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カテゴリ:OPERA
Photo Album Photo:©Shevaibra, courtesy of the artists オペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」&「パリアッチ」 2017年8月19日(土)2時開演 於:桶川市民ホール 主催:NPO法人 響の森オペラ 共催:公益財団法人ケヤキ文化財団 演目「カヴァレリア・ルスティカーナ」&「パリアッチ」 指揮:仲田淳也 演出:塚田堂琉 「カヴァレリア・ルスティカーナ」 サントゥッツァ 佐藤元子 トゥリッドゥ 上本訓久 アルフィオ 今井俊輔 ローラ 相原理子 ルチア 豊口由美子 「パリアッチ」 カニオ 西島定一 トニオ 今井俊輔 ペッペ 榛葉樹人 ネッダ 根岸奏好 シルビオ 高田智士 舞台監督 二葉泰夫 照 明 矢口雅敏(LOY) 合 唱 響の森オペラ合唱団 賛助出演(男声合唱): 稲垣啓輔 丸山哲弘 山原卓実 小野裕正 阿瀬見貴光 渡邊朋哉 高橋雄一郎 内田雅人 福王寺大有 栗原剛 演 奏 響の森オペラENSEMBLE コンサートミストレス:石沢美都 副指揮:芳賀大和 渡辺文智 プロデュース:西島定一 *** 桶川のカヴァパリ すばらしかったです。 キャスト表をよく見ると、バリトン今井俊輔氏がアルフィオとトニオ二役歌うと書いてある。カウフマンか!(カウフマンは、ザルツブルク音楽祭で、トウリッドウとカニオの二役。)これはレアだと思って行ったら、ご本人によるとこの二役を連続で歌うのはもう三回めとのことです。すごい! 歌唱が本当にすばらしい!分厚い色気のあるバリトンで 圧巻だった! 歌唱も考え尽くしてコントロールして歌っている。フォロストフスキーがよくやる技巧も。 しかも全く性格の違う二人に変身してみせた。これもすごい! この方の思いっきり悪役のヴェルディ・バリトンを聴いてみたい。 さしあたっては東京二期会本公演のシャープレスが控えています。 塚田さんの演出すばらしかったです!細かい部分 付け加えている演出 すべてが見事でした。 カヴァレリアは出演歌手がほぼ超弩級の巨大な声。 トウリッドウの上本さん 圧倒的イタリアン・ドラマチック・テノールですごかった! パワフルで強力。今井俊輔のアルフィオと渡り合うシーンが最高でした。 以前にジークムントをお聴きしましたが、ヘルデンテノールもできるようなすごいお声なのです! アンドレアス・シャーガーのような歌いきる感じがスゴイ。 男声合唱に新国立劇場の合唱メンバーがいたそうで、すごかった。合唱シーン大事なので至福だった!すごいテノールいた。民間人ではすごいテノールってほぼいないからめっちゃ合唱シーンが良かった。 *** 会場の響の森というホールは新しい建物ですばらしい! 壁は基本コンクリで、内装は木製。 つまりとても響くホールだ。 700席というオペラには最適の大きさで、この響き。 贅沢な空間だ。 子連れで見れるファミリー席(音が遮断されている)もあって驚く。 アンサンブルは 小編成ながらめちゃうまだった! 特にヴァイオリンのコンミスの石沢美都さんがすばらしい! 震えた。 編成はしもてから、キーボード ピアノ フルート オーボエ ヴァイオリン×2 ヴィオラ チェロ コントラバス ティンパニ。 もちろん指揮者も。 幕が開くとびっくりする。本格的な舞台だ。背景もしっかり左右にイタリアの古い町並みが描かれた絵があり、中央部は抜けていて、川か海を思わせる水面のきらきらを再現している。その道から人が入ってきたりする。 遠景と近景の奥行きがあるのだ。歌手は前まで出てきて歌うこともあるので三段階の奥行きがあるのだ。 中央の一段高くなったひし形の台の上に、イエスキリストを抱くマリア様の像。イエスキリストの頭上には天使の輪っかまである。 しもてにはマンマルチアの店を思わせるれんがの家とその入り口。 私はかみてのバルコニー下段だったのでかみて側がいっさい見えなくて、かみて側はわかりません。すみません。 これですっかり気分上げ上げになってしまった私。 マリア像の下に寝ている少女。 これはあとでわかるが、天使? 私はサントゥッツアの産み落とした娘の幻?