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カテゴリ:奈良
平安京は四神、風水の考え方が取り入れられていた事は確かなのですが平城京はどうなのでしょうか。ここで四神とは青竜、朱雀、白虎、玄武の事です。大極殿の内装にも採用され描かれていました。朱雀と鳳凰は同一視されますが、細かくは異なります。中心となる建物に鳳凰が採用されることをよく見かけます。例えば平等院や金閣寺の鳳凰が有名ですね。大極殿に置かれている御簾のレプリカの上にも鳳凰がいます。鳳凰は平安を意味し、南を意味する朱雀とは異なります。 青竜は東の神でその姿から流れる水と春を意味し、朱雀は南の神で、湖沼と夏を意味します。白虎は西の神で秋、そして大きな道を意味し、玄武は北の神、冬、その形から丘陵を意味します。平安京はこの4つの地理的特徴を備えた京都の地に作られました。しかし平城京とはどうも合致しません。朱雀門があることから長安をまねた事は間違いないとして、あまり風水を意識したとは考えられません。そこで疑問は本当にこの大極殿の内装に四神を描く事が相応しいのか…少し疑問に感じました。まあ否定もできませんし、観光目的の復興ですから細かい事は気にしなくてよいのですが。 これらの四神は昭和から平成にかけて大復活してきた存在です。その理由はアニメーションであり、ゲームです。手塚治虫氏の漫画、「火の鳥」も鳳凰、もしくは朱雀を感じさせます(フェニックス、不死鳥ともごちゃ混ぜではありますが)。特に鳳凰編は奈良時代を舞台としています。しかし昭和に復活するまで忘れられた存在かというとそんな事はありません。会津の白虎隊は有名ですし、鳳凰はどの時代にも装飾として使われてきました。 平城京、四神を描くと平安京との差がわからず今ひとつのような気がしたのは私だけでしょうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 21, 2011 09:17:02 AM
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