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経営者の座がいかに厳しく難しいものであるかは、
社長である自分が一番良く知っているはずなのに、 子供のことになると盲目になってしまう。 多くの創業経営者は、徒手空拳、全くの無一文から、 会社の今日を築き上げた人が多い。 その苦労たるや経験した人でなければ分からない。 それだけに、 自分の息子にだけはこんな苦労はさせたくない、 という気持ちになる。 その親心から、つい息子に甘くなる。 甘やかされた息子は、世の中を甘く見、 生活の苦労を知らないだけに 他人に対する思いやりも少ない。 このような人は、社長として、最も不適格な部類に入る。 その不適格者を、自分の後継者にするのだから、 うまくいくはずがない。 それを、盲愛から、学校を卒業すると 自分の会社に入れて、数年のうちに、 専務や副社長にする。 いかに親の愛だろうと、 本人に力量が備わっていないのだから困る。 親の目の黒いうちはなんとかボロをださずに やっていけるかもしれない。 しかし、親がいなくなったら、 途端にボロをだすハメになる。 (一倉定の社長学 第7巻「社長の条件」より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.27 08:19:01
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