モルゴーア・クァルテット 結成25周年 記念コンサート vol.1
モルゴーア主義貫き、今、プログレ! ついに総本山タルカスへ!
2017年6月28日(水)第2回:19時
浜離宮朝日ホール(東京・築地)
出演
ヴァイオリン 荒井英治、戸澤哲夫
ヴィオラ 小野富士
チェロ 藤森亮一
曲目
ドビュッシー/弦楽四重奏曲 第1番 ト短調 Op.10
エマーソン・レイク&パーマー/
タルカス
悪の教典♯9 第1印象(part 1 & part 2)
インプロヴィゼーション(ex.石をとれ)
悪の教典♯9 第3印象
[コンサートマネージメント]
ミリオンコンサート協会 TEL.03-3501-5638
出演者プロフィール
■荒井英治(第1ヴァイオリン) Eiji Arai/1st Violin
日本センチュリー交響楽団 首席客演コンサートマスター
■戸澤哲夫(第2ヴァイオリン) Tetsuo Tozawa/2nd Violin
東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団 コンサートマスター
■小野富士(ヴィオラ) Hisashi Ono/Viola
NHK交響楽団 ヴィオラ奏者
■藤森亮一(チェロ) Ryoichi Fujimori/Violoncello
NHK交響楽団 首席チェロ奏者
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荒井英治という天才がキース・エマーソンとグレッグ・レイクという二人の天才に捧げたコンサート。
前半のドビュッシーも後半(アンコール)のジムノペディもキース・エマーソンが好きな そして彼に影響を与えた作曲家とのこと。
荒井英治さんの編曲による、タルカス そして悪の経典は東京では初披露とのこと。
荒井英治さんの自由自在な編曲と組み合わせによるモルゴーア独特の世界を創り出していた。
ドビュッシー
第1楽章 ああドビュッシーの世界だという
水面が揺らぐ
ペレアスとメリザンドの世界
水なのだ。
水は時に命も奪う 不条理なものなのだ
第2楽章
ピチカート
可愛いらしい曲
美し過ぎる第1ヴァイオリンの響きに恍惚となる。
どこまでも完璧なハーモニーを奏でる4人。
全ての個々の楽器の音色が個性的で深みがあり、渋い。
やんちゃな末っ子荒井英治さんの第1ヴァイオリンを見守る三人。
素晴らしい世界観の表現に感動!
後半はガラッと変わる。
タルカス
荒井英治さんがタルカスのTシャツで出てきて、思わずニヤッとしてしまうが、演奏は真剣そのもの。
4人でやっているのに音がマジ重層的。しかもテンポ自在に走るがぴったり合っている。
荒井英治さんの咆哮するリードギター
リフの刻みまでヴァイオリンでやっちゃう。この目が信じられない。
こんなタルカスもあるんだなと。
お客さん大興奮
荒井さん今後はモルゴーアの新譜のTシャツにお着替え。(^^)
ここでトーク
荒井英治さん爆笑トーク。軽妙なトーク
後半の悪の経典はかなり色んな曲と編曲されていてやはり巨大な大曲。
終わり方がすごい。
完全に追悼モードだった。
アンコールもすごかった。
サティのジムノペディ
グレッグ・レイク
Still you turn me on
ロバート・フリップの作曲した
ピース
これはもちろんグレッグ・レイクのRIP
であり
キース・エマーソンにも捧げた曲。
これらの曲のMix。荒井英治ワールドだ。
ジムノペディのメロディを奏でる戸澤さん
ジャジーなメロディを重ねる荒井英治さん。
終わっても観衆は追悼の思いの中にいた。
感動と昇華。
こうやって人は消えて行くが、素晴らしい芸術は残る。
モルゴーア・クァルテットさん ありがとうございます。
EL&Pよ、永遠に!