2004/12/29(水)21:36
ベニスのホテル
ベネチアは誰もが知っているイタリアの観光地です。ヨーロッパの町をいくつか訪ね、各地で感動がありましたが、ベニスだけは格別です。
正直、私がいくら迷惑なほどの長文を駆使しても(笑)、テレビなどの映像であってもベニスの魅力を半分も伝えることはできません。正直、ここだけは訪れるしかありません。
ベニスの魅力を奏でるのは閉鎖的な空間と開放的な空間の切り替わりです。路地が多い上、運河がはりめぐらされ迷路のような街にあって急に視界が開けたとき、特にサンマルコ広場に到達した瞬間の感動は涙が出るほどです。
ベニスについては何度かに分けて書きたいのですが、今日は私たちが宿泊したベニスのホテルを紹介します。
ベニスの唯一の欠点がホテルといえるかもしれません。宿泊するホテルにもよるでしょうが宿泊したのは古い建物でした。歴史好きにとっては喜ばしい事かも知れませんが、天井が高く、照明が暗く、窓は小さく高い位置にある上鉄格子があり部屋というよりは「牢屋」、タワーオブロンドンの中に宿泊しているようです。
旅の疲れもあって少々陰鬱になった私たちですが、テレビをつけると事態は一変。日本の色んな古いアニメがイタリア語に吹き替えられ各局で放送されているのです。高橋留美子さんの純和風な「めぞん一刻」が、やたら陽気で舌を巻いたイタリア語で吹き替えられると意味はわからなくても「それは違うだろう」と大笑いでした。
主題歌までやたら陽気(オペラのように歌い上げる)で明らかにミスマッチです。
ただ言葉がわからなくても懐かしいアニメーションを見ることで私たち世代は気分が明るくなります。また日本のアニメーションが喜ばれていることで、不思議とイタリアに親近感がわいてきたのも事実です。