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カテゴリ:神戸
19世紀の末から20世紀にかけて活躍したエミール・ガレは、ガラスにいろんな素材を混ぜて発色を変えています。アールヌーボーの代表的存在ですが、その曲線は芸術的というより色を混ぜて遊んだ実験結果の偶然ではないかと感じるほどです。 日本人はガレの作品が好きな民族のようです。ヨーロッパ以外では日本人の所蔵が最も多いかもしれません。和室にはまったく似合わないと感じるガレの作品をなぜ日本人は好むのか。成金主義…といえば簡単ですが、お金があればいろんなものが買えるのになぜガレを選ぶのか。 ゴッホが浮世絵を模写した事は有名です。ゴッホだけではなく、ルノワールを含めて欧州の印象派が日本の文化に陶酔しました。ジャポニズムというブームです。印象派に強い影響を与えた為か日本人が印象派の絵に親近感を覚えます。浮世絵と印象派の肖像画は似ています。同じことがアールヌーボーにも言えます。アールヌーボーはジャポニズムの影響を強く受けているのだそうです。 日本の影響を強く受けた作品だからこそ、日本人が共感するのだろうと想像しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 6, 2010 12:40:46 AM
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