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2017.02.08
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カテゴリ:美術

『古今和歌集』の墨滅歌ですが、本来は恋の部にあったにちがいない「わが背子が来べき宵なりささがにの蜘蛛の振る舞いかねてしるしも」は、それをよく教えてくれる一首です。紫の上は源氏に対する恋心を、「ささがに」に詠み込んでいるのです。

ちょっと寄り道をしてしまいましたが、和人物の隻では、葵の上→紫の上→蜘蛛という連想やアソシエーションが生まれています。それは唐人物の隻における貨狄→蜘蛛とただちに呼応することになります。

しかも興味深いのは、「源氏供養」をはじめ、『源氏物語』に取材するお能の名曲が少なくないという事実です。とくに、「葵の巻」を典拠とする「葵上」や「賢木の巻」をもとにする「野宮」は、紫の上とも密接に関係しています。

すでにお話したように、貨狄の話は「自然居士」というお能に取り入れられて人口に膾炙しましたから、この一双屏風はお能を仲立ちにして結ばれているといってもよいでしょう。

 






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最終更新日  2017.02.08 06:00:08



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