とも思ったが それはあとで出てくるのでこの少女は天使なのだろう。 彼女はしばらくするとマリア像の背後に消える。 O Lola ch'ai di latti la cammisa トゥリッドウが情熱的にローラの窓辺に歌い上げる声がかみてそでから聞こえてくる。 これぞドラマチックテノールというすばらしい声だ。 サントゥッツアが現れて、その歌を聴いている。 歌の終盤に背後の段の上に現れるトゥリッドウ。 ローラへの恋心に上気している。 白い服装のローラが現れ、挑戦的にサントゥッツアをにらむ。 女声合唱 そして男声合唱 男声合唱のあまりの美しさそして力強さにぶっ飛ぶ この人数で! 本当に10人しかいないのにすばらしい表現力! 演技も堂に入っている。 特にテノールがすばらしくて、あの声はいったい誰だったのだろうと後から気になって調べたほどだ。 ある男性が女性にちょっかいを出している。 しかしその場面を恋人に見られてしまい、恋人はへそを曲げる。 あれれどうなっちゃうの?という本線と違うストーリーが別途進行している。 これは後半の道化師でもあるのだ。 とにかく演出が細かい。 村人の女性陣はほぼ素人なのだが 全員に演技が付いていたかと思う。 年寄りは年寄りの芝居をするのだ マリア様に祈ったり。 雰囲気をかもし出す演出だ。 さきほどの男性はへそを曲げた恋人に皆に援助してもらい花束をもらいプロポーズ。 幸せになる。 ルチアにトゥリッドウの居場所を尋ねるサントゥッツア。 サントゥッツアはすばらしいパワーの佐藤元子さん。 ルチアは取り合わない。 パチパチと鞭を鳴らす音が響く。 いよいよアルフィオの登場だ。 期待高まる。 Il cavallo scalpita 黒と白の帽子 黒い皮ジャケット 黒いシャツ 親分という感じのアルフィオは子分を引き連れ 金持ち風も吹かしている。 歌唱はとんでもなくすばらしい! ここはマックスで勢いよく歌い上げるのだがバリトン今井俊輔氏にぴったりだ。 さらに前に出てきて歌うからすごい。 アルフィオは結婚の決まったさきほどの男女に祝い金を(札束)渡そうとする。 男女は遠慮する。 アルフィオは陽気に歌い終わると村人に札束をばら撒く。 この演出の塚田とおるさんはもちろん歌手でもあるし、私も以前モノスタトスを聞かせていただいたことがあるが、これまでにもう演出作品をいくつも手がけているようだ。 すばらしい手腕だと舌を巻いた。 教会 ここの表現もよく考えている 全員集まってかみての十字架を向いて歌うのだ。 教会の中だとわかる。 十字架を掲げたパードレが登場する。 すばらしい合唱! しもてに一人教会に入れずたたずむサントゥッツア。 ルチアとサントゥッツア。 サントゥッツアはトゥリッドウが自分を裏切ってローラと浮気していると告げる。 ルチアは冷たい女(この演出は最後の最後まで徹底している) 取り合わない。 サントゥッツアに愛情を抱いていないのだ。 私のために祈ってください! (何を言ってるんだか)サンタ・マリア。 ルチアがいなくなりトゥリッドウが来る。 復活祭に行かないのか? あなたと話がしたいの。 サントゥッツアはトゥリッドウにどこに行っていたのか問い詰める フランコフォンテだよ。 サントゥッツア、信じておくれよ。 トゥリッドウの歌唱がものすごくてもう至福! これぞまさにイタリアのテノール。超パワフルなテノーレ・イタリアーノ。 日本でもこのような歌唱が聴けるんだ!とうれしくなる。 オレを見張ってたのか!? Lasciami dunque, lasciami ほっといてくれ オレを殺したいのか。 Bada, Santuzza, Schiavo non sono Di questa vana Tua gelosia! ローラのことで険悪になった二人。 そこにローラが明るい歌を歌いながら現れる。 ローラは相原理子さん。美しい声のソプラノ。 Fior di giaggiolo アルフィオは? (トゥリッドウ) 知らないよ (ローラ) ここでミサをするつもり? (トゥリッドウ) いや僕は… (サントゥッツア) 復活祭には罪のない人しか行けないのよ ローラは平然と あたしは主に感謝いたしますけどなにか? (トゥリッドウ) さ、行こう (ローラ) ここにいたらいいじゃない。 (サントゥッツア) そうよまだ話があるの 先に行ってしまうローラ サントゥッツアに怒るトゥリッドウ。 