Photo Album
Photo:©Shevaibra, courtesy of the artists
田尾下哲シアターカンパニー
「セヴィリアの理髪師の結婚」
再演
Day 1
2017年8月26日(土)
九段/イタリア文化会館 アニェッリホール
翻案・演出:田尾下 哲/家田 淳
演出:田尾下(フィガロ)、家田(セヴィリア)
構成:
田尾下 哲/家田 淳
台本:
家田 淳
音楽監督:根本卓也
全2回公演
(公演時間:2時間45分を予定/休憩込み/全2幕)
[8/26 18:00]
フィガロ:大沼 徹
スザンナ:山口 清子
伯爵[セヴィリアの理髪師]:糸賀 修平
伯爵[フィガロの結婚]:黒田 博
ロジーナ(伯爵夫人):醍醐 園佳
ケルビーノ:郷家 暁子
バルトロ:三戸 大久
マルチェリーナ:林 よう子
バジリオ:升島 唯博/森 雅史
助演:舛田 慶子ほか
ピアノ演奏:矢崎 貴子 高田絢子
主催
田尾下哲シアターカンパニー/TETSU TAOSHITA THEATRE COMPANY
後援
イタリア文化会館
***
セヴィ婚がパワーアップして戻ってきた!
いやもう こんな面白いオペラありません。
日本のオペラ界を牽引するトップの歌手たちが田尾下マジックで右往左往の大熱演!
演劇+オペラ なので、 まるでミュージカル・オペラのようです。
田尾下哲シアターカンパニー主宰、翻案・演出の田尾下 哲さんによると、「昨年の反省を活かして音楽監督も迎えて取り組みました。 」とのことです。
今回音楽監督として新たに加わった根本さん。
具体的に何をしたのかうかがったら、音楽の構成。
どこをカットしてどう繋げるかだと思うのですが、
だいぶ前回と変わったそうです。曲数も、シーンも増えてたと思います。
あっと驚くシーンが用意されていますが、見た人だけのお楽しみです。
レチタティーヴォのピアノでシーンをつないでいたのもネモミンセンスだったに違いありません。ネモミンは即興の天才ですが今回は自らの演奏は封印していたようです。
音程を二作品で合わせるため、通常より半音高かったりして、神業歌唱だったようです。
ピアノは一部を 矢崎さん 二部を高田絢子さんが演奏。
この分け方は自分たちで自由に決めたそうです。
セヴィリアのアルマヴィーヴァ伯爵 すごかったです。ご本人にうかがいましたら、最初の「空はほほえみ」 'Ecco ridente in cielo'のアリアで、最高音 High D これは通常にない高音 そして締めがHigh C だったそうです。瞠目でした。
Cessa di piu resistere(もう逆らうのをやめろの中間部だけ歌うのですが、ここがある理由で半音上げだったそうです。もう神業です。
そしてもう一人の伯爵 フィガロの結婚の方のコンテ・アルマヴィーヴァは黒田博さん。
もう芝居うますぎでしょ!存在感が半端なく、また主役のオーラを出しまくってました。尊大ギャグの数々も見所でした。めちゃカッコよかったです。
出ずっぱりのフィガロ 大沼徹さん すばらしい声!しかも芝居めちゃうまです。髪型がまるでルートヴィヒ二世のようでした。とぼけた芝居がうまく狂言回しとしてナレイティブなしゃべりを日本語でえんえんとしますが、とてもうまかったです。
ロジーナもすごかったです。レガートなコンテッサのアリアもロジーナのものすごいアジリタも完璧にビューティフルでした。
若々しいスザンナの山口さん 可愛らしく美声 演技も大変だったと思いますが、頑張りました。
今年もバジリオンズの暴れっぷりったらなかったです。
マルチェッリーナの林さんも演技がめちゃうまで、すっごく嫌な女の芝居がうますぎでした。
バルトロの三戸さん ものすごい声量です。芝居もすばらしく面白すぎでめちゃ受けてました。