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Photo Album Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist ヴェルディ・プロジェクト・ジャパン 日本初・演奏会形式によるヴェルディのオペラ全28作品の連続全曲演奏 リゴレット RIGOLETTO (イタリア語上演/字幕付き) ※演奏会形式での上演になります ※クリティカルエディション(批判校訂版)「ヴェルディ全集“The Works of Verdi”」による上演 2018年9月29日(土) 13:30開演 12:30開場 ※13:00より日本ヴェルディ協会によるプレトーク・作品解説付き 【出演】 マントヴァ公爵/澤崎一了 リゴレット/須藤慎吾 ジルダ/ミレッラ・ディ・ヴィータ スパラフチーレ/後藤春馬 マッダレーナ/小林由佳 ジョヴァンナ/朝倉美和 モンテロ―ネ伯爵/大澤建 マルッロ/大石洋史 マッテーオ・ボルサ/石塚幹信 チェプラーノ伯爵/須山智文 チェプラーノ伯爵夫人/小松原利枝 廷史/小幡淳平 小姓/渡邉恵津子 指揮/苫米地英一 管弦楽/ジュゼッペ・ヴェルディ・フィルハーモニー管弦楽団 ※特別編成によるプロフェッショナルオーケストラ 合唱/ヴェルディ・プロジェクト合唱団 ※特別編成によるプロフェッショナル合唱団 後援/イタリア大使館 イタリア政府観光局 日本ヴェルディ協会 【チケット】 S席6,000円 A席5,000円 B席4,000円 完売 (全席指定/税込) ヤング席(25歳以下)無料 ※席数限定 ※ヤング席はグループでの申込みになります。 *** 台風が近づく中、勝どきの第一生命ホールで行われた ヴェルディプロジェクトジャパンの公演 リゴレット すばらしかった! クリティカル・エディション版を採用し、音楽面において非常なこだわりがあり、 ヴェルディの意図したものを楽譜として演奏する試み。 したがって通常版で演奏される派手な高音への上げがなく、 あれ?という感覚にとらわれる。 例えば一番有名な女心の歌の最後にくっつけたカデンツァと最高音がない。 その代わりカデンツァが通常ないジルダとドゥカの最初の重唱にはカデンツァがある。 そでで歌う最後の女心の歌には最高音Hがある。 ジルダのカーロ・ノーメのHigh Dis (High Es) はなく 歌途中でHigh Cis(High Des)まで出すなど(楽譜どおり) カーロノーメもカデンツァありで 普段と違う。 まあ華麗な超絶技巧を削ってヴェルディ本来の骨太さを出したいのか。 これだと椿姫のアルフレードは楽譜にないHigh Cを歌う必要がない。 イタリアから招聘したジルダ役がすばらしい! 美しいリリコで高音も全て完璧 高い音程への唐突な上げとか トリルを入れながら繰り返し部分を歌うとか、 鬼のように難しいジルダをさらりと演じ パワーもある。 これこそ世界レベルかなと実感した。 そしてドゥカの澤崎さんが本当にすばらしい! 美しいリリコで高音もすべて美しく出せる。 光り輝く矢が何本も放たれるような高音。 まさに美だ。 こんなにすばらしいドゥカを生で聴いたことはない。 ドゥカは強靭な高音を持っていないと歌えない難役。 軽さが必要だがパワーも必要という中期のヴェルディのテノーレなのです。 リリコの彼にはぴったりの役です。 彼のようなテノールはなかなか他にこの世に存在しません。 ご本人にうかがいましたら、 Ducaは、全曲歌うのは2回目で、フルオーケストラでは初めての経験だったとのこと。 今後彼の十八番になっていくに違いない役だと思います。 彼は来年1月にいよいよ満を持して、藤原本公演の椿姫で主役デビューが控えています。 題名役の須藤さん リゴレットは彼の十八番。 演技付きでこの複雑な役を見事に演唱しました。 歌いっぱなしで大変な役ですが終始パワフルでした。 スパラフチーレの後藤さんは 殺し屋の凄みを帯びた演技といい よく伸びる超低音や高音といい見事でした。バスの先輩 大澤さんが誉めていました。 「彼はバッソ・カンタンテです。まだ32歳なんです。すばらしいでしょう!」 マッダレーナの小林由佳さんが色っぽいやら愛くるしいやらで素敵でした。 スレンダーな肢体を真っ赤な体にピッタリのボディラインの出るロングドレスに包み、お美しい! 声もパワフルで美しく、爽やかな笑顔。ドゥカでなくても惚れてしまいそうな魅力でした。 マルッロの大石さんは美しいハイバリトンで演技もすごくて、公演にコンサート形式と思えない深みを与えていました。 モンテローネの大澤さんも舞台慣れした完全演技付きの演唱。重い低音を聴かせていました。 牢番の次世代バス小幡さんもすばらしいお声でした。 ボルサの石塚さんも美しいリリックテノールで冒頭ドゥカと2ショットなのででかい2人ともすごく高い声なのでなんだか面白かったです。 *** 序曲 パワーあふれるヤング・オケ。 プロフェッショナルだ。 コンマスは元東フィルコンサートマスターの平澤仁さん。 序曲の音があまりにも大きいのでびっくり。 オケはオケピに入っていないので歌手とのバランスがどうなるのか楽しみ。 しもてからドゥカとボルサ Questa o quella 光り輝くリリコの美声 すばらしい! かみてからチェプラーノ夫人 小松原利枝さん、美声です。 怒りの表情でやってくるチェプラーノ伯爵の前にリゴレットが立ちはだかる。 かみて側に廷臣たち ボルサ、マルッロ リゴレットが愛人を囲ったというウワサ モンテローネ伯爵がかみてから。 殿と話をさせてもらおう リゴレットが繰り返す リゴレットはモンテローネをあしらおうとする。 モンテローネは彼らに呪いをかける E tu, serpente, Tu che d'un padre ridi al dolore, Sii maledetto! リゴレットはショックを受ける。 ここで重唱+合唱 ものすごい迫力ですばらしい! 合唱もとても美しいです。 モンテローネはボルサとマルッロに引き立てられ連れて行かれる 第2場 家までの帰り道 爺、呪いおった! かみてから殺し屋スパラフチーレが登場。 目つきなどが怖ろしく どんどん目が見開かれて血の所業に取り付かれたようになっていく後藤さんの演技が出色! Sparafucil mi nomino Sparafucil. 高音も低音も決まってすばらしい。 リゴレット Pari siamo! 須藤さんの演唱がすばらしい Giovin, giocondo, sì possente, bello, Sonnecchiando mi dice: Fa' ch'io rida, buffone! 歌詞によってがらっと声音を変えて、哀しそうな声になったり淋しそうな声になったり、自嘲したり、怒ったり… まさに七色の声を操るバリトン。 いよいよジルダが登場。 青いドレス。 可愛らしい造作のお顔 お肌は健康的なラテン系の浅黒さがあり 黒髪のロング 透き通るような美しい声 清楚なジルダの造形にぴったりの声 二人の二重唱がすばらしい! Patria!... parenti! amici! ジョヴァンナを呼ぶリゴレット Ah, veglia, o donna, questo fiore Che a te puro confidai レガートに続くレガート! リゴレットはすごい難役だ。 タイトルロールなので他のヴェルディバリトン役よりも何倍も歌っているようだ。 実はこの時公爵が来てお目当ての娘の父がリゴレットだったと確認している 出かけるリゴレット ジルダはジョヴァンナに教会で出会った若い男のことを告げる 公爵が来る。 T'amo! おどおどするジルダ ドゥカのソロ È il sol dell'anima, la vita è amore Adunque amiamoci, donna celeste; D'invidia agli uomini sarò per te 光り輝く高音にもうクラクラです! ボルサとマルッロたちが忍び込んでくる 男が「貧しい」と聞くと顔を輝かせて喜ぶジルダ。 Addio... speranza ed anima(二重唱) ここだったか?通常は聴かれないカデンツァがある。 確かにカデンツァは大時代的な古臭さを感じることもある。 ジルダのアリア Caro nome ここもジルダの通常は聴かれない音階的なカデンツァがある。 最高の聴かせどころ、最高音(普及しているヴァージョンでのHigh Es)の歌唱(超絶技巧)がないので あれ?と思ってしまう。 しかし彼女の歌唱はものすごく、 高い音程に切るように上げる様な技巧とか 装飾音をかましてくる技巧とかが きっちり完璧なのです。 途中でHigh Cisまで歌っていたので 音楽的にはすばらしい歌唱。 まじ感動しました。 ジルダが去る Zitti, zitti, moviamo a vendetta ボルサとマルッロたちはジルダを誘拐する 彼らはリゴレットにチェプラーノの紋章の形の鍵を触らせて安心させる。 リゴレットは娘が誘拐されたことに気づく Ah! la maledizione! 第1幕終了 ここでそでで演奏していたバンダの演奏家たちがご挨拶します。 休憩 第2幕 公爵の館 Ella mi fu rapita! Parmi veder le lagrime ドゥカのアリア、すばらしい~~~~! すべての高音がすばらしく強靭で完璧! 拍手とBravo 廷臣たちの注進で真実を知る ドゥカ喜びのカバレッタ Possente amor mi chiama すばらしい~~~! このアリアに入る前にAh Ah Ah~~~! と輝かしい高音を聞かせるのもかっこいい! リゴレットが来る ララ、ララ、ララ… Povero Rigoletto! マルッロの演技が見事 昨夜は? マルッロはとぼける。 