お前何を言うんだ! あなたのサントゥッツアが泣いてお願いしてるのよ。 Va, ti ripeto Va non tediarmi, Pentirsi è vano Dopo l'offesa! 二人揃っての高音の伸ばしがすごい~~~~すごすぎる~~ A te la mala Pasqua, (地声で) spergiuro! (歌って) あんたの復活祭が呪われるといいわ! 笑って馬鹿にして立ち去るトゥリッドウ。 アルフィオが来る。 サントゥッツアはローラがトゥリッドウと浮気していると告げる。 Santa, che dite? このアルフィオはほとんどオーヴァーアクションをせず 静かに怒りを沸騰させるタイプ。 意識してそういう演技をしていたと思います。 その方がすごみが増します。 本当に怒っているときは炎が静かに燃えるのです。 Comare Santa, Allor grato vi sono サンタ、ありがとよ Ad essi non perdono; Vendetta avrò 許すわけにはいかねえな。 ぶっ殺してやる。 ここを今井氏はフォヴォロストフスキーがやるように息継ぎせずに長いフレーズを一気に歌ってたと思います。 そのほかの場面(前半の登場シーン)でもこういうのを見せました。 あれ、息継ぎしてない!? ぶ厚い豊かな響く声がすばらしい! まさに至福です。 怒りを爆発させ退場するアルフィオ。 サントゥッツアは後悔しますがもう遅い…。 ここで Intermezzo sinfonico 交響的間奏曲 やはりすばらしい! 男声合唱 A casa, a casa, Amici すばらしい! ローラを引き止めるトゥリッドウ。 ここでトゥリッドウのソロ部分に続く合唱、大好きな部分です。 Viva il vino spumeggiante Viva il vino ch'è sincero 村人の前でローラといちゃつくわけで村人には二人の仲は公然の秘密だったと思われる。 でも皆、アルフィオが怖いので黙っている。 そこにアルフィオ。 アルフィオに酒を勧めるトゥリッドウ。 しかしアルフィオはその酒を断る。 トゥリッドウはその盃を自分で飲むと広場に激しく投げつける。 このようにトゥリッドウは常に熱い演技。 それを静かな演技で受けるアルフィオと対照的ですごかったです! アルフィオを怖れるローラを村の女性が気を利かして連れて行く トゥリッドウはアルフィオの右耳に噛み付く アルフィオは耳を触り 自分の黒い手袋に付いた血を見る よくも…。 わかってるだろうな。 わかってる オレが悪いんだ でもサンタのためにオレは生き残らないといけないんだ だからお前を殺るよ! 待ってるぜ アルフィオは先ほどの血をべっと口から吐き出す。 静かに歌う! アルフィオはここまでされているのにここでは逆上しないんです。すごい演技だ。 極道っぽい! アルフィオが去り トゥリッドウは母の酒場に行く。 Mamma, Quel vino è generoso かあさん、この酒は強いね トゥリッドウの見せ場です。 すばらしかった~~ Voi dovrete fare Da madre a Santa, オレが戻らなかったらサンタの母親になってやってくれ トゥリッドウの願いは叶わなかったのか。 私の予測では この後 サンタは一人で出産し産褥で死ぬ。 そして娘を仕方なくルチアは引き取るが… 後述 さようなら! トゥリッドウとアルフィオの決闘シーンが舞台上で演じられる これはすごい! さすがの演出です。 子分が取り囲む中 トゥリッドウはアルフィオを刺そうと剣を突き出すが アルフィオはかわし トゥリッドウの胸にナイフを刺します トゥリッドウは崩れ膝立ちになる。 アルフィオはその背後に回って、トゥリッドウの首をかっきります。 トゥリッドウは倒れ死ぬ。 ジークムントが死ぬシーンをなんか思い出してしまった。 女が叫ぶ トゥリッドウさんが殺されたよ! 母親とサントゥッツアの嘆き。 天使が悲しんでいる。 了。 *** 道化師 要注目ポイントの一つは、唯一二役を演じる今井氏がどういう演技をするか? すぐに幕が開く。 マリア像は撤去されているがそのほかはほぼ大道具はそのままか? プロローグ 白い長い上着にワッペンの刺繍をしてある 旅一座の前口上 Si può? Si può? すばらしい! 