新国立劇場オペラ研修所ナクソス島のアリアドネ Part 2
3公演終了後にUP予定!
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きょうは研修生の公演なのに
プロの歌手たちが会場にぞろぞろいた。
それだけこの公演に関心が高いんだ!と思った。
きょうはベストの席。
ほぼセンター。
指揮者の4列後ろぐらいですかね。
最近歌手は正面で聴くのが一番良いということがわかったので。
この楽曲だいだいだい好きなので期待高まる。
三浦安浩さんの演出だし。
Vorspiel
カーテンが開くと
子供(15歳ぐらい)が絵画を見ながらぼりぼりジャンクなお菓子を食べている。
マッチョな男がダンベルを上げながら通り過ぎる。
左手には多分ドーナツだかケーキが入った菓子箱を下げている。
差し入れだ。
彼はツェルビネッタの愛人のひとりらしい。
楽屋の光景。
出演者の控室が並んでいる廊下。
2階建てになっていて
1回の一番しもてよりはアリアドネの部屋。
3つ目はツェルビネッタの部屋。
2Fのまるでペントハウスのような部屋はバッカスの控室。
バッカスの歌手が特別扱いなのがわかる。
バッカスは何人も女性歌手を連れ込んでエッチしているようだ。
人々が入り乱れて登場するが
抱き合いキスしあうカップルだらけ。
あ=三浦さん(の演出)だ~♪とうれしくなる
音楽教師は杖をついている
ひげに老けメイク。
彼は執事に難題をふっかけられている
執事のヨズア・バールチュ、すばらしい声。
マイクなしでしゃべっているのだが声が通る~
あたりまえだがドイツ語がすばらしいので舞台が締まる
下僕役の大塚さんはこの舞台の制作進行的スタッフのようだ。
頭にインカムをつけている
相変わらずすばらしい低音で舞台に立っているのがすごく自然。
やはりベテランは違う。
作曲家は普通メゾのはず?だが
今回ソプラノが歌う。
作曲家:(制作進行に)君ヴァイオリンを呼んできてくれ
制作進行:ヴァイオリンは一人じゃこれません
作曲家:みんなどこにいるんだ?
リハしたいのに。
制作進行:皆さん食堂ですよ!
もちろん食べているのはオケじゃありません
ご主人のために演奏してるんです。
作曲家:じゃ歌手は?
制作進行:それどこじゃないでしょ
2Fで女をとっかえひっかえしていたバッカスが叫び出す
バッカス:こんなものかぶれるか~!!
注目のたつんどさんの第一声です。
かつらがかりが応酬する
かつらがかりもすばらしい声です。
ツェルビネッタはすばらしい歌手の天羽明恵さん
ダンス教師はオカマキャラに設定されている
日浦さんはカルディヤックでは二枚目キャラだったのでびっくり。
声もいいし、演技もいい。
執事がまた登場
執事:ご主人がまた気を変えられました
音楽教師:オペラから始めるなとか?
プリマドンナ:なんなのよ!
執事:ダンス教師さんはどこです?あなたがた2人を見込んでお願いしたい。
ダンス教師(タンツマイスター):ツェルビネッタのあとにアリアドネ、でいいわね?
執事:違うんです。同時にやってほしいんです。
テノール歌手:ご主人様はいかれてるんじゃねえか?
プリマドンナ:あたまがおかしいわ。
執事:あとはあなたがたにおまかせですので。
ツェルビネッタは「準備しなくっちゃ!」と叫んで自分の控室に駆け込む
執事:花火をきっかり9時に始めたいので。
タンツマイスター:デザートアイランド(=絶海の孤島)なんてぞっとしないし。
作曲家:アリアドネは人類の孤独の象徴なんですよ!
音楽教師:せめて2時間あればいいのに。
作曲家は絶望している
ダンス教師:オペラってやつは長すぎて危険だ!
音楽教師:やめてください。彼が自殺しかねない。
ダンス教師:ツェルビネッタがうまくやってくれるさ。彼女は天才だ
プリマドンナ(作曲家に):バッカスのとこは全部カットしちゃって!
バッカス(ダンスマイスターに):アリアドネはカットして。あいつに客は耐えられないぞ!
ダンス教師はツェルビネッタにオペラのあらすじを説明する
アリアドネは王の娘で命を助けたテセウスと恋に落ちる。しかしテセウスは彼女にいやけがさして絶海の孤島に置き去りにするのさ。
そして死を切望するようになる
ツェルビネッタ:死ですって!次の男を見つけるんでしょ。
ダンスの先生:そーゆーこと。
作曲家は絶望している。
ツェルビネッタは励ます
作曲家:アリアドネは唯一無二の存在なんだよ。他の女とは違う。忘れたりしないんだ。
ツェルビネッタ:しっかりして!
ツェルビネッタは身の上話をして作曲家をすっかり魅了してしまう。
作曲家はすばらしく歌う!
プロローグの終了。
30分の休憩入る。
Part 3 に続く。