109460
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

Takuro Yamashita "dairy" @blog

[研究、勉強関連] カテゴリの記事

全60件 (60件中 1-50件目)

1 2 >

PFI

久々に丸一日部屋にこもって作業。本当は昼からまた図書館に行こうかと思ったのですが、先日宅配を頼んだ荷物がそろそろ来るかと思い、家にいたのでした。（荷物は来ませんでしたが）さて、ずーっと昔から暖めてたPFIの論文が、ようやく少し進んだ感じです。夏にCTWEとかで発表できたりはするんでしょうか。どうなんでしょうか。まあ、もう少し進んでから考えましょうかね。まずは簡単にでもペーパーの形にしてから。ちなみにPFIの理論的な点に興味のある方は、MartimortとPouyetの論文をどうぞ：``“Build It or Not”: Normative and Positive Theories of Private-Public Partnerships,'' 2006.複数プリンシパルといい、彼の研究分野とよくかぶりますね。正確に言うと、ぼくの分野が（気持ちいいくらいに）包含されてるのですが。……あ、いちおう包含関係ではないんだった。彼は日本経済史はやってないはずなのでｗ

2007.03.06

コメント(0)
大正十年小作慣行調査

自分の研究とＩＯの課題のためにしばらく放っておいた経済史ですが、久々に少し立ち戻ってみました。当初の計画では「江戸時代の小作料の決まり方」についての研究をする予定で、去年の秋から冬にかけていろいろ文献を眺めてみたのですが、とりあえずわかったことは、「江戸時代は資料が少ない」ということ。当時の農業について研究をしている歴史書はいろいろあるのですが、数値データを使った分析は部分的にしか行われておらず（サンプル数はせいぜい数十）、もっとデータを所有していることが暗に示唆されているようなものでも、本に記載されているデータはその一部、あるいはaggregateしたものだったりします。まあ日本に帰れば相当な量の資料があるようなのですが、そもそも日本で調査する時間なんてないし、しかもその「資料」はほとんどが活字化されていない一種の古文書なので、特殊技能の備わっていないぼくにはとても簡単には読めません。（古文書読めるかた、共同研究しませんか？？）経済史のタームペーパーの提出期限は９月(たぶん）。これ以上資料探しに時間を費やすのもたぶん非効率なので、今回のタームペーパーでは既存研究のレビューを主として、あとはサンプル数40くらいの実証をつけて提出する、という方向でいきたいと思います。サンプル数40だとたいしたことはできないですが、とりあえず通るには通るでしょう。とはいえ、せっかくなのでもう少しこの路線も継続したいなと思い、江戸時代からもう少し下って、明治～戦前（近代、でいいのかな？）の資料を探してみることにしました。ここまでくると活字化された資料もあり、表題の「大正十年小作慣行調査」などが有名なようです。ただしこれも原本は日本に存在するので閲覧不能。幸いスタンフォードにはその簡略版「同集成」が存在するので、タームペーパー書きと合わせてこちらを調べてみようと思います。江戸時代の小作データは、古文書とはいえ個々の証文なので、データとしてはかなり質が高いものといえます。一方「大正十年～集成」の方は都道府県レベルにaggregateされたデータなので、いろいろないろいろなバイアスの可能性を考慮して、モデルを組まないといけません。めんどくせー。

2007.02.28

コメント(0)
マッチング勉強会

2,3年生のミクロの学生中心で、MatchingのReading groupを始めるらしいので、参加させてもらうことにしました。今までMatchingはほとんどやってなかったので、とりあえずGaleのTop trading cycleの時点で感動してしまいました。少しはこの手の話がわかるようがんばりたいものです。でも参加するなら、どこかの時点で論文発表が回ってきます。何を読もうか悩みどころです。現実のMatching的状況としては就職市場があたまにあるので、とりあえずTwo-sided, separate groupsというのは確定ぽいですが。……でもそれだけじゃまだいっぱいあるしなあ。

