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カテゴリ:Classical Music
写真左から、盛田 麻央 鷲尾 麻衣 阿部加奈子 阿部 純 澤﨑 一了 ヴィタリ・ユシュマノフ(文中敬称略)※カーテンコール撮影OK Photo Album Photo:©Shevaibra, courtesy of Tokyo Akademische Kapelle and the artists 東京アカデミッシェカペレ 第67回演奏会 2024年11月16日(土) 開場18:15 開演19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール 曲目: J.S.バッハ=A.ウェーベルン/6声のリチェルカーレ O.メシアン/キリストの昇天 W.A.モーツァルト/ミサ曲 ハ短調 指揮:阿部 加奈子 ソプラノⅠ:盛田 麻央 ソプラノⅡ:鷲尾 麻衣 テノール:澤﨑 一了 バス:ヴィタリ・ユシュマノフ 指揮者阿部加奈子氏と阿部純団長によるプレトークあり。 チケット 全席指定 2,000円 問い合わせ先:東京アカデミッシェカペレ事務局 Webサイト http://www2s.biglobe.ne.jp/~kapelle/ 後援:「音楽のまち・かわさき」推進協議会 *** 今日は珍しくダブル・ヘッダー 夜は川崎のモーツァルト:ハ短調ミサ 指揮の阿部加奈子 すばらしい!才能溢れる天才 特に前半のメシアンがすばらしかった。 後半のモーツァルトでも合唱 ソリスト オケを完璧に牽引 もうすごいカリスマだった! 今年1月の藤原歌劇団のオペラ、グノー「ファウスト」でもその才能を感じさせたマエストラ。その『ファウスト』で今回のテノール澤﨑氏とはすでに共演を果たしている。 すばらしいソリスト なのにこの曲は テノールとバスが歌う分量少な過ぎる💦 バスなんて最後の四重唱だけよ。 ヴィタリさん😭 その代わり歌いまくるのがソプラノ1 盛田さんすごかった 天使が降りてきて憑依しているみたいだった さすが👍 ソプラノ2 との二重唱とか 三重唱 四重唱 とても難しい楽譜を書いてます。モーツァルトさん💦 午後の全てを破壊しまくるヴェルディレクイエムからガラッと変わったモーツァルトの世界でした♪ 前半のBach =ウェーベルンは発想が斬新過ぎる曲で相当上手いアマオケなのだが厳しかった。 メシアンは最初の金管だけパートはまるでブルックナーが進化したみたいだった 木管だけパートあって 弦楽パートがめちゃうまで 混沌とした不協和音最高に美しい。 こういう難しい曲ほど指揮者がいかにきっちり振るかが大事になる。 阿部さんすばらしい シモーネ・ヤングばりだった。 日本でいっぱい振って欲しい。 後半のモーツァルト 合唱がパイプオルガンの下とその左右に陣取り 1階平土間だったので合唱がまるで天から降り注ぐように神々しく最高でした。 パイプオルガンも演奏されていた。 歌いまくるソプラノ1、憑依天使盛田さんはリリック・コロラトゥーラ・ソプラノ 妙技を聴かせた ソプラノ2の鷲尾さんは落ち着いた声のリリック・ソプラノで、やはり難しいアジリタを美しく歌っていた。 最後の方の三重唱と四重唱しか出番がない澤崎さんはリリック・テノール。 これ以上ないほどの美声でやはり天上の声。すばらしかった。 バスのヴィタリは四重唱の1曲だけですが、類稀なる美声を聴かせてくれました。 *** 【指揮者阿部加奈子氏と阿部純団長によるプレトーク】 最近はやりの指揮者によるプレトーク、メモに基づき概要を記述。 《J.S.バッハ=A.ウェーベルン/6声のリチェルカーレ》について 阿部加奈子:原作はBachの(フリードリヒ)大王様のテーマを仕上げて献呈したもの。ウェーベルンは新ウィーン学派の創始者の3人のうちの一人。独自のオーケストレーションでBachの作品をよみがえらせた。古典的オーケストレーションは、あるメロディを一つの楽器もしくは複数の楽器が最後まで奏でる。ウェーベルンは一つのメロディを切り刻んであちこちにばらまいた。おもしろい空間の妙。音は響きにまで限定して研ぎ澄ました。