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カテゴリ:写真機
DiMAGE G600 1985年発売のこのカメラは、 コニカの一眼レフのなかでも、国産の80年代のカメラのなかでも、 なぜか忘れ去れている機種である。 小西六最後のフルサイズ一眼レフであり、 初めてDXコードに対応し、当時としては世界最小・最軽量の一眼レフであった。 シャッタ優先AEとマニュアル露出(指針式メータ作動)が可能である。 コシナ製造と噂されるその小さなボディは、マウントはまだ金属であるが、 その他の部分は三脚ねじに至るまで徹底してプラスティック化されている。 また革を使わず一体成型されたフロントなどまさにAF一眼レフ時代の設計である。 世界最小・最軽量と引き換えに外装やシャッタダイヤルなどチープなところもある。 絞り込む為にシャッタボタンの押し込みが深く一癖ある。 また全体に小さすぎて手の大きな人には逆に持ちにくい。 しかし電池なしでも作動するメカニカルシャッタや、 ガラスペンタプリズム、それなりに見やすいファインダなど、 MF一眼レフのツボをしっかりおさえたスペックである。 おまけに、 フランジバッグが相当短いのでニコンからm42からエキザクタまで、 アダプタさえあれば使用可能である。 MFからAFへの転換期に造られた、 コニカARマウントの終焉を飾る傑作機であると思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005.05.26 22:25:57
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