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カテゴリ:ラグビー関連
分かり切っていたことではありますが、やはりオールブラックスは日本の敵ではありませんでした。最終スコアは、7-83。それでも16年前の145失点に比べれば、随分マシに思えてきます。145失点の時は、代表チームとして戦う姿勢にも問題がありましたし、この試合も、抜かれたら相手の背中を見送るだけというトライの連続で、失トライ21ですから、40分ハーフと考えれば、ほぼ4分に1つトライを奪われた計算に。前の日記で、サッカーなら20点前後取られたのと同じと言った根拠はこれです(なので、サッカードイツW杯を『惨敗』というのは、まだまだ甘い!と思っています)。なので、今回の差が妥当なのか、145失点がひど過ぎたのか、しばし考えましたが、やはり145失点の方がひど過ぎたという結論に。今回は失トライが13の83失点ですし、開始20分までは、どうにか試合の体を成してはいましたから。タックルも、あのときよりはだいぶ行っていましたし(それでもミスタックルが多いと統計では出ていましたが)。
ですが、やはり個々のスピード、サポートの意識、判断力、密集でのスキル、パスを含めたハンドリング等々では、歴然とした差が。特にサポートが攻守において速いこと・・・。これで攻守とも数的優位を作り出すことができますから。パスも受けてのスピードを落とさないようなタイミングとコントロールで放っていました。基本技術がすごく高いので、特に難しいことはせず、走って当たってつなぐ、このシンプルな繰り返しで十分に対処できていました。 日本も、15次攻撃くらいまでフェーズを重ねたりするなど、あわやというところは見せましたが、得点は小野沢のトライ(日本初の3大会連続トライ記録に)とその後のウィリアムスのゴールキックのみ。でも完封負けも十二分にあり得る中、褒めていいでしょう。パスミスをインターセプト、40m走り切ったものでした。 これで、最初の大敵2試合が終わり、あとはこの2試合を踏まえて、残り2試合のトンガ、カナダに勝つことができるかどうか?ランキング的には、日本を含めた3チーム、12位から14位までの間で続いていますので、単純にいえば、いずれも勝てるかどうかの五分五分の相手。実際カナダには前回大会引き分けで久しぶりの勝ち点を得ていますし(グループビリは免れました)。この2チームに勝つために、オールブラックス戦はメンバー10人を入れ替えました。日本にとっては、決勝トーナメントに進めるかが目標ではなく、トンガ&カナダに勝ち3位になることが目標。その答えは、来週と再来週に出ます。 以下、引用です。 ラグビーW杯・ニュージーランド大会第6日(16日、ニュージーランド83-7日本、ハミルトン)1次リーグA組でIRBランク13位の日本は、世界最強のNZに挑んだが、13トライを奪われ7-83で完敗。2戦2敗の勝ち点0で8強進出は厳しくなった。WTB小野沢宏時(33)が後半17分、日本初のW杯3大会連続トライで気を吐いた。ジョン・カーワン・ヘッドコーチ(HC、46)がノルマに掲げるW杯2勝へ、負けが許されなくなった日本。ただ1人W杯3大会を経験するチーム最年長のトライゲッターが、残るトンガ戦(21日、ファンガレイ)カナダ戦(27日、ネーピア)も引っ張る。 数分前に右目の下を強打し、視界がぼやけても一瞬の隙は逃さない。0-59とされた後半17分、小野沢が意地を見せた。NZのSOスレ-ドからFBトアバへのショートパスを奪うと、約40メートルを独走。この試合の日本唯一のトライは日本初のW杯3大会連続トライ。仲間から頭をたたかれて祝福されても、小野沢はニコリとすらしなかった。 「あれだけ点差があいてましたから。トライ後も『あと何分あるから、こう攻めよう』ということしか考えなかった」 世界最強軍団はFLマコウ主将や世界的SOカーターが負傷欠場。飛車角抜きの相手だったが、個々のスキルや判断力の差は歴然としていた。日本が15度も連続してボールを獲得して攻撃してもちょっとした隙に相手の腕が入り込みボールを失う。小野沢と同じ33歳のLO大野は右目尻から血を流しながら、脱水症状寸前になるまで走った。それでも13トライの洗礼を浴びた。 小野沢は10日のフランス戦でも、開始2分のあわや相手のトライという決定的なピンチで、猛タックルを見せチームを救った。ピッチで奮闘するチーム最年長は、言葉でも仲間をリードする。 フランス戦前の円陣。初のW杯で緊張気味の選手が多いと見て、“逆療法”で肩の力を抜いた。「(W杯)3回目のオレでも、すごい緊張している。だから思い切り緊張しよう!」。表情が固まっていたように見えたFLリーチには「(笑顔を作るように)口角をあげてみろ」と助言した。この日で通算66キャップ、3大会連続でW杯の舞台に立つ者しかできないピッチ外の技だった。 「W杯で2勝することと、世界に成長した姿を見せることが目標。トンガ、カナダに対する2試合がすごく大切。今から私たちのW杯が始まる」 自らも袖を通した黒衣軍の猛威に、試合中はいらだった表情も見せたカーワンHCは、気持ちの切り替えを強調した。1次リーグ突破が難しくなった以上、残り2戦は結果がすべて。試合後、相手が作った花道を通りロッカーに引き揚げた桜の戦士たちは、トンガ、カナダ相手に真価を問われる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月17日 13時12分09秒
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