2007.02.05

コメント(0)
400件のデータが……

実証研究の嫌なところって、って始め方もどうかと思いますが、実証研究の嫌なところって、データ打ち込むまで結果がわからないことですよね。もちろんある程度「こんな感じになりそうじゃん？」とか予想はできるのですが、説明変数が複数になった時点でその予想精度は著しく落ちる気がします。特にデータをエクセルとかに自分で打ち込むという場合、丸一日近くかけて打ち込んだデータが、実は何の価値もなかった、なんてことにもなってしまうわけで。……いやまあ、なってしまったわけですが。ビール飲んで寝ようかな。

2007.01.16

コメント(4)
新学期

月曜まで冬休みだったのですが、火曜日は授業がないので、ぼくは今日までが冬休みでした。もう一日日本にいられたなあ……。とはいえ一日家にいると昼寝して時差ぼけ完治が遅れそうだったので、がんばって昼前からAlumni cafeで作業。久々に丸一日自分の研究をしたような気が。Segalから「論文読んだよ」というメールが！ずっと昔に渡して少し話したのですが、まさか冬休み中に読んでくれているとは思いませんでした。Segalいい人だ。今のとこ、彼がメインアドバイザーになりそうな感じです。

2007.01.09

コメント(0)
Economic history presentation

無事に……というわけでもないのですが、とりあえず経済史の発表を終えてきました。江戸時代のある村を取ってきて、そこにおける小作契約を見て、典型的なモラル・ハザードのモデルが当てはまるかどうかと実証する、というものです。より具体的にはlimited liabilityモデルを考えまして、出来高に対する小作人（agent）のシェア（インセンティブの大きさ）が、（１）外部賃金の大きさと正の関係を持っているか、（２）出来高の分散の大きさと負の関係を持っているか、という2点をテストしてみよう、ということです。（いくつかのselection biasがないという点で、データの質はいいのですが、いかんせんデータ数が少ないという問題があります）もう少したくさんデータがあれば、他の仮説もいろいろと考えてみたいのですがねえ。発表そのものについては……まあわかっていたことですが、英語45分はさすがにきついなと。事前に何度かしゃべる練習したし、原稿にいざというときのセリフを書き込んでもいたので、一応しゃべりきることはしゃべりきったのですが、いずれにせよ、まだまだ改善の余地はあるなあという感じです。とりあえず今日はゆっくり休養しようっと。木曜締め切りの宿題をあとひとつ出せば、今学期は無事終了です。

2006.12.05

コメント(2)
経済史の発表

こちらに来て初めて、クラスで研究のプレゼンテーションなのですが、記念すべき第1回が江戸時代の発表というのも、なんか奇妙な感じです（笑）とりあえず、スライドは先生（Ran Abramitzky）が何度もチェックしてくれたので、まあ大丈夫として、あとは本番のしゃべりと、質疑応答ですね。緊張するなあ……。

2006.12.04

コメント(0)
実証研究の苦しみ

江戸時代の研究について、とりあえず小作制度をやろうということに決めました。小作料が収穫に対してどのように決まるのか、ということについて、標準的なモラル・ハザードの理論は次のことを予測しています。（以下では簡単化のため、小作料ｙは収穫ｘに対して線形、つまりｙ＝ａｘ＋ｂの形で決まると仮定します。言い換えれば、小作人の取り分は（１－ａ）ｘ－ｂとなります）１．収穫の分散が大きくなるほど、ａは０に近づく。２．小作人のリスク回避度が低下する、またはリスクへの耐性が強くなるほど、ａは１に近づく。３．リスク回避度が小作人の所得に従って低下すると仮定すると、所得が高いほどａが１に近づく、と言い換えられます。４．契約解消時の、小作人の外部機会（日雇い労働の賃金など）が大きいほど、ａが１に近づき、ｂが大きくなる。ｂの値も重要ですが、余剰の分配に関連するａの値は特に重要なので、モラル･ハザードのモデルを実証する場合はａの値の決まり方に特に着目します。……が、しかし！！！何冊江戸時代の本を借りてみても、ａの値についてのデータが得られないでいます。得られるのは、言うなれば「ｘが平均的だったときのｙの値」についてのデータで、これはａＥ（ｘ）＋ｂということです。せめてもう少し、例えば「ｙ＝０（年貢免除）となるｘの値」とか分かれば、そこからａ，ｂを無理やり解けなくもないんですけどね。「このデータがあれば終わりなのに！」というところで行き詰るのって、「この式が解ければ終わりなのに！」というよりもたちが悪いように思います。後者の場合はもう少し簡単な式が出るようモデルを修正するなど、妥協が利きますが、前者の場合は妥協も何も、データを見つけるか、あきらめて一から出直すか、２つに１つしかないわけで……。というわけで、ここ２日江戸時代について考えている夢を見ております。昨日は功名が辻っぽい雰囲気の中で年貢の計算をしてました。ここは一体どこだ……。

