くつろぎかふぇ

いよいよ明日、ラグビーW杯は、日本vsオールブラックス戦です。あの第３回大会で、１４５－１７という歴史的スコア（最多失点＆最多失トライ２１は未だ大会記録。この１試合だけ出て６トライを奪い、トライ王になった選手も）の試合以来の対戦に。この試合のことがあるので、明日はオールブラックスと日本が試合できると思う反面、どんな試合になるか、想像したくないという思いもあります。サッカードイツW杯で、日本はブラジルに１－４で負けましたが、この１４５点、サッカーで行ったら２０点前後取られたのと同じ感覚ですよ・・・。この大会のことを取りあげた映画「インビクタス」でも、マンデラ大統領が、「１４５点も取られたチームがあるのか！」と驚いていたとか・・・。
　さて、明日の両チームのメンバーですが、オールブラックスは、第３回大会同様、マコウ主将、司令塔カーターら主力を温存。そして日本もレギュラークラスの多くを出さないようです。前回大会でも、カーワンHCは、オーストラリア戦で、やはり主力を休ませましたし、もしかしたら同じことをやるかなと思ってはいました。こちらがベストメンバーで臨んで、向こうが主力温存でも、絶対勝てない相手ですし、ここで消耗させたり、もしけが人が出るよりは、そのあと勝たなければならないトンガ、カナダ戦に向けて準備させるという考えもありでしょう。それでも勝てないでしょうし（オールブラックスのチーム全体に食中毒が発生しても、たぶん勝てないでしょう）またも１００失点以上は本当に勘弁ですが、出た選手たちのモチベーションに期待をするしかありません。少しでも可能性を感じさせるプレーが出れば。
　カーワンHCも、メンバー選考には悩んだでしょうね。競技問わず、日本では、いくら弱い相手でも、律儀にベストメンバーを送り込むことが当然とされ、控えメンバーばかりで固めたメンバーを送り出すと、「相手に失礼だ！」などと批判の対象にされやすいですが、出場メンバーを決めるのは監督の専権事項。これで勝てるはずの相手にこけたら、監督の責任になるだけのこと。後の試合との兼ね合い等も考えての構成なら、ありですよ。

　明日は、楽しみなのか不安なのか、分からないですね。
本当はせっかくのW杯なので他の試合のことも取り上げたいのですが、最近、そこまでの余裕がなくて。


以下、引用です。

【ハミルトン（ニュージーランド）１４日＝益子浩一】日本代表が、主力を温存して明日１６日のＷ杯１次リーグ・ニュージーランド戦（ハミルトン）に臨む。１４日は試合地へ移動し、次戦の先発選手を発表。Ｗ杯２勝を目標にするジョン・カーワン・ヘッドコーチ（ＨＣ＝４６）は、善戦した１０日のフランス戦から先発１０人を入れ替えた。同ＨＣは「ベストの布陣」と説明したものの、確実に勝算のあるトンガ戦（２１日）カナダ戦（２７日）に照準を合わせているのは明らかだ。
　フランス戦で全２１得点を挙げて優秀選手になったＳＯジェームス・アレジ（３２＝ノッティンガム）も、俊敏な動きのＳＨ田中史朗（２６＝パナソニック）も先発を外れた。外国出身選手が中心のカーワンジャパンには珍しく１５人中、日本人１３人の“和製布陣”。指揮官は「血と汗の結晶として（登録）３０人の総力戦で臨む」としながらも「トンガ戦はビッグマッチ。トンガとカナダに２勝して最善を尽くしたことになる」と暗に温存策を認めた。
　１４日付の現地紙ヘラルドは１面で、同国の英雄カーワン率いる日本対ニュージーランドの対戦を大々的に報道。注目度は高いが、日本にすれば真っ向勝負してもオールブラックスから勝ち点を得る確率は限りなく低い。控え組で優勝候補に食らいつき、残り２戦で勝ち星を稼ぐ皮算用だ。