テーマ:幻想的ナ物語ノコトナド(100)
カテゴリ:読書日記
谷山浩子 サンリオ出版
図書館で借りました。一度復刊ドットコムで見かけたことがあるので、絶版なんでしょう。サンリオ出版から出ていた谷山浩子の小説、きれいで気持ち悪くて透き通るものが多くて、好きだったんだけどな。「電報配達人がやってきた」とか、「悲しみの時計少女」とか。特に「悲しみの時計少女」はアヤツジの「時計館の殺人」と対をなす作品だそうなので(だって綾辻がどっかに書いてた。)アヤツジストには必須書物だと思います。実際おもしろいのよ、これ。絶版だけど。 「少年・卵」は、多重人格のお話。猫也くん、という名前の男の子が出てきて、その魅惑的な名前だけでも、当分、遊べます。猫也くんはねえ、留守番電話を凝視したら、留守番電話になりきることができるんだよ。彼のものっすごい思い込みの力で、本物の留守番電話は破壊され、家族の人たちは、猫也くんという「留守番電話」を通じてしか話ができなくなっちゃうのだ。 どうだ、想像できないだろう。(と、自分の要略力不足を棚にあげる。) ヘンな話です。 興味おありの方は、古本屋で見かけたら、のぞいてみてください。文庫化しなかったから、あんまり流通してないかもしれないけど。(新潮文庫の「猫森集会」は時々、古本屋でみかけますけどねえ。これの解説はアヤツジが書いてます。) 今日はねえ、支所の先輩(といっても、同い年)から指名電話かかってきて、仕事のことを聞かれたので、ウキウキなのですよ。 顔がよくって、頭がよくって、仕事ができる人なので、憧れているのだ。体重が私より軽そうなので、恋愛感情は覚えないんですけど。 そんな難しいことを聞かれたわけではなかったので、さらりと答えられたのですが、「この子なら知ってるだろう」って期待をかけられたのも、ちゃんと応えられたのも、素直に嬉しかったなあ。 ヨロコビついでに本屋によって、寺田寅彦随筆集(岩波文庫)を買って帰りました。十年前から、いっぺん読んでみたかったんだよね。って、のんきすぎです。でも、ウキウキ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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