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カテゴリ:OPERA
Photo Album Photo:©Shevaibra, courtesy of the artist すみだオペラ 第8回公演 ヴェルディ:アイーダ Day 2 2019年4月29日 曳舟文化ホール 演出:直井研二 指揮:珠川秀夫 すみだオペラ管弦楽団 副指揮:吉田拓人 エジプト王:伊東剛 アムネリス:日向由子 アイーダ:田中宏子 ラダメス:田代誠 ランフィス:狩野賢一 アモナスロ:井上雅人 使者:木野千晶 巫女長:小黒久美子 エキストラ T 石塚(僧侶) 内田(兵士) 大木太郎 金井 小田 バス:浅地 古川 保坂 室岡 すみだオペラ合唱団 高木淑子バレエスクール *** バスバリの逸材 狩野賢一様がランフィスを歌うということで行ってきました。 アイーダと言えば必ず出ているイメージのある狩野賢一さんですが、私自身が彼のランフィスをお聴きするのはもしかしたら初めてかもしれません。 ランフィスと言えば最初から最後までけっこう歌ってるよねという出番の多い役です。 アイーダ ラダメス アムネリスに次いでの重要な役。 大変すばらしかったです。 凛とした美声が高音から低音まで会場に響き渡りました。何とも言えぬ声の甘やかさがあり、陶酔してしまいます。まさに天が与えた声と言えるでしょう。 ご本人のFBによると「2016年の荒川区民オペラ以来2度目」のランフィスということです。エジプト王役はそれこそ数限りなくw演じておられます。 今回のアモナズロは井上雅人さん。 ドラマチック・バリトンで声に重さがあります。 声を発した途端空気が変わるほどの迫力と表現力がありました。 アイーダの田中宏子さんは、ソプラノ・リリコ・スピントでとても美しい声、高音部の爆発的なパワーがすばらしい。終始圧倒的で主役として堂々の牽引ぶり。難しいアリアが二つありますが高音も出るのでよかったです。 大変感動しました。 僧侶たちはほぼトラだったのでしょうかw?迫力がありました。 プログラムを見たらトラは9人もプロが入っていました。贅沢ですね!さすが墨田区! T 石塚(僧侶) 内田(兵士) 大木太郎 金井 小田 バス:浅地 古川 保坂 室岡 アマオケですがオケピがなく下に下がっていないので音は強力でした。 凱旋の場がすばらしく感動的でした。 地域のオペラでアイーダがここまでできるとは、日本は文化大国ですね。支える人々がすばらしいと思いました。 副指揮の吉田拓人さんも大活躍。すみだオペラには毎年関わっているとのこと。 ご本人によると、「特に今年は舞台向かって右裏のバンダと左裏の裏合唱を同時に指揮するというなんとも愉快なことがありました^_^」ということです。吉田さんありがとうございます。 市民オペラなのに裏歌やバンダもあって本格的でした。 もちろんアイーダトランペットも! 今回は心に残るできごとがありました。 偶然お席の隣の方がつくばオペラの関係者の方だったのです。 この方はアイーダを演じた田中宏子さんをもう25年間も応援しているとのことです。 すばらしいではありませんか! オペラも熟知されていていろいろ教えていただきました。 つくばオペラは第5回公演「こうもり」が、2020年1月13日(月祝)14:00つくば市ノバホールにて行われるとのこと。 このような熱い地元に根づいた地道な活動があってこそ、日本のオペラ業界全体が盛り上がってきているのだと思います。 本当にこのように私財を投げ打って尽力されている方には頭が下がります。 ヴェルディのアイーダは本当に名作です。ヴェルディには曲に力があるのですよね!人間性を沸き立たせる躍動する力があります。(ベートーヴェンにもそういう力があります。)寝入りばなにいつもオペラを聴くのですが、アイーダを予習がてら聴いてたら神経がぎんぎん高ぶってきてまったく眠れません。しょうがないのでエロディアードにチェンジしたらすぐに前後不覚となりました(笑)。 *** 序曲はピアニッシモの静けさが必要です。 室内楽的なコンマスのヴァイオリン演奏から始まる。 アイーダは実は繊細さも非常に必要なのです。 Sì: corre voce che l'Etiope ardisca いきなり狩野さんです! 本日のランフィスは白い衣裳で 高い帽子で高い身長がさらに高くなっておりますw 清きアイーダ アムネリス アイーダ エチオピア軍が攻め込んできた! 使者が告げます 王様は司令官の名を告げます ランフィスが激しく歌います。 Guerra! 戦いだ! いよいよ重唱シーン 王様の歌に続きランフィスの見せ場 Gloria ai Numi! Ognun rammenti ひゃ~めっちゃすばらしい! それぞれのソリストの見せ場があり、 大重唱合唱大会になります。 すばらしい! アイーダのRitorna vincitor! Numi, pietà del mio soffrir! 絶品でした。 第2場 メンフィスの神殿 巫女長 リリコ・レッジェーロの美声で歌います。 僧侶たちの合唱 横浜のバッティストーニのアイーダではここの合唱が超弱音ですばらしかったのを思い出す。 超弱音の合唱はやはり全員がプロでないと無理なんでしょうか。 大人の巫女たちの踊り これはバヤデールのような白いヴェールをつけて踊ります。バレエシューズでした。トウシューズではなかったのが残念。トウシューズがはける床ではなかったのかもしれません。 今回きちんとバレエシーンが各所に入っているのでまさにグランドオペラしてました。 Mortal, diletto ai Numi, a te fidate ランフィスはラダメスに神剣を授ける Ai nemici terror, folgore, morte. 