20世紀の語法の源となった。Bach=Webernの空間的オーケストレーション。 《O.メシアン/キリストの昇天 Messiaen: L'Ascension》 阿部加奈子:メシアンは鳥類学者で鳥の声を録音してカタログにした。教会のオルガニスト。即興オルガン奏者だった。インドのリズム法を体系化した学術書を出した。いろんな側面持った人。キリスト教を題材とした L'Ascension。キリストが人類の罪を背負って神の元へ行く4楽章仕立て。メシアンは極端に遅いテンポがある。驚くと思うが新しい時間の概念の中に引き込まれていく。4楽章の個人的印象だが、冥途への道すがら、極彩色の花畑、鳥の声を耳にし恍惚となって光の方へ行く。キリスト様が最後に光と一体化する。私にはそう思える。いろんな想像をめぐらして聴いてほしい。 《W.A.モーツァルト/ミサ曲 ハ短調》 阿部純:レクイエムとこのハ短調ミサは未完成である。 阿部加奈子:モーツァルトは大好きだが、人を快活にさせようとするユーモアのある人物。しかし短調の時に曲の感じが変わる。エモーショナルな情動と強い感情、ダークなものが出てしまう、ふと知られざる一面が表れてしまう。ト短調の作品がある。どうぞ赦し給へと…その感じが…私は…いろいろあると思うが、神に近い天才の完璧な美しさと、隠れている人間的な面が…もしかしたら皆さんの心に届くかも。 阿部純:合唱団はフーガが大変だった。(日本語のように平坦ではなく)ヨーロッパ(言語)は強弱アクセントがうまく表現できるかが、アマチュアの合唱団には難しいところ。 *** J. S. Bach/A. Webern: Ricercar a 6 Messiaen: L'Ascension <休憩> Mozart: Messe in c-moll 第1曲 キリエ(Kyrie) ソプラノIの独唱と4部合唱。 第2曲 グローリア(Gloria) 第1部 天のいと高きところには、神に栄光(Gloria in excelsis Deo) 4部合唱。 第2部 我らは主をほめ(Laudamus te) ソプラノIIの独唱。 第3部 主の大いなる栄光のゆえに(Gratias agimus tibi) 5部合唱 第4部 神なる主(Domine Deus) ソプラノI&IIの二重唱。 第5部 世の罪を除きたもう主よ(Qui tollis) 二重合唱。 第6部 主のみ聖なり(Quoniam tu solus) ソプラノI&II、テノールの三重唱。 第7部 イエス・キリストよ(Jesu Christe) 4部合唱。 第8部 聖霊とともに(Cum Sancto Spiritu) 4部合唱。 第3曲 クレド(Credo) 第1部 我は信ず、唯一の神(Credo in unum Deum) 5部合唱。 第2部 聖霊によりて(Et incarnatus est) ソプラノIの独唱。 第4曲 サンクトゥス(Sanctus) 二重合唱。 第5曲 ベネディクトゥス(Benedictus) 四重唱と二重合唱 終演後、指揮の阿部加奈子さんは歓呼の大喝采に応え、一転し、涙ぐみながら語った。世界で行われている理不尽な死に対し、これらの音楽によるメッセージを届けたいというような内容だった(ここはメモしてないので記憶を再生) 最初から最後までマエストラ阿部 加奈子氏のカリスマティックな魅力がてんこ盛りのコンサートでした。 Encore: アヴェ・ヴェルム・コルプス Mozart: Ave verum corpus K.618 全員 Ave, verum corpus natum de/ex Maria Virgine vere passum, immolatum in cruce pro homine コンサート翌日の日曜日、バレエ界そしてオペラ関係者のあまりにも衝撃的な訃報が次々ともたらされた。合掌 R.I.P. 安らかに眠り給へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年11月18日 09時58分04秒
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