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◆アメーバーに学ぶお客作り
業績向上の方法を考える時、とても参考になるのが、 アメーバーやぞうり虫などの単細胞動物です。 「エッ。アメーバーやぞうり虫が経営と関係あるの? ウソー」 と思われた方もあるでしょうが、大ありなのです。 ホント。 動物とは、生きていくために欠かせないエネルギーを 「自分自身の体内」で作り出すことができず、 必要なエネルギーのすべてを「外界から獲得」しているもの を指します。 つまり動物は、何かを食べなけれぱ生きていけないのです。 アメーバーは1ミリの10分の1以下と小さいですから、 肉眼では見えません。 アメーバーは中心に細胞核と呼ばれる「DNA」があります。 その周りに細胞体と呼ばれる「ミトコンドリア」があり、 これが手、足、触角はもちろん、消化器の役目も果たしています。 アメーバーは、休憩している時はパチンコ玉のように「球体」を していますが、エサを探しに行く時はこれが目玉焼きのように 平べったくなり、波打ちながら移動します。 動いている時にエサに当たると全力でエサを取り囲み、 エサを細胞体の中に取り入れます。 そのあと消化液を出してエサをとかし、栄養を吸収したら、 エサを取り込んだところから外に捨てます。 つまりアメーバーは細胞体のどこもが触角と口になっており、 同じところが尻にもなっているのです。 単細胞動物でも、もう少し進化しているのがぞうり虫です。 ぞうり虫は全身がせん毛で覆われており、せん毛を使って移動します。 せん毛が触角の役目も果たしていますから、せん毛に全神経を集中します。 移動中エサに当たると「全力」でエサを抱え込み、 口へと持っていきます。 そのあと消化液を出してエサをとかし、栄養を吸収すると 口から吐き出します。 ぞうり虫より、もう一段進化しているのが「ヒドラ」です。 ヒドラはクラゲの仲間で5ミリぐらいの大きさしかなく、 主に沼の中に住んでいて水に流されないよう、 沼の底にある枯れ木や枯れ葉に足をつけています。 そして4本ぐらいの触手を持ち、触手に全神経を集中させながら これを動かしてエサを探します。 ミジンコや小さな糸ミミズが触角に触れると、 全力でこれをからめ取り、口の中に取り込みます。 そして、「酸」を出してエサをとかした後、 「アルカリ」を出して中和し、栄養分を吸収したら 口から吐き出しています。 この手順は人間も同じになっています。 ◆お客と接するところを敏感にする 会社という組織体は動物と同じように、生きていくために 欠かせないエネルギーを会社内部で作り出すことができず、 必要なエネルギーはすべてお客から得ています。 もしお客がいなくなると会社は生きていけなくなり、 やがて死んでしまいます。 組織の構成や組織の中での各人の役目から考えると、 従業員3人以下の会社はアメーバーと変わらず、 4人~6人まではぞうり虫並みで、 7人~9人まではヒドラとそれほど変わらないでしょう。 従業員10人~15人はタコかイカと考えてください。 どうも信じられないという人は、ぞうり虫やヒドラと 会う機会があったら聞いてみてください。 必ず同じように言うはずです。 こうした経営規模が小さな会社に限らず、もともと経営力が弱い会社が多い 従業員30人以下の会社が生きていくには、まずお客と接触するところの 触角を敏感にし、次にお客を探し出すために、全カで取り組まなければ なりません。 そして将来お客になってくれそうな見込客と接触したならば、 性善説の考えを中心に報いを求めない「親切な心」によって 全力で応対します。 こうしておけば、お客から好かれて気に入られるようになるので お客の数が多くなり、それにつれて業績が良くなるのです。 ちなみに動物は、エサを取ったらすぐ「酸」を出してエサをとかしますが、 経営では報いを求めない「親切な心」を出すことになりますから、 考え違いをしてお客に塩酸をかけたり硫酸をかけたりしないよう、 くれぐれも注意してください。 もし、もともと経営規模が小さくて固定客が少ないのに、 お客と接触するところの「触角」の感度が鈍いなら、 新しいお客はさっぱり増えません。 同じく一度取引したお客を維持するのに本気で取り組んでないなら、 お客の流出率がとても高くなります。 これではほどなく死んでしまい、業界の肥料になるのは確実でしょう。 こうならないためには、お客作りに全力を投入するとともに、 お客と接触するところが敏感になるよう、 いつも気配りしておく必要があるのです。 小さな会社は「1通の感謝コミ」で儲けなさい ~まごころを伝えるはがき、FAX、メールの総活用法~ 竹田陽一著より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004.08.03 00:47:57
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