パクス・ジャポニカ Vol.2

2022/03/09(水)13:09

鳳山懸舊城(左営旧城)(中華民国・高雄市)

城跡と史跡(台湾編)(41)

1月の中ごろは台湾でも最も寒い季節で、今年は例年に比べても寒いそうです。 そこで少しは暖かいところに行こうと思い、高鐡(台湾新幹線)に乗って北回帰線を越え、向かった先は台湾南部の高雄です。 高鐡の駅は高雄市の北部、左営区にあるのですが、まずは左営にある鳳山懸舊城(左営旧城)の跡を見て回ることにしました。 清朝時代の左営も城壁で囲まれた城郭都市で、現在は城門が残っています。 北門「拱辰門」 北門から続く城壁も一部残っており、上に登って見ることもできました。 城壁(内側から見たところ) 城壁(上から見たところ) 北門から南側に回ってみると、こちらは環状道路の中に門だけが残っていました。 南門(啓文門) 建物は後から復元されたものだと思われます。 それでも南門の近くを見てみると、城壁の一部らしきものが残っていました。 南門からしばらく歩くと、再び城壁が見えてきて、その先には東門がありました。 東門(鳳儀門) 東門から南門の方へ続く城壁 東門にも櫓のような建物があったようで、高雄市立歴史博物館に復元模型がありました。 鳳山懸舊城は清朝時代の1722年に築城されましたが、1787年の暴動事件により城壁が破壊されてしまいました。 その後の1825年に現在残っているような石造りの城壁が、再び建設されています。 亀山と蛇山と呼ばれる小高い山を囲むような城郭になっているため、規模としては相当な大きさがあったようです。

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