声の艶もあり バリトンの最大の見せ場であるこのシーン 圧倒的な存在感で歌いきった。 しびれるようなオーラが彼にはある。 E voi, piuttosto そして… 続くシーンでこのトニオはまた変身して出てくるのだ。 衣裳が違う。 紫のシャツ 茶色の皮のジャケット その前に。 冒頭、前作のカヴァレリアとの架け橋のようなシーンがあるのだ。 ルチアがカニオにサントゥッツアの産んだ娘(小学校中学年ぐらい)を売り渡すシーンがあるのだ。 残酷だが、口減らしだ。 この演出はさすがとしか言いようがない! 旅一座がにぎにぎしく登場する まずはペッペ。 道化の衣裳 ダンサーが演じる三人(一人は親で息子と娘) 合唱もまたまたすばらしい! Un grande spettacolo a ventitré ore カニオは甘い声でプラシド・ドミンゴの声に似ているテノール。西島定一さん。 旅一座の大スター、パリアッチョだ。 村人が旅一座を迎える。そんな 村人にまざってやってくるシルヴィオ シルヴィオはうながされある村娘にひざまずき求婚する。 娘は承諾する。 指輪を受け取る 指輪をはめるシルヴィオ。 そうシルヴィオはとんでもない男だったのです! ネッダへの愛は純愛ではなく 単なるカラダ目当てだったのです。 そんなシルヴィオにこの後ネッダはすっかり騙されてしまうのです。 美しく成長したネッダに近づくトニオの膝を蹴飛ばすカニオ。 (トニオ) ちっきしょう! トニオは別人に変貌している。 トニオは小心者で内気な男。心の中に暗い炎があるがそれを隠しながら生きている。 背を丸め、ひょこひょこぶかっこうに歩く。 独白のシーンだけに本心が出てくる。 村人がカニオを飲みに誘う バスの高橋雄一郎さん。 トニオがネッダを狙っているなどの軽口に過剰反応するカニオ。 ネッダは白けている。 もう旅はうんざりだ。 ようやく一人になれたネッダ。 鳥の群れが飛ぶのを見て Oh! che volo d'augelli Stridono lassù, liberamente ネッダの歌唱、すばらしい! トニオがネッダの歌に聞き惚れている m'ha vinto l'amor! 恋心を打ち明けるが思いっきりバカにされ、笑われる Non rider, no! 笑わないでよ! しつこくなおも迫るトニオを ネッダは鞭で殴りつける 強気でトニオをにらむ ネッダが何か言うたびにトニオは手を上げて顔をかばい、殴らないでという風に下がる。 日常的に親方からの暴力、ネッダからの暴力が繰り返されていることがわかる。 どうしようもない男だね! トニオが捨て台詞を残して立ち去ると シルヴィオがやってくる。 背が高くいい男のシルヴィオはネッダに情熱的に愛を打ち明け、駆け落ちを迫る Decidi il mio destin, Nedda! Nedda, rimani! シルヴィオの高田さんすばらしい! 美声で、表現力があります。 君がいなくなったら僕はどうすればいいんだ? Nedda, Nedda, rispondimi questa notte partiam! fuggi, fuggi con me! 今夜一緒に逃げよう! トニオが二人が逢引しているのを発見する トニオは親方に言いつけるために出て行く Tutto scordiam! Ti guardo, ti bacio! ついにネッダは誘惑されてシルヴィオと愛し合う ネッダを押し倒し情熱的に口付けし愛撫するシルヴィオ その様子をカニオに見せるトニオ A stanotte e per sempre tua sarò 今夜から私はあなたのものよ。 ああ! カニオは逆上しすぐそばまで来る 気づいたシルヴィオは起き上がってすんでのところで逃げおおせる カニオは追いかけていくが逃がしてしまう。 ネッダは憎しみを込めてトニオをにらむ。 よくもやってくれたわね。 カニオが帰ってくる。 カニオはネッダにつかみかかる 男の名を言え! 言わないわ! トニオはカニオにナイフを渡す。 名前を言うんだ! ペッペが駆け込んできてカニオに衣裳を渡す。 二人を引き剥がす トニオも親方をおさえている。 このあとか?トニオがカニオにナイフを渡すシーン。 Eppur è d'uopo... sforzati! Bah! sei tu forse un uom? 