寝てましたが… リゴレットはハンカチの確認や鍵をさわったりという演技はいっさいない。 歌唱だけで表しているのだ。 小姓が公爵を探しに来たので公爵はここにいるとリゴレットは直感する 愛人なら他のを探せよ 私の娘なのだ! マルッロはショックを受け顔色が変わる ここからいよいよリゴレットの最大の見せ場のシーンに突入です。 Cortigiani, vil razza dannata 激しい怒りの噴出 Marullo... Signore 一転して弱弱しく泣き出しそうに マルッロは動揺する Pietà, pietà, Signori, pietà ジルダが走り出てくる 人払いをする ジルダの告白 リゴレットの悲嘆 モンテローネを連れて行く牢番 Schiudete! ire al carcere Monteron dee 牢番、小幡さんビッグな有望バスです モンテローネが毒づく モンテローネはリゴレットの復讐心に点火した。 リゴレットは復讐を誓う Sì, vendetta, tremenda vendetta ジルダもド迫力で重唱 ジルダは許しを願うが頭に血が上ったリゴレットには届かない ここの二重唱の最後、ジルダの最後の高音がやはりない。 クリティカルエディションのこだわりとはいえ、聴き慣れているのでちょっと残念。 女心の歌も心配になってきた。 第3幕 スパラフチーレの怪しい宿屋 リゴレットはジルダを連れてきて現実を見せてあきらめさせようとしている。 しかしそれは逆効果だった。 スパラフチーレがドゥカを連れてくる あの二つをくれ お前の妹と酒だ! にやりとしてみせるスパラフチーレ La donna è mobile もっとも有名な部分ですがこれは小唄のように 風のようにさらっと歌うのが粋ですよね。 澤崎さんなんのりきみもなくさらっと歌っちゃいます すばらしい! 予想通り最後のカデンツァと最高音Hへの上げはない。 しかしなんとこの後2回そでで歌われるLa donna è mobileで最後のリゴレットを幻惑し確信させ、驚愕させる部分で最高音を歌うのです。これはさすがににくい演出!まさにこれがヴェルディの望んでいたことなのかも? いよいよマッダレーナ登場 スレンダーな小林由佳さん、とても華やかでにこやか。 声も美しくパワーもある 有名な4重唱 Un dì, se ben rammentomi Bella figlia dell'amore 超最高 Con un detto sol tu puoi Le mie pene consolar. 高音も強靭で完璧! 刺すように響く美しい光の矢にメロメロです 四重唱 すばらしい! 圧巻。 ジルダがめっちゃパワフル。 リゴレットはジルダを帰し、スパラフチーレと打ち合わせする Egli è Delitto, Punizion son io Più scura fia la notte 低音も完璧な後藤さん 中に入るとドゥカがマッダレーナに Maddalena? 兄が来るわ いいだろどうでも。 お前はうまやででも寝ればいいじゃないか 苦笑するスパラフチーレ ありがてえこった。 ドゥカが二階に上がり、 寝入りばなに鼻歌を歌う(そでで歌われる) 眠りに落ちて唐突に歌がやむ ドゥカに惚れてしまったマッダレーナは泣きながら兄に公爵の命乞いをする それに打たれたジルダは命を捧げる決心をする お父様ごめんなさい 身代わりになろうというのだ。 風の音は合唱がそでで表現する 重唱スバラシイ! ジルダは宿屋に入っていき襲われる(演技はなし リゴレットが来る スパラフチーレが死体袋を渡す(演技はない) Buona notte 復讐の鬼と化したリゴレット死体を手にし 狂喜乱舞 All'onda! All'onda! そこにそでから風にのって公爵の鼻歌が聞こえてくる La donna è mobile E di pensiero~~~~~(高音のH) がく然とするリゴレット 死体袋を確認しジルダを発見する(演技はなし) ジルダがそでから登場し、じっと悲しそうにリゴレットを見る。 まるでもう死んでしまって霊魂がそこにいて歌っているようだ。 Ah, la maledizione! リゴレットの絶叫で全幕が終わる 大喝采。 すばらしい舞台をありがとうございました! Related links 2013年09月13日 スター揃い踏み!これがスカラのリゴレット!!Part 1 2008年10月31日 新国立劇場「リゴレット」 2006年09月29日 ローマ歌劇場来日公演「リゴレット」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年09月30日 12時24分42秒
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