◎ペーシングシ治療
○治療はどのように感じるか
心臓の異常なリズム、不整脈が現れたときは、不快感など、いつもとは違った感覚を経験するかもしれません。すべての異常なリズムに自覚症状があるわけではありません。自覚症状がある場合でも、その感じ方は人によって異なるでしょう。ペーシングシステムは、自覚症状のある、なしにかかわらず、徐脈やより多くの脈が必要となる状況を感知して電気刺激を与えます。
治療に使われる電気刺激は非常に小さいエネルギーなので、一般的に何も感じることはないといわれています。
○治療と症状
症状を感じても、ペースメーカ治療が行われないことがあるかもしれません。これは個々のペーシングシステムにプログラムされた設定によっても異なります。時には運動により、息切れ、めまい、頭がくらくらしたりすることがあります。また時には、不整脈により症状が引き起こされることがあるかもしれませんが、ペーシングシステムではそれらに対応できないまたは対応しないように設定されていることがあります。
いずれにしても症状がひどい場合や、もしくはそれが1分程度以上の間続くのであれば、直ぐに担当医師に相談しなければなりません。
ご自身の特定の症状や治療に関して十分な理解を得るためにも担当医師と話し合うことが重要です。また、ご本人のみならず、ご家族の方もペースメーカ治療について学ぶことが大切であると、多くの患者さんが感じているようです。
○日本の医療保険制度上のペースメーカ保険適用
病気やけがなどで医療機関にかかる場合、わたしたちは医療費を払います。しかし、わたしたちが医療機関で支払っているのは、医療費の全額ではなくその一部であり、残りは公的保険制度である医療保険によって支払われています。医療保険は国民が治療を平等に受けられるよう作られた制度です。
日本では、ペースメーカ治療は保険適用となっていますが、疾患状況により適用範囲が異なります。詳しくは、担当医師におたずねください。
○手術にかかる費用
植え込みにかかる費用としては、手術の手技料(手術技術料)と治療材料・医療機器(ペースメーカ本体装置、リード、その他)費があり、これらは原則的に保険対象となりますが、保険の種類によって自己負担額が異なります。詳しくは担当医師におたずねください。
詳細は、JADIA一般社団法人日本不整脈デバイス工業会
https://www.jadia.or.jp/citizens/pacemaker.html
に詳しく書かれています。
https://www.jadia.or.jp/pdf/PMguide.pdf
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.04.25 10:07:39
コメント(0)
|
コメントを書く
もっと見る