カテゴリ:読書日記
さて今日一日、つらつらと読んでいたのは、十二国記。もちろん、初読じゃありません。
だってあんまり暑いんだもの。シリーズ七作持ち出してきて、読み返しの、つまみ読み。どこを読んでも、好き。 初めて読んだのは去年の秋だったから、このシリーズを読み始めるのが、ずいぶん遅かったことになります。92年には講談社X文庫ホワイトハートで出てたんだもんね。 あのころは少女小説ブームの終わりごろ、ライトノベル・ファンタジー小説の絶頂期で、本屋さんでは、まさに玉石混合の華やかな文庫棚。あまりにお手軽な剣と魔法の世界に飽いて、かえって近づかなくなっていました。 特に、講談社X文庫にかなり懐疑的だったこともあり。 コバルトのまねっこしてできたレーベルだと思っていたし、漫画家を起用したピンク・ピンクした表紙をはじめたのも、このレーベルから。こどもっぽすぎて買いづらい、と思ったのだけど、逆にそっちのほうが売れたらしく、コバルトなんかも全部、表紙が漫画絵になっちゃった。カラー口絵なんか、つきはじめるんだもん。そんなのより価格を10円安くしてくれた方がいいのに。恨めしく思ったっけ。それにX文庫って紙が悪いでしょう。短い小説でも読みでのある文庫に見せかけるため、いたづらに厚いの。黄ばみやすいし、そのくせ高いし。 まあ、そんなこんなで、お洋服にだまされて、こんなおもしろい小説をずっと読んできていなかったわけですよ。再販された講談社文庫のほうで持ってるんですけど、そのあたりも自分の俗人ぶりを見せつけられるようで、ちょっと悔しい。(でも文章に若干の修正が加えられた最新版が講談社文庫のほうなんだもん。ってちょっと言い訳してみたり。ホワイトハート版のイラストも美麗なので、どっちで揃えるか少し迷いました。・・・安い方にしました。) ところでねえ。続編、待ち遠しいですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年08月20日 18時46分40秒
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