2006.11.08

コメント(0)
IOの宿題

データを処理して、統計ソフトで回して、結果と解釈を書いて、というだけ、と言えば「というだけ」の宿題なのですが、昨日と今日12時間ずつを使ってようやく終わりました。Ｑ１のプログラムが間違ってたことが今日の夜10時にわかり、そこからいろいろと直したため時間がかかったというのもあるのですが、そもそもこういう「正確さを要求される作業」って苦手なのかなあと思ってしまいます。いやはや……寝よう。

2006.10.19

コメント(0)
その数字は大きいか

来週の授業で使う論文を読んで、あと半日は自分の論文のこと考えたり、自由に使いました。やっぱり金土日休みだと自由時間が多くていいですねえ。授業で使う論文は、historyもIOも全部実証だったので、慣れないこともあって結構時間がかかってしまいました。早く慣れるようにしないと、学期の後半が苦しくなりそうです。実証の論文なので当然なのですが、推定結果の数字の解釈とかが書いてあって、その部分は、読むのが結構苦しいですよね。「Aの価格が1%上昇するとBグループの人の需要が8%減って……」という具合で、ともすれば「8％でも10％でもいいじゃいか」などと思ってしまいそうになります。で、結局興味のある結果以外は読み飛ばしてしまいます（おい重要なところ以外はどうせ忘れるので間違った態度とは思いませんが、その重要なところを見落とす危険性を考えれば、やっぱり一度通読しないと、とも思います。でも前半の比較的忙しくない時期にそこをとばすということは、たぶん後半だと読んでる暇なくてとばしてしまうでしょうか。

2006.10.08

コメント(0)
実証を念頭にすると。

毎度のことですが、学期の序盤は比較的エネルギーがあるので、授業の内容の日記が多くなります。今日はIOの宿題として中国人とグループワークのミーティングをしてきました。一年経って言うのもなんですが、やっぱ英語でやり取りって難しいなあ、と。もちろん着たばかりの頃よりは、ずいぶんましになったという実感はあるのですが、それでも「流暢に」というわけにはまだまだ行かないわけで。などと四苦八苦しながら、ぼくの昨日考えた案をもとに改良したりなんかして、一応それなりのモデルができあがりました。製薬業界についてのお話です。・製薬業界は合併によってどういう経済的な変化に直面するか？・ジェネリック医薬品の台頭によって合併が促進されるとしたら、どういう理由でか？・政府がジェネリック医薬品の規制政策を変更したときの効果は？というあたりが主要なトピックです。で、単に理論モデルとして売るなら（それほどの価値があるかは別として）、２番目の論点が一番面白いかな、と思いつつ最初の叩き台は作ったのですが、データを集めてモデルを実証することができるとしたら、３番のような予測のお話も面白いだろうなあ、と思いました。実証することも念頭においてモデルを考える、というのはほぼ初めての体験だったので、なかなか新鮮な経験になっています。とはいえ、実際そんな簡単に実証はできないのでしょうが。

2006.10.02

コメント(0)
IOの宿題

IO（産業組織論）で宿題が２つ出たので、この週末＋月曜で消化の予定です。１つはまあよくある練習問題。もう１つは、Economistとかの一般記事から面白そうなのを選んできて、そこから論文のネタになりそうな事柄を見つけてこい、というものです。そうやって2nd-year paperのネタを探させようという、教授陣の親心のようです。いいのか悪いのかこれがグループワーク（しかしなぜか２人）なので、明日パートナーの中国人とミーティングしてきます。用いる記事は、ヨーロッパの製薬会社の合併についてのもの。前から興味はあった話なので、記事を読むのも結構楽しかったです。しかもそこからモデルを考えるなんて、なんだか伊藤秀史ゼミの卒論を思い出します。現実の小さな例から、あーでもないこーでもないと考えて、最終的になかなかいい感じのモデルができあがったときは、ちょっとした感動を覚えます。ゲーム理論とか少しでもかじった方、ぜひ頭の体操としてやってみてはいかがでしょうか。