合唱が唱和します。 Nume, custode e vindice Di questa sacra terra すばらしい! ラダメス Nume, che duce ed arbitro またまたすばらしい重唱+合唱! やっぱりアイーダはこれだよね! Immenso Fthà! 1回目の休憩 第2幕 アムネリスの部屋 子供の奴隷の踊り これがものすごくすばらしかったです。 今回最高と言ってもいい出来でした。 女の戦い アムネリスは分厚い低めのメゾなのでリリカルなアイーダの声とコントラストがあってよいです。 ラダメスは生きてるわ! ああ!神様! 第2場 テーベの街 Gloria all'Egitto, ad Iside ここは演出おもしろい手法。 凱旋してくる兵士や財宝をいっさい登場させず それに対して手を振って迎えるという群衆を並べて表現しました。 これはカルメンの闘牛士たちの行進シーンでも使われたことがある手法です。 熱狂する群集が会場の客に向かって手を振るのです。 もちろんアイーダトランペットも舞台上にいて客席に向かって吹くのです。 これは初めて見ましたね。アイディアというか 場所がないんでしょうね 通常は舞台の奥か 左右の花道、バルコニーがある場合はバルコニーでやります。 音が強いので。 この会場は2階もなく1階だけの会場です。 王様とアムネリスが登場し玉座(かみて側)に座ります。 僧侶たちはかみての奥のひな壇 しもて側には民間の合唱団のひな壇 王様 Salvator della patria io ti saluto なんなりと望むものを言うがよい ラダメスは奴隷たちを引き出す。慈悲を請うために。 エチオピア軍の捕虜たちは助演の役者たちか。 派手な赤い衣裳に血のりメイク! アイーダが父親を見つける 父親だって!? Se l'amor della patria è delitto Siam rei tutti, siam pronti a morir! アモナスロの熱唱 泣ける! Ma tu, Re, tu signore possente, A costoro ti volgi clemente アイーダと合唱 Struggi, o Re, queste ciurme feroci 強力な僧侶とランフィスが捕虜を否定する。 ラダメス アイーダ 捕虜への死を望む僧侶たち 重唱+合唱のスペクタルシーン これぞオペラの醍醐味! 聴衆はこれを味わうためにオペラを見に来ているのだ。 しかもソリストが全員強力な声(これヴェルディでは絶対的に重要)なのですばらしい! 大拍手 虜囚の釈放を望むラダメスの懇願 王はランフィスの意見に従う アイーダの父を捕虜のままとすることにした またまた重唱+合唱 スピード感 高まっていく高揚感 すばらしい! 大拍手 2回目の休憩 第3幕 ナイル川の岸辺 神殿 Vieni d'Iside al tempio ランフィスの見せ場のソロ 難しい最低音への下降がある Iside legge de' mortali nel core 狩野さんすばらしい! ランフィスのFachはバスですから 大変低い音程も用意されているのだ。 io sarò teco ここも低音です。 アムネリスは神殿に入っていく ランフィスは不審な者がいないか見渡してから神殿に入っていく。 不審な者…いたんですねw アイーダ。 アイーダの見せ場 O patria mia, mai più ti revedrò すばらしい! アモナスロがやってくる。 私の大好きなシーン。 Tu stessa! 私が!? Non sei mia figlia! Dei Faraoni tu sei la schiava! Pensa che un popolo, vinto, straziato, Per te soltanto risorger può ここが一番好きです! すばらしい! ラダメス Pur ti riveggo, mia dolce Aida アイーダとラダメス、すばらしい 逃げるだって ラダメスは進軍コースをばらしてしまう すぐに出てくるアモナスロ 悲痛に叫ぶラダメス 罠にかかってしまった アモナスロは無理やりラダメスを連れて行こうとするが それをアムネリスが見つけてしまう 裏切り者! アモナスロはアムネリスに切りかかろうとするが ふせがれ 短剣を落とす 逃げるアモナスロ 落ちた短剣を拾い 追いかける兵士の前に立ちふさがるラダメス しかしランフィスの登場に 剣を落とす io resto a te すばらしい! 3回目の休憩 第4幕 第1場 王宮 アムネリスの後悔 ラダメスを引き出し説得するが ラダメスは死の決意を固めている ラダメスが独房に戻される いよいよ裁判が始まる 入っていく神官たち ラダメスも引き立てられていく Radamès! Radamès! Radamès! ランフィスの裏歌で ラダメスの尋問が始まる アカペラの中で音程がどんどん上がっていく ここもすばらしい! ラダメスと神官たち Radamès, è deciso il tuo fato; アムネリスは神官たちにすがるが、聴く耳を持たない神官たち 第2場 寺院の地下のラダメスの石墓の中 La fatal pietra sovra me si chiuse 墓の扉が閉められるのを照明で表現。 秀逸です。 墓に忍び込んだアイーダ 二人は抱き合って息絶える アムネリスがかみて側のひな壇の上で祈っている 全幕了 お疲れ様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年04月30日 13時24分57秒
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