介護用品のなかに、立ち上がり補助用具として、『据え置き手すり』という物がある。
今回、圧迫骨折をして、ベッドの横に置いて、ベッドからの寝起き用の『補助具・持ち手』として、レンタルした。
ベッドには、ベッド用として付属した柵がある。
健康な状態なら、この付属の柵はベッドの寝起き時の『補助具・持ち手』として十分に用を足すであろう。
しかし、圧迫骨折をして、『装具(コルセット)』を胸部に装着している状態では、ベッド付属の柵では、強度が不足し、しかも、細すぎて、無理に寝起き時に頼り過ぎると、骨折部位に負担がかかりすぎる懸念がある。
『据え置き手すり』は、「たっちあっぷ」とか、「たよレール」とか「ベストサポート手すり」などのさまざまな商品名があるが、これを、ベッドに寝たときの胸の横位置にベッドに密着して据え置きすれば、ベッドに寝るときには、ベッドに腰を降ろしてこの手すりをつかんでそのまま頭を枕に乗せるように横になれば足は自然に床からベッドに乗るので、その後、ベッドの上で楽に仰向けになれる。
ベッドから起き上がる時には、まず、ベッドの上で『据え置き手すり』に向かい横になって両足をベッドの外に出して、両手で『据え置き手すり』の手すりを上体を起こすときのテコになるよう掴んで上体を起こせば、両足は自然に床について、楽にベッド上に座った姿勢になれる。
その後さらに、『据え置き手すり』をつかんで立ち上がることができる。
この、『据え置き手すり』をベッド横に据え置くときには、必ず、自分でベッドに寝起きして使ってみて、最も使い易い位置に据え置いて貰うことである。
健康な人に動かしてもらわないと、動かせないそれほど重い物なのである。
だからこそ、ベッドの柵より頼りがいのある、立ち上がり補助用具なのである。
特に、『圧迫骨折』の初期には・・・
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以前に、白内障手術で病院に入院したときに、ナースステーションのカウンターの傍に置いてあったので、まだ片方の目が塞がれて歩行が不安定な時に利用したことがあり、頼りがいがあることは充分に承知していたからこそ、圧迫骨折時のベッドの寝起き用にレンタルしたのであった。
私のような使用経験が事前にないと、ベッドの柵で十分である、と考える人が多いようである。
筋力の衰えを覚える年齢になると、このような補助用具に素直にお世話になることも、健康生活をおくるコツかもしれない。
随分、素直になっていると思っているが、『圧迫骨折』を機に、さらにもっと、素直になろうと思う次第である。
ぅ~ワッワッ ハッ ハ・・・