2006.10.01

コメント(0)
2nd year paper

だいたい来年の10月くらいを目処に、２年生は2nd year paperというのを書くことになります。俗に博士論文は「論文３本分」と言われます。単なる記念として書くならまだしも、ぼくらの場合これが就職状況に直結するため、かなり早くから準備に取り掛かることが必要になります。そこで、2年生の段階でその一本目、もしくは一本目につながるものを書きましょう、というのがこの2nd year paperの趣旨のようです。2年次に書く論文なので、当然2年次の授業に関連した内容になってきます。ぼくの場合はミクロとIO、歴史がそれにあたるのですが、IOだと実証は避けられないし、ミクロは冬にならないと始まらないし……というわけで、ちょっと皮算用気味ですが、歴史で書いてやろうかと少し思い始めてます。まあ歴史と言っても半分契約論の授業だし、今のうちにそういう意識で授業を受けておいて損はないだろうということで……。（心の声）やっぱりそのうち実証からは逃げ切れなくなるのかなあ。

2006.09.27

コメント(2)
授業計画

今学期の授業が一応決まりました：・IO（Levin、Einav）・経済史（Abramitzky、Moser）２年生は、まず経済史が必修（年度末までにタームペーパー）で、それ以外にフィールドを２つ選んで、各フィールドごとに２つ必修授業を取らねばなりません。具体的には、ミクロ理論、マクロ理論、計量理論、IO、労働、国際経済、金融、開発、経済史、という感じです（もうちょっとあったかな？）で、ぼくはミクロとIOにすることにしたのですが、ミクロは秋は授業ないので、IOと経済史です。本当は開発にしようかとも思ったのですが、必修授業が今年は開講されないのでやめました。（となると、そもそもフィールドとして選択できないのかも？）まあ来年取りたいやつだけ取ることにしようかと思います。あと、経済史はA. Greifにしようかとも思ったのですが、IOと時間がかぶるのでやめました。Abramitzky、Moserの授業では契約理論を経済史に応用したりするらしいので、それは結構楽しみでもあります。ただ彼らの授業では、毎週論文読んでディスカッションすることが求められるとか……。契約の論文はまだしも、それ以外の論文を毎週読んで議論なんて、と、実のところ戦々恐々の秋学期です。

2006.09.26

コメント(2)
Help!!!...Correlated Equilibriua with MULTIPLE Mediators??

数えてみると、すっっごく久々の研究ネタです。……別に夏休みで怠けてたわけじゃないですよ、念のため。実はいま再投稿に向けて改訂中の論文の結果に、どうやら相関均衡（Correlated Equilibrium）に関連するものが出てきました。ただ、単純な相関均衡、つまりmediatorが一人のときの相関均衡ではなく、mediatorが複数いるときの相関均衡と関連があるという感じです。（それは相関均衡とは呼ばないのかもしれませんが）で、mediatorが一人のときの相関均衡は、revelation principleのアナロジーを使っていい感じで特徴づけができるのですが、複数いるときはそう単純には行きそうにありません。何かそれについて書いた論文を探しているのですが、いいものはないでしょうか？というわけで、どなたかお助けいただけるととてもとてもありがたいのですが、こういうテーマでいい論文があったら教えてください！！！

2006.08.31

コメント(5)
終了～

ようやくマクロのテストも終了して、これで夏休みに入ることができます。とりあえず明日は掃除して洗濯して買い物行って髪切ってこようかな。本当は帰ってきてから洗濯くらいしようと思ったのですが、無理でした。疲れがたまってたのもあると思うのですが、たぶん主な要因はテスト後に学部で開かれたBBQで飲みすぎたことだと思います。帰ってからしばらくぼーっとして、風呂に入って散歩して今に至ります。今日はゆっくり寝れそうだなあ……。

