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`∀´)ニヒヒヒ…

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2004.04.12
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カテゴリ:カテゴリ未分類
親父!寿司連れて行ってやろうか?

近所に住んで居る、親父に声を掛けた。

「なに?!ホントか?…金あるのか?」

「ああ、親父一人くらいなら、ある」

「おお~連れて行ってくれ~ちょうど今日は寿司食べたかったんじゃ。…ほんまぞ…(笑)」

「ま、普段から、娘達の学習塾やらピアノの送り迎えをやってもらってるから、せめてもの恩返しだ」

と、言うことで、日曜の11時30分に出発する事にした。

それを何処で聞き付けたのか、下の娘が、

「私も行って良い?」

と、参入して来た。

「ああ、しょうがない。しかし、フルーツパフェは注文するなよ

寿司屋のフルーツパフェは量が少ないくせに、高い。(笑)

「じゃ、11時30分に出るから準備しとけよ」

「うん、分かった」

================

11時が少し回った頃。

ドン、ドン!ドン、ドン!

「お~い!来たぞ~!寿司屋に連れて行け~」

なに!?もう、来やがった!

「親父!まだ早いんじゃねーか?」

「はぁ?なんでもえーから、早よ食わせろ~~」

ボケが始まってる訳でもないのに…歳をとる毎に野生に還って行ってるのか?

飢えた野獣と化した親父が裏口に立って居た。

「お~い、もう行くぞ~~」

二階でテレビを観ていた、下の娘を呼んだ。

「え!?もう?私まだお腹空いてない」

「そうか?じゃあ、丁度良いじゃねいか」

腹がへって無いって事は、食べる量が少ない。

よって金の払いも少ない。

作戦成功!

ニヤッ

「何が作戦成功じゃ?」

側で俺のつぶやきを聞いていた親父が、不思議そうに俺の顔を見た。

「な、何でもない…はははは」

娘が、しぶしぶ降りて来た。


「ま、とにかく車出すから乗れ。」

車庫から車を出した。

娘が助手席に素早く乗った。

「さぁ!出発するぞ!」

「こりゃ!待てわしが乗っとらんぞ!」

まだかよ!

親父はまだドアを開けて乗ってる最中だった。

「親父!遅いわ!早く乗れよ」

親父はゆ~~~~~くり、まるでビデオのスローモーションのような動きでやっと乗った。

「おい、一杯で良いからビールを注文してもええか?」
親父が、後ろの席から身を乗り出して言った。

「ああ、かまわんよ」

そうして寿司屋にそろそろ着こうとした頃、
「おお?何か道が違うぞ?○○寿司はこっちじゃないぞ!」

「はぁ?○○寿司なんかとっくの昔につぶれたわい!」

「じゃあ、◇◇寿司か?」

「何年前の話だ?聞いた事もねー!」

「…昔はそこに良く行ったけどのー…」

「タイムマシーンでも作ったら行けよ!」
親父は、若い頃土建屋を営んでいたから、けっこう羽振りが良い時期があって、良く寿司屋にも行ったらしいのだ。

「…で、いったい何処の寿司屋に行くんなら?」

「さ、着いたぞ」

俺は店の前に車を止め、その店の看板を指差した。

親父は目をパチパチさせてその看板を見上げた。

「か・い・て・ん・す・し…」

親父は阿呆のように、一時、看板を見上げたたまま、止まっていた。

そして言った、

「なんか楽しそうな店じゃのう…(笑)」

と、言った。







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Last updated  2004.04.12 22:34:54



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