たくたくコラム Blog出張所

2011/03/25(金)07:10

晴天「奈良 平城京」

奈良(131)

この日は本当に天気がよくて、美しい蒼穹を楽しむ事ができました。大極殿から朱雀門を望めば逆光です。つまり正午頃です。朱雀通りは南に伸びる道ですから。 写真の基本中の基本は、逆光写真を狙わない限り順光になるように回り込む事です。このような大きな建造物ですと回りこむのは大変です。例えば大阪城など巨大すぎて回り込むことなどあきらめてしまう場合もあります。天皇は常に太陽のスポットライトを浴びていたのです。一方で南からの光がまぶしいので御簾を降ろしたのかもしれません。 私が写真撮影と行くとき天気を見て場所を決める場合が多いのですが、奈良や京都では予測が外れる事がよくあります。奈良と大阪南部は距離的に近いのですが間に山があり天気が大きく異なります。京都も同じで、大阪で晴れていたのに京都に近づくにつれて曇天となる場合も少なくありません。琵琶湖がある滋賀はもっと大きな差です。出かける時、蒼く晴れている日でも旅先の天気だけは神頼みです。日ごろの行いがよほどよかったのかこの日は最高の一日でした。 20年ほど前にこの平城京跡地まで来た事があります。奈良でシルクロード博が開かれていた時です。その時の平城京跡はまさに草原でした。多分、大極殿のあるあたりに立って眺めたのだと思います。当時は写真に興味など無く、記録は記憶に頼るだけです。天気は曇天で人もおらず寂しい雰囲気が漂っていました。2011年となって遷都1300年の記念行事が終了し、今の平城京がどのようになっているのかはわかりません。以前の様に人のいない野原の中に遺跡のよう建物だけが残っているのでしょうか。 空が広いこのあたりでは、一段と空の蒼さが目にしみました。

続きを読む

このブログでよく読まれている記事

もっと見る

総合記事ランキング

もっと見る