櫻御殿妖怪姫紫歌日記

母は、4人姉妹の末っ子として、生まれました。祖母は、曾祖母のようには、
頑張らず、3人まで女の子だったので、4人目で止める気持ちで、男の子を
願ったのですが、母でした。祖母は末子相続もいいや、と思い、伯母たちを
次々と嫁がせました。否応無で跡継ぎにさせられたそうです。祖父の縁続きの、父を、お婿様に迎え、祖父は娘の母よりも、大事に、仲良くしたそうです。町育ちの父は、毎日自転車で通勤していて、冬の朝道が凍り、滑って転倒足首、複雑骨折、少し後遺障害残りました。だから私は、おぶわれた経験有りません。肩車も祖父でした。祖母は父に手を着いて泣いて詫びたそうです。（家へ来たばっかりに怪我した）と、其の後父は、脳血栓で亡くなりました。私はあまり、記憶には薄いです。祖父の方が印象深いです。母はそれから、生活の為、和裁、洋裁、編み物、お花の活け込み、などをして、生活費の足しにしました。お茶もお花も、教えるには、場所もお道具も要ります。だから出稽古をしてました。中でも和裁が一番お金に成ったそうです。家で、ほどき、洗い張り、しんし干し、板干しをしてました。柔らか物から男袴まで縫いました。最近まで動力ミシンでガーゼの袷寝巻き縫ってました。ボケ防止の為なんて言いながら。今は祖母の世話、自分の好きな事をして過ごしてます。お茶や、お花の、先生すればって、言いますと（先生と言われる馬鹿に為りたくない）って笑います。ご夫婦ご同伴のご招待は、最近私の旦那様を（貸してね、だまってれば、解らないから）っていって、連れて行きます。祖母は（私は一つ年上だったから、かね（金）の草鞋だったけど、あなたは、二つ上だったから、白金だね）って言いました。だったら、
私は22才，下だから、裸足かな～。（爆）良い母です。平凡ですが。
祖母と、仲良く、伯母達とも、仲良く、姉妹の無い私が、羨む位の、
お付き合いしてます。親孝行したいです。