2006.06.16

コメント(0)
メンテナンス入札についてはまた今度

日本では今エレベータの話題が盛んなようなので、ぼくもそれに乗じてみようと思ったのですが、少し書いてみてから気づきました：今はこんなことしてる場合じゃない！というわけで、これについてはテスト後ということで……。一応予定としては、エレベータの公共入札をやるときに、・エレベータ会社ごと、メンテナンス会社ごとにやるのがよいか、・エレベータに関するサービス全体を行う会社を選ぶ入札を一回だけやるのがよいかという点について何か書ければと思っています。なおこのネタはk-redstarさんに触発されたものです。ありがとうございます。ピアノの方のお話もぜひ聞かせてくださいね。そのために熊本まで行くかも？！（いつのことやら）

2006.06.11

コメント(5)
勉強会

来週のテストに向け、今週は近場に住んでる人数人で勉強会をしました。そこでわかったのですが、みんな問題文読むの早い！！！こっちがまだ問題全体の設定について読んでる間に、もう「問１はまず目的関数がsupermodularだから～」などと話し始めたりします。もちろん事前にやるとこ決めて予習してくので、それで流れから置いていかれるということはないのですが、本番の試験のことを考えると少し滅入りますよね。

2006.06.03

コメント(4)
ぼくが知らなくて誰が知ってるというのか

来週、再来週とテストが続くので、あたりまえなのですがテスト勉強ばかりしてます。夕食後、少し息抜きしようと思って、自分の論文書きでも進めようかなとファイルを久々に開きました。「xxx-ch4.tex」と「xxx-ch4(2).tex」というファイルが見つかりました。作成した日付は前者が先なのに、ページ数も前者が多い……まあ、ほとんど同じならどっち使ってもいいし、だいぶ違ってればどっちが適切か今の自分の観点で判断すればいいのですが、こんな紛らわしい名前をつけてしまってた自分に脱帽です。今夜の夕食もピカタ。昨日作ったのはケチャップかけ忘れたんで、今日もう一回チャレンジしました。加熱時間がばっちりだったのか、柔らかくてジューシーでおいしかったです。でも一人で肉の調理するときって、ジューシーだとなんか不安になります。特に豚の場合は、加熱不十分の可能性が頭にちらついてしまって……。

2006.06.01

コメント(0)
ミクロ終了

再来週がミクロのcomprehensive examなので、授業は今日で終了。最後の授業はMilgromが腰を痛めたことが理由でSegalがやりました。彼の声を聞くのは、去年の秋に消費者＆生産者理論をやったとき以来なのでなんだか懐かしかったです。さて、あと２週間気合を入れてかからねば。

2006.05.25

コメント(0)
マクロ終了

今日でマクロの授業が終了しました。結局Taylorの授業のメッセージとしては、「マクロのダイナミクスを見るときには、一般均衡モデルを作って一般的な関数系でごりごりやるのもいいけど、部分均衡モデルで簡略化した政策関数（授業では終始線形）を用いて、キーとなる部分だけちょっと複雑にしておくのもいいよ」ということでよいのでしょうか。いいよ、というのは、まあまあ現実を説明する結果が導ける＆インプリケーションがわかりやすいというような意味です。マクロはミクロと違って「説明したい、しなければならないもの」が明確です。そのためにはいろんなアプローチがあるのだなと思いました。ただそのためにいろんなモデルを紹介してくれたので、試験までにカバーするのが大変そうです……。

2006.05.24

コメント(2)
Taylor Rule

金曜日は一日TAセクションです。マクロはHallのときもそうだったし今回のTaylorでもそうなのですが、TAセクションで半分くらいの内容をカバーする（残り半分が授業）というのはいかがなものなのでしょうか。授業は週2回、TAセクションは週1回。モデルのお話は、半分半分。必然的にTAセクションは結構なスピードで進むわけで。マクロの素養があれば楽チンなんでしょうけどね。困ったものです。（といってばかりもいられないんですが。あと1ヶ月でテストだから）

2006.05.12

コメント(0)
論文経過報告

例の複数プリンシパルの論文を少しづつ進めているのですが、自分の結果そのものはだいたい書き終わってきたので、そろそろ既存研究の整理に入りたいと思います。なぜかフォーク定理についても少し書かなければならなくなったのですが、・ナッシュ均衡版のフォーク定理（一番単純なやつ）・長期行動するプレイヤーと短期のプレイヤーが混ざってるモデルのフォーク定理についてはどのあたりを言及しておけばよいのでしょうかねえ。Fudenberg&Tiroleの本でぼくの繰り返しゲームの知識は止まっているんですが……。あと改訂版では混合戦略について考えることになりそうなのですが（複雑になるばかりなので、ぼくはほんとはやりたくないんですが……）どうしてもモデルの性質上、無限集合上の混合戦略を考えざるをえなくなります。そのときって、（純粋）戦略空間にはどんな構造が必要なんでしょうかね。とりあえずボレルクラスをつくるために位相は入ってないといけないかな、とは思うんですが、それ以外は？？？ちなみに同種のことをやってる論文はそこのところの仮定がまちまちで、何がなんだかさっぱりです。もっとまじめに測度論やっておくんだった……。均衡の存在については仮定して話を進めるので、コンパクトだとか分離可能だとかそれ系の仮定はいらないんと思うのですが、誰か詳しい人がいたら切に切にご教授お願いいたします……。

2006.05.03

コメント(4)
ルーカス批判

昨日のマクロはルーカス批判(1976)についてだったのですが、いまいちまだ批判のポイントがよくわかっていません。あれはモデリングそのものに対する批判なんでしょうか？それともモデルの予測能力に対する警告なんでしょうか？明日はPrescottとかのtime inconsistencyをやるらしく、こちらは結構楽しみです。

2006.05.02

コメント(0)
Matt Jacksonキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! キタ━━(゜∀゜)━━!! キタ━(゜∀゜)━!!

CaltechにいるMatthew Jacksonが、なんと来年度Stanfordに来るそうです！！！！！一昨年の秋にぼくの論文にコメントをくれた、すばらしい先生です（現金な評価に聞こえるなあ）かなり楽しみです。ちなみにPeter KlenowはChicagoからのofferを断って残るらしいです。（勝手に「去ってく」とか書いてしまってすいません！＞Pete）これでマクロの学生も少しは安堵していることでしょう。

2006.04.29

コメント(2)
貨幣需要

マクロではmoneyの話をやってるのですが、貨幣需要の式が最初から与えられてるので、たまに「どこからその式は出てきたんだっけ」と思ってしまいます。まあいずれテスト対策として「覚える」ことになるんでしょうが。

2006.04.24

コメント(0)
Arrow降臨

アローには本当は一昨年の夏に会える予定だったのですが、（と書くとぼくはすごいやつみたいですが、単に一橋に来る予定だったということです）そのときには事情で会えなかったので、今日初めてアローを拝んできました。ミルグロムの授業でアローのImpossibility Theoremをやったのでそれにまつわるお話をしてもらうため、ミルグロムが呼んでくれたようです。今まで蓼沼ゼミでゲームとか契約にのめりこむという、完全な社会選択論者失格なぼくですが、せっかくの機会なので、社会選択理論を生み出すきっかけになった具体的な例は何ですか？と聞いてみました。まあ投票とか政策決定のことかなと漠然と予想していたのですが、答えは「企業の投資決定」だそうです。企業はもちろん社長だけじゃなく役員とか株主とかいろいろ利害関係者がいるので、誰の投資プランを採用すべきかということが念頭にあったとのこと。ちょっと驚きですね。あとは当時の冷戦でソ連やアメリカがどういう意思決定をするかというのと。ナッシュよりは時期は後ですが、アローもあのRAND研究所にいたそうで、当時のRANDのすごさが伺えますね。あとそれから、あのアロー御大をもってしてもphD論文はなかなか終わらなくて大変だったそうです。院生にとってはこれはgood newsですね。とはいえそこから彼はアレを生み出したわけですから、単純に比較することはできないわけですが（苦笑というわけで、今日はアローフリークには垂涎ものの一日でした。（ほとんどの経済学者は多かれ少なかれそうかもしれませんね）

2006.04.20

