台湾の公共マナー事情
台北では市内のあちらこちらに禁止マークがあって、公共マナーに厳しい印象があります。(交通マナーはさておき…)例えば公共の公園にはいくつもの禁止事項があり、禁止マークがずらりと並んでいます。イラストが面白いので笑ってしまいますが、わかりやすくていいかも知れません。(それにしても「禁止喧嘩」とか「禁止賭博」って、わざわざ書くことなのでしょうか)公共の交通機関はさらに厳しく、地下鉄(MRT)では喫煙はもちろんのこと、飲食も禁止されており、飲み物を飲んだりガムを噛むことさえも禁止されています。罰金が7,500元(約2万円)ですから、結構厳しいルールです。(公共の交通機関に限らず、公共の建物内でも飲食は禁止されており、博物館でミネラルウォーターのPETボトルを持っていたら、「鞄の中にしまって下さい」と注意されたこともあります)さらに飲食はMRTの車内だけでなくホーム(月台)でも禁止されており、改札手前の線を超えると一切の飲食が禁止となります。車内やホームで急にのどが渇いた時は、一度改札を出るのが無難なようです。しかもこのルールは厳格に守られているようで、MRTの車内で飲食をしている人を見たことはありません。それでも携帯電話で話をすることは禁止されていないので、車内で携帯で話をしているのは普通の光景です。そのためか「マナーモード」という概念もないようで、あちらこちらで着信音が鳴っていたりします。(地下鉄線内でも常に電波が届くようです)一見するとがんじがらめのようにも思えますが、休日は自転車を車内に持ち込んでいいとか、この辺りは単に考え方の違いなのかも知れません。それにしても未だによくわからないのがこの禁止マークです。バスの乗車口にこのマークだけがあり、「禁止携帯鳥禽類」だそうで、下に英語で「No birds」と書かれています。禁止する意味がよくわからないのですが、台北はもちろん、日本でも鳥を連れてバスに乗る人を見たことがありません。