チャイコフスキー交響楽団(旧モスクワ放送交響楽団)
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
11月9日(木)
開場:午後5時
開演:午後6時
終演予定:午後9時
チャイコフスキー/歌劇「エフゲーニ・オネーギン」全3幕
演奏会形式(ロシア語上演・日本語字幕付)
タチヤーナ:エカテリーナ・シチェルバチェンコ →ヴェロニカ・ディジョーエワ
エフゲーニ・オネーギン:ワシーリー・ラデュク
レンスキー:アレクセイ・タタリンツェフ
オリガ:アグンダ・クラエワ
ラーリナ:エレーナ・エフセーエワ
グレーミン公爵:ニコライ・ディデンコ
フィリピエーヴナ:スヴェトラーナ・シーロワ
トリケ:清水徹太郎
ザレツキー&中隊長:五島真澄
ほか
合唱:新国立劇場合唱団
合唱指揮:冨平恭平
本当に素晴らしかった!
やはり老獪なヴェテラン、フェドセーエフは素晴らしかった!
チャイコフスキーの繊細で美しく、豪奢な世界を完全再現した。
観客の熱狂がすべてを物語っていた。
歌手もよく歌い込んでいて、仕上がっていた。
伸ばすところもマエストロとぴったりバッチリわかり合っていたので、このメンバーでモスクワで歌っているようだ。
合唱も素晴らしかった。このクオリティはなかなかないよというレベル
オケがすごい。ポロネーズがすばらしく、大興奮だった。
堪能した耽溺の3時間だった。
タチアーナが代役だったようだが、すばらしいパワーで良かった。完全暗譜なのでオペラの舞台で演じているはずだ。
題名役のワシーリー・ラデュク、映像では散々見ていたが実演鑑賞は初めてかも?
彼は過去の静岡国際オペラコンクールの覇者だったのだ。
彼は魅力的なリリック・バリトンで、美しく艶のある美声を聴かせた。
素晴らしかった!
大満足です!!
グレーミン公爵役もいかにもロシア!という大柄で分厚い声のバス。
アリアが喝采を浴びていた。
レンスキー役はやはりいかにもレンスキーという哀愁を帯びた声のテノールだった。NHKホールには若干適さないところもあったが、充分素晴らしかった。
オルガ役は黒髪のエキゾチックな美人でいい声だった。
婆ばのフィリピエーヴナ役がラーリナ夫人より若かったが、パンチのある重い声だった。
ラーリナ夫人もいかにもロシアという立派な体格で立派な声だった。
特筆すべきはムシュー・トリケを演じた清水徹太郎。素晴らしかった!美しいパワフルな透明の声。輝きのあるリリック・テノールでトリケなのに拍手を浴びていた。
退場する時合唱にも拍手していたマエストロに感動です。