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カテゴリ:歴史・風習
鹿児島県と宮崎県の一部に多く存在する田の神像(タノカンサー)には,面白い癖がある。 どんな癖かというと『出稼ぎ』に出かけられることだ。 稲の生育が非常に天候に左右されていたころ,田んぼを管理してくださるタノカンサーは地域地域の大切な神様だった。 昼間は田んぼの脇にじっと立っておられるタノカンサーは,夜になるとタノカンサーは地域の田んぼを見回って管理するという重要な任務のために,固定されることはなかった。 2月に山から下りてくる山の神は田の神に姿を変え,10月の豊穣祭りが終わるまで里の田んぼ脇に住まわれて田んぼを管理されている。 ところがこのタノカンサーの管理が行き届かず,凶作の地域があるとそこに出稼ぎ行かれるようになった。 そのときには,ちゃんと置手紙をしてお出かけになった。 数年後,帰ってこられるときはお土産に焼酎を携えておられた。 ところが最近は出稼ぎに出かけられるように固定されていないことが裏目に出るようになった。 タノカンサーは骨董品として盗まれるようになった。 画像のタノカンサーも9年前,何者かに連れ去られてしまった。 このときは,付近のタノカンサー数体が盗難に遭った。 某日テレの番組でこの画像が指名手配(?)に使われて,お隣の熊本県の骨董屋さんで見つかったが背中に彫られている建立年などは削られていた。 元の場所に据えられたときには出稼ぎにいけないように,セメントで固定されてしまった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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