|
カテゴリ:カテゴリ未分類
経済大国と言われる日本の資本は、
市場に流通していない。 これは日本の経済活性化を大きく妨げ、 デフレを長期化させている。 その原因とは何か? K(資本)の不均衡の概要 ◇銀行の経営システムの不均衡 今まで銀行は政府の統制・保護のもとに守られた 存在だった。 システムはかつて配給制度によって存立していた 米屋・酒屋と同じである。 しかし金融自由化が高コスト体質に劇的な変革を迫り、 淘汰・合併の嵐を起こしている。 ◇低金利政策の不均衡 日本の金融政策はゼロパーセントという 極端な低金利政策をとり続けてきた。 本来低金利政策は企業が資金を借りやすくし、 景気を回復させるために行う。 ところが、潰れそうな銀行や瀕死のゼネコンの延命策 にしかなっておらず、かえってデフレ・スパイラルを 勢いづかせている。 この不均衡は金利暴騰という形で解決せざるを得ない。 ◇銀行のバランスシートの不均衡 銀行経営の健全性を示す国際指標として 自己資本比率が用いられる。 しかし日本の銀行のほとんどがバブルの後遺症である 膨大な不良債権を抱え込み、繰り延べ税金資産によって 自己資本比率を粉飾する、極めて「不健全」な状態 にあることが分かってきた。 日銀でさえ、基準値とされる8%を割り込む、 極めて危機的な状況にある。 ◇マネタリーべースとマネーサプライの不均衡 日銀が市場に放出するカネを増やしているのに、 市中にカネが回らない状況がずっと続いている。 市中銀行が「貸し渋り」を行い、 その先にカネが流れていっていないのである。 こういう不均衡が長続きするはずがない。 金利の上昇が事態を暴カ的に改善する。 ◇国債と長期金利の不均衡 金融機関は、抱え込んだ不良債権を処理するために、 国債を大量に買い込んでいる。 今、無理やり抑え込んできた長期金利が 上昇の気配を見せ始めた。 やがて5%近くに至るだろう。 国債が暴落し、金融業界が壊滅的打撃を受ける日は 遠くない。 ◇国民経済のバランスシート 政府は1400兆円に達する財政赤字を 国民貯蓄で相殺しようとしている。 しかし国民貯蓄計算は基本的に原価法によっており、 時価法では半分にしかならない。 この不均衡は当然、日経平均に反映される。 日経平均の実質価値も現在の半分、 4000円程度にしかならない。 ◇「日経平均」の不均衡 株価も無理に無理を重ねてかろうじて保っている 数値に過ぎない。 金利と株価はパラレルな関係にあり、 金利が暴騰してゼロ近くから5%になると、 株価は逆に5分の1程度まで暴落せざるを得ないだろう。 つまり「日経平均4000円」が現実化する。 (後略) (『日経平均4000円時代が来る』大竹愼一著より) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.06.01 00:10:07
|
|