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カテゴリ:奈良
奈良時代の衣装がなぜ今の時代でもわかるのか、それほど難しい問題ではありません。絵画が残っているからわかるのです。中にはカラーが推測できるものもあり、考古学的な遺跡もあります。再現の質はかなり高いのではないかと感じています。 いくつか特徴があります。着物のような上下がつながったものではなく、セパレートタイプであること。スカートの丈が長いうえ、腕まで隠れるような長尺である事です。これは現在のイスラムで見られるような肌を見せない服装ではないでしょうか。肩に半透明のスカーフをかけていますが、もしかすると頭や顔を隠すためのものだったのかもしれません。顔を隠しても透けて見えるのですから。ただし、これらは貴族の着物であり一般の人たちが着ていた服は異なるのでしょう。 この時代、服の色が身分をあらわしていた事もわかっています。冠位十二階です。紫は後期の色で、このようなオレンジの色は中間程度の階級を示します。もちろん冠位はユニフォームであり、みんながみんな服装の色を限定されていたわけではないはずです。ただ明確なのは、この当時に十二階の色の違いを染色できる技術があったと言う事です。 本当にこのくらい派手目の服装でみんな歩いていたのかもしれません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 14, 2011 07:27:21 AM
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