非線形有限要素法では、時刻ゼロから時刻tまでの物体の状態は既知であり、時刻t'=t+Δtの状態を未知とする増分解析を想定する。
時刻t'=t+Δtの状態を計算するために、時刻ゼロの状態を参照するのがtotal Lagrange法、時刻tの状態を参照するのがupdated Lagrange法である。
total Lagrange法とupdated Lagrange法は本質的に違わない。
算出される応力が現配置(UL)か初期配置(TL)かの違いであって、変形勾配テンソルFによって変換できる。
大変形の弾塑性問題では、コーシー応力の客観速度で弾性変形を規定する亜弾性の構成モデルが採用される場合が多く、この場合の応力は応力速度の積分値として評価されるので、ULで直接内力を計算するほうがプログラム上は効率的。(いまさら聞けない計算力学の常識 第9話)
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