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カテゴリ:OPERA
日本モーツァルト協会例会 第589回~後宮からの誘拐~ 2017年5月20日(土)開演13:00 東京文化会館小ホール セリム:秋本健 コンスタンツェ:肥沼諒子 ブロンデ:岩本麻里 ベルモンテ:寺田宗永 ペドリッロ:岩本識 オスミン:金子宏 指揮・解説:三澤洋史 ピアノ:三澤志保 合唱:新国立劇場合唱団 オペラ《後宮からの誘拐》K384 *** 本日の会話 「ケッヘル番号教えて。」 「584番」 「僕は18番」 「よろしくお願いします。」 何なのでしょう、この会話。 日本モーツァルト協会の例会なのでした。 今日は三澤さん指揮の新国立劇場合唱団の精鋭を集めたモーツァルトのオペラ「後宮からの誘拐」 会話部分が多いのであまり普段演奏されない作品。 さすが三澤さん 一級のオペラに仕立て上げました。 この作品 実はオスミンという愛すべき悪役が裏主役。本日オスミンを演じた金子さんすばらしかった! バス歌手へのイジメにような超低音が何度も出てきますがユーモラスにクリアー 歌わないセリム役がバリトンの秋本健さん。まるで俳優かと思うほどすばらしかったです。 最初セリムのイメージを覆すお茶目キャラで出てきて、途中から案の定豹変。 すばらしかったし彼がいたことで舞台が生きたものになっていた。 そして主役の二人がすばらしかった。 コンスタンツェは屈指の難役だがとにかくすばらしい!コロラトゥーラや高音も全てクリアー 美しく気品のある声。 肥沼諒子(こいぬま・りょうこ)さん。 今後注目の若手です。 ベルモンテも歌う人が限られる特別な役。 美しい高音を持っていないといけない。 凛として輝きのある美しいテノールの寺田さん すばらしかったです。 長尺の難アリア3つに重唱 合唱団は精鋭の男女4人ずつの計8(?)人。中にはソリストとして活躍している方も。(大音 絵莉、寺田 千絵美、Taro Oki、渡邉 早貴子、北村 典子、山下 千夏、山下 友輔、野田 千恵子、千葉 裕一ほか) *** 最初に前段の説明あり。 Nr. 1 - Arie Hier soll ich dich dann sehen 寺田さん。ベルモンテのアリアは美しいものばかり。 長音の伸ばしや高音のあるアリア オスミン オスミンの物悲しいメロディの歌。ベルモンテが口を挟むが完全に無視で歌い続ける(笑 あっちにいけ! 入れてくれよ! 埒が明かない Ich möchte gerne できましたら… 追い払うオスミン ペドリッロを気に入らないオスミン どうやって殺すかを力説する なんで? 顔がまずいからだよ えっ! と驚くペドリッロ ペドリッロの岩本識さんはとてもハンサムで演技がうまい。 ペドリッロと再会するベルモンテ コンスタンツェが生きてると聞き喜ぶ。 Nr. 4 -Arie Konstanze! dich wieder zu sehen このアリアは最も有名で技巧が要求されるもの 声の揺らし、など。 美しすぎる名アリアです。 高音部のパワフルさと美しさがすばらしい O wie ängstlich, o wie feurig Klopft mein liebevolles Herz! セリム(パシャ)の登場で合唱団がセリムを讃える 美しいドレスのコンスタンツェ。 セリムはねじがはずれたようなしゃべりかたをする コンスタンツェはセリムの求愛を拒否。 Nr. 6 - Arie Ach, ich liebte, コンスタンツェ、ただものじゃありません。 すばらしいです。 Kummer ruht in meinem Schoos. 拍手。 しかしセリムは怒らず、そんなコンスタンツェが可愛い!と一人で萌えている。 そこにベルモンテを連れてペドリッロが来る。 セリムはあわてて上着のボタンを止めたり外したりを無意識に(見せて)えんえんとやっていて これはすごい演技!と思った。サイモン・キーンリーサイドみたいだ。 ペドリッロは建築家としてベルモンテを紹介し、セリムに首尾よく雇ってもらう。 セリムはあわてて退場する。 おいどこに行くんだ! オスミンが見咎める 待てえ Nr. 7 - Terzett Marsch! Marsch! Marsch! trollt euch fort! 重唱が本当に見事でした。 会場が良く響くし席が近いのでまるでサラウンド! これはやめられません! そのまま第二幕へ Nr. 8 - Arie Durch Zärtlichkeit und Schmeicheln, ブロンデがオスミンに説教しています。 気丈でおもしろい女性です。 歌もすばらしい! コンスタンツェ Nr. 10 - Rezitativ und Arie Welcher Wechsel herrscht in meiner Seele すばらしい! しかし登場したセリムは性格が激変しやくざの組長のようになっている 手下たちに命じてコンスタンツェを羽交い絞めにし 脅かす コンスタンツェの激怒りのアリア これがまたすばらしい! Nr. 11 - Arie Martern aller Arten 拍手。 大きな酒瓶を持って出てくるペドリッロ よく探したなと思う、ドンペリの巨大なびん。 Nr. 12 - Arie ブロンデのアリア Welche Wonne, welche Lust Nr. 13 - Arie ペドリッロのアリア Frisch zum Kampfe! 勇気を鼓舞する歌 Nur ein feiger Tropf verzagt. ひるむのは臆病者さ! Vivat, Bachus! Bachus lebe! ペドリッロはオスミンに酒を飲ませる ここも作品中で一番笑いどころの部分で オスミンがユーモラスですばらしい。 すっかり酔っ払ってしまい退場する。 コンスタンツェと再会するベルモンテ。 しかしベルモンテはコンスタンツェの貞操を疑います。 同じようにペドリッロも。 女たちの答えは平手打ち。 女性たちの純潔を信じた男たちは心から謝ります。 それから屈指の名シーン 四重唱へ ここはモーツァルトが降りてきたかと思いました。 美しい! 難しいシーンなのに4人とも見事でした。 音楽の神様がいました。 Nichts fache das Feuer そのまま第三幕へ Nr. 17 - Arie ベルモンテのアリア Ich baue ganz auf deine Stärke 長丁場です。 さあ女性たちを待つ男たち しかしなかなか女性の支度が終わらない。 ペドリッロは舞台のはじに腰掛けて歌う。 これすばらしかったです! いい声で甘く表現が見事でした。 Nr. 18 - Romanze ペドリッロのロマンツェ In Mohrenland gefangen war もうやめろ! とベルモンテが言っているのにやめない 目を覚ましたオスミンが背後に現れる ギャ~! 捕まってしまう4人。 Nr. 19 - Arie O! wie will ich triumphiren! オスミンは喜んで歌う。 セリムはコンスタンツェに裏切りを問い詰める セリムはベルモンテが憎き昔の仇の息子と知る ベルモンテとコンスタンツェは死を覚悟して歌う Nr. 20 - Rezitativ und Duett Welch ein Geschick! o Qual der Seele! すばらしかった! O welche Seligkeit! 死を覚悟した二人だが、セリムは意外にも4人を解放すると言う。 皆感謝の言葉を述べる オスミンにもとりなすセリム。 親切にしてもだめな相手は解放するしかないだろう。 合唱 去っていく4人 なんともいえない表情のセリム 全幕了 お疲れさまでした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年05月26日 22時48分12秒
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