芝居だと! 男だろ、しっかりしろ! (自虐的に) ハハハッ! (自分に)お前は道化師なんだからな Vesti la giubba 衣裳を着けろ ここで有名な 衣裳を着けろ 全身全霊をこめて見事に歌いきりました。 さすがです! 幕 間奏曲がまたすばらしい! もうメロメロです。 しかしピアノを加えた編曲、誰が書いたのでしょう?知りたいものです。 幕が開く。 いよいよ劇中劇のシーン 芝居を見に集まる陽気な人々 トニオが太鼓を叩く ドンドンドン! Avanti, avanti さあさ、いらっしゃ~~~い! シルヴィオも来る ネッダ… Perché tardar? Spicciate, incominciate 客の熱狂振りがすごい! いよいよ芝居が始まる。 コロンビーナとして登場するネッダは歌い方を変えている。 人形のように歌う。 Pagliaccio mio marito a tarda notte sol ritornerà 亭主は帰ってこない… お使いに出したタッデオ、遅いわね! (舞台上の)客は笑う アルレッキーノに扮したペッペ。 O Colombina, il tenero fido Arlecchin すばらしい歌唱だ! 強さのあるリリック・テノールでパワーが十分ある美しい声だ。 タッデオ(トニオ)がお使いから帰ってくる。 Dei, come è bella! 実人生と同様、タッデオもコロンビーナにと横恋慕している。 タッデオはいやらしいしぐさをしている。 コロンビーナは思いっきり彼の手を踏みつける あああ! (本物の)観客受ける 鶏肉は買ってきたんでしょうね? タッデオは鶏肉を買ってきたと、大きな買い物袋から大きな鶏をそのまま出す。 (本物の)観客受ける はあ? 鶏をタッデオに投げ返す タッデオ、鶏に歌いかけてる(笑) ユーモラスなシーンです。 あっちへお行き! タッデオを邪険に扱うアルレッキーノとコロンビーナ 実生活とおんなじなのだ。 タッデオは出番が終わり、 観客の後ろから笑いながら眺めている。 Guarda, amor mio, che splendida cenetta preparai! 愛らしいメロディ これがこの後恐怖で繰り返されることになる。 芝居で) A stanotte... E per sempre io sarò tua! カニオ) さっきと同じだ! 酔ってるの? だいぶな。 誰かいたな? タッデオよ。 そうよね 信じてくださいよ 怒るカニオ 男の名前を言うんだ! この売女め! パリアッチョ! オレはパリアッチョじゃない。 お前を育てて 愛してやったのに シルヴィオ) もう耐えられない! カニオ) Sperai, tanto il delirio accecato m'aveva e fidente credeva più che in Dio stesso, in te! o meretrice abbietta, 高音 vo' ne lo sprezzo mio schiacciarti sotto i piè!! 客が喜ぶ ネッダ 追い出したらいいじゃない そんなわけにはいかない。 名前を言うんだ! ネッダは無理に芝居に戻そうとする。 さきほどの明るいメロディで歌う。 Suvvia, così terribile davver non ti credeo! 可愛く歌う。 まあ怖いわね タッデオ言ってちょうだい アルレッキーノだったって。 まだわからんのか 男の名前を言うんだ! ネッダは怒る。 死んだって言わないわ! カニオはネッダを刺す。 駆け寄ってきたシルヴィオに おまえか! シルヴィオも刺す 迫真の演技に客は喜ぶ トニオが舞台の上に立ち言う。 La commedia è finita! 喜劇は、終わりました。 一礼。 客は芝居が終わったと思って大喝采する。 すごい幕切れだ こうしてサントゥッツアの娘も暴力で殺されてしまった。 スゴイ因縁。 天使が嘆く。 幕が降りる。 さすがの演出でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年08月20日 16時20分17秒
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