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2007.02.15
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カテゴリ:辻説法
「全証言 東芝クレーマー事件 前屋毅著(小学館文庫)」を読みました。
私は昨年まで全くこの事件を知らなかったのですが、この東芝クレーマー事件は1999年に起きた事件。
東芝のビデオデッキを購入した福岡在住のAKKY氏が、その製品の不具合を東芝側に報告し相談したところ、その対応が非常に悪く、そこで折れずに徹底的に追求。果ては本社の総会屋対策部署で警察OBの○暴中心の渉外管理室に対応が移り、そこでされた脅迫的暴言を自分のHPで音声付きで公開。その中の、
「おたくさんみたいのはね、お客さんじゃないんですよ、もう。クレーマーっちゅうのおたくさんはね。クレーマーっちゅうの」
という暴言は世間に衝撃を与え、爆発的にこのHPのヒット数がアップし、東芝への批判も鳴り止まぬ事態に発展。
いつも通り、高圧的態度で客に接していた東芝側も態度を軟化させ、当時の東芝本社・町井徹郎 副社長が、AKKY氏の住む福岡に出向き、直々に謝罪。一躍、AKKY氏は大会社の東芝を謝らせた男として、マスコミにおいても論争を展開させられる注目の人になった。
しかし、最初はAKKY氏に同情や応援する論調が多数を占めていたのだが、この頃から「週刊文春」を中心にAKKY氏への風当たりが強くなってきた。そして、その風当たりが極限まで強くなり氏名や住居などの素姓の詳細が公開されるなど身の危険を感じたAKKY氏は、そのHPを閉鎖。この騒動は藪の中となった後味の悪い事件。
私は、このAKKY氏の行動は諸手を挙げて賞賛するし、ここまで成し遂げた行動力は尊敬する。批判記事も一通り読みました。しかし、非は全面的に東芝側にあるのは明白。
普通の日本人だったら泣き寝入りする事例だから拒否反応が強かったのだろう。AKKY氏は下っ端では埒があかないと、当時の東芝の西室泰三社長(現・東京証券取引所社長兼会長)や東芝の子会社の社長に問題のビデオデッキを送りつけるなど、普通に考えれば個人の力では捻り潰される位な強大な力がある世界的な企業・東芝に勇猛果敢に挑んだ。
2004年6月に成立し、2006年4月1日から公益通報者保護法、つまり内部告発者保護法が日本でも施行された。
公益通報は公正な社会の実現のために不可欠。しかし、公益通報は報復・不利益・差別等の被害や損害が背中合わせという危険性があるのが現状。それを守るために出来た法案なのである。
しかし日本はいまだにムラ社会なので、権力に抵抗するものは潰される体質をいまだに色濃く残存している。その意識が日本社会で育った日本人にはあるので、こういうAKKY氏のような正論の跳ねっ返りは受け入れられないで、徹底的に陥れられる危険性がある。
今回の事件での、後半のAKKY氏への非難轟轟は、そういう日本社会独特の閉鎖的な社会意識によって引き起こされたと私は思う。
政治家や官僚等の汚職が長年頻発。しかし、その流れは浄化しない。
それは、こういうAKKY氏のような勇気溢れる行動を応援する社会にならないと変わらないと思う。そういう法律も制定された事だし、日本社会の支配者階級の健全化に向けてこういう案件に泣き寝入りしない事も重要。
私も、恥ずかしながら泣き寝入りしてしまう方であった。しかし、一つ一つ疑問を持って行動する事は国民の務めだという事を実感したので、出来る限り行動して、そういう行動をする人がいたら心から応援出来るようにしたいと思う。
この本のAKKY氏の行動から私は勇気を得ました。








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Last updated  2007.02.15 22:04:11
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