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 しょうちゃんのブログ 折々の記

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2008.12.21
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カテゴリ:映画・テレビ
 

(写真の説明: 私の取寄せ資料・鶴岡市観光物産課発行の「海坂(うなさか)藩の面影」に掲載の写真をスキャニングしました。朝の田園風景、金峯山のふもとが藤沢周平の生まれた高坂あたりです。)

 昨夜、9時からNHK時代スペシャル「花の誇り」を観ました。原作は、珠玉の藤沢周平武家もの「榎屋敷宵の春月」です。藤沢作品には稀な女性が主人公の物語で、主演・瀬戸朝香の執念の殺陣を見所に、女の戦いと愛を強く豊かに描いたドラマでした。


  密使暗殺のシーンを、原作にない祭りのにぎわいの中に設定し、劇的に仕上げた演出や、美しい紅葉の桜の木が、きびしい冬を越し、やがて春を迎え満開の花を咲かすシーンの映像化が見事でした。藤沢ファンの私にとって納得の1時間30分でした。

 このドラマの舞台は海坂(うなさか)藩です。海坂藩は、藤沢周平が好んで武家ものの舞台にした北国のとある架空の小藩で、モデルとなったのは、故郷・山形県鶴岡の庄内藩です。小説に出てくる城下や郊外の情景は、名前こそ変えられているものの、まさしく鶴岡のそれです。広やかな田と清らかに流れる川、それらを大らかに抱く山々、そして海、豊かな自然に恵まれた故郷は、季節の移ろいも鮮やかで、海坂なくして藤沢作品は語れないのです

() 海坂(うなさか)、何と美しくロマンティックな言葉だろうといつも思います。海辺に立って一望の海を眺めると、水平線はゆるやかな弧を描く。そのあるかなきかのゆるやかな傾斜弧を海坂と呼ぶのです。

  藤沢周平は、一時期俳句を投稿していた句誌「海坂(うなさか)」から、作品の舞台となる世界に海坂藩の名を与えました。そしてそこに繰り広げられる人々の哀歓と美しい日本の四季の移ろいを、実にみずみずしい筆致で描き、その作品は彼の死後も読む者を魅了し続けるのです。

 もうすぐ、映画「山桜」のDVDが発売され、私の手許に届くはずです。これも、藤沢周平の原作「山桜」を映像化したもので、舞台はもちろん海坂(うなさか)藩です。ロードショーの今年6月に、映画館で観たのですが、すっかり気に入り、もう一度ゆっくりと観たいものだと予約購入をしました。DVDが届き観終われば、ブログに感想をまた投稿したいと思っています。






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Last updated  2008.12.22 07:37:26
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広い世界は@ Re:藤沢周平著「山桜」を読んで(03/22) しょうちゃん様 映画「山桜」を観ました。…
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