指揮: ガブリエーレ・フェッロ 演出: デイヴィッド・マクヴィカー 装置: ロバート・ジョーンズ 衣裳: ブリギッテ・ライフェンシュトゥール 照明: ヨアヒム・クライン 振付: アンドリュー・ジョージ 演出補:カテリーナ・パンティ・リヴェロヴィッチ 合唱指揮: 佐藤 宏 舞台監督: 幸泉浩司 公演監督: 大島幾雄 フィリッポ: ジョン ハオ ドン・カルロ 山本耕平 ロドリーゴ 上江隼人 宗教裁判長 加藤宏隆 エリザベッタ 安藤赴美子 エボリ公女 清水華澄 テバルド 青木エマ 修道士 倉本晋児 レルマ伯爵 木下紀章 天よりの声 全 詠玉 6人の代議士 岩田健志 勝村大城 佐藤 望 野村光洋 門間信樹 湯澤直幹 合唱: 二期会合唱団 管弦楽:東京都交響楽団 Photo Link *** The moment that Star was Born! カーテンコールに彼が登場した瞬間。 ブラヴォーが飛び交う。 若干29歳で堂々のドン・カルロデビューの山本耕平。 彼はこのお話をより真実らしくしかもファンタジックにした。 王子様とお妃の悲恋、このお話に皆素直に入り込めた。 アイドル顔負けのイケメンで演技力もある。 お声はロベルト・アラーニャの若い頃にそっくり。 ややリリコ・スピントがかったリリコで強靭な歌唱もできる。 この難役を最初から最後まで美しく見事に歌った。 そしてフィリッポのジョン・ハオ。 テレビで見せるお茶目な素顔とは異なり、舞台に立つと圧倒的な存在感を放つ。 きょうも彼が出ているところはほぼほぼジョン・ハオ劇場と化していた。 dominating performance, Huge voice, 他を睥睨する圧倒的なお声のヴォリューム。 役がらが身に入っていて、そこでジョン・ハオのフィリッポが息をしている。 演技力半端ない。 声は厳密にはバスではないが見事だった。 注目のアリアエッラジャンマイマモ(彼女は私を愛していない)の変化していく歌いっぷりも見事! まさに舞台を牽引していた。 若い、突っ走っていく2人と、絶大な権力と老いと寂しさを抱いたフィリッポとのコントラストが見事で、ほんとにお話しに引き込まれた。 Bravi tutti! 注目のエボリ、清水華澄さん。 なんて美しく繊細に歌うんでしょうか? まずはお声が本当に美しい。 細やかな感情を声に乗せて歌える生まれついての歌姫。 まずは2幕のアリア、 そして庭園でのカルロとロドリーゴとの三重唱 フィリッポの部屋でのフィリッポ、エリザベッタ、ロドリーゴ、エボリの四重唱、ここ一番好きなシーンなんですけどすばらしかった!みんな離れているのに見事に合った。 そしてドン・ファターレ。 パワーと表現力。 とても繊細なエボリですごく気に入りました。 私が今回どうしても聴きたかった人、木下紀章さん、テノール。 とても背が高くて歌舞伎役者のような舞台映えする顔立ち。 お声はとても美しいリリックテノールでレルマ伯爵や国王の布告者にぴったり。 高い声も大得意でしかも声のサイズが大きい。 ドンカルロとの声のコントラストもあり楽しめた。 そして芝居も堂に入ったもので感心しました。 エリザベッタの安藤赴美子さんもすばらしかった。ドラマチックに歌いました。声も大きい。美しく演技がうまく、恋人2人のお話が納得できる美男美女ぶりでした。 瞠目はテバルドの青木エマさん。すばらしいお声でした。高く美しく、演技もうまく、声のサイズも大きい。 天よりの声、全 詠玉さんは裏で歌いましたが、まさに天の声でした。アメージングにすばらしかったです! 指揮のガブリエーレ・フェッロさんはすごく長く長く音を伸ばします。 いや~これにはびっくり。 ただでさえレガートレガートで大変なヴェルディの♪をさらに長くのばさなくてはいけない! ソリストたちは皆すばらしく美しく聴かせてくれましたが、このテンポにはびっくりでした。 歌手をよほど信頼してるんでしょうね!皆歌手は期待にこたえてすばらしいレガートを聴かせてくれました。 ロドリーゴの上江隼人さん、生では初めて聴くと思います。美しい声のバリトンです。高い音程も得意です。歌がうまいです。ロドリーゴのアリアも二重唱も、見事でした。 宗教裁判長の加藤宏隆さん、大変お若いのに大変身して老けメイクで演じました。ノーブルなお声です。 修道士とカルロ5世の倉本晋児さん、やはり美しいお声です!バスで低い音程が大得意ですばらしかったです。 演出はマクヴィカーなので当然逸脱はありません。ある2点を除いて、すべてお話に沿っています。これはちょっと満足度高すぎでしょ~という舞台です。ほんとに酔いました!楽しみました!MUST SEE PRODUCTION と言えると思います。これだからやはりオペラはおもしろい!!!この若い力のすばらしさと美しさを感じてほしい。感動が待っています。 *** ※中身にふれますのでご注意ください。 イタリア語5幕版 第1幕 フォンテンブロー 林立するれんがを白く塗った壁と台。 一貫してこのセットで、台は移動したり引っ込んだりする。 これはこの作品のキーとなる場所、サンジュスト修道院の墓場を象徴している。 大がかりなセットチェンジがないから1幕から3幕まで続けて演じられる。 これにはびっくり。 冒頭部分、音楽が始まる前。 ここはまだ語らないでおく。 よく観察してね! 民衆の声は背後から聴こえる。 黒い服装のドンカルロ王子が台の前に立っている。 フォンテンブロー、 いきなり王子のアリアです。 麗しい美男のカルロはパワフルに美しく歌う。いい声です。ザルツブルクではカウフマンがソットヴォーチェで処理した最高の音程も地声で歌う。 拍手。 テバルドの声。すばらしいです。 髪を長く垂らし、ショールを羽織ったエリザベッタが出てくる。 いかにも娘という感じの衣装。 カルロはスペインの者なのであなたをお守りしますと言う。 2人はうれしそうに見つめあう。 カルロは自分の絵姿をエリザベッタに渡す。 エリザベッタはこの男性が自分の許婚(いいなずけ)だとわかって喜ぶ。 Carlo son io...e t’amo! カルロです、私が、愛してます! すばらしい声~ 二重唱 キス。 テバルドがお妃さま(Regina)と呼びかける。 違うわ、 カルロは愕然とする。 農民ではなく貴族のかっこうをした人々が出てくる。 いよいよレルマ伯爵の登場だ。 レルマはエリザベッタにこの婚姻を承諾するか尋ねる お返事はいかがでしょうか? Che rispondete? レルマはエリザベッタのかみて側に移動する エリザベッタはカルロを見る カルロは固まっている Si, レルマ伯爵は大仰な身振りで再敬礼し手を差し出す エリザベッタはその手をとり進んでいく カルロは一人で残されずっと見送っている そのまま第2幕 Part 2 へ続く。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2014年02月23日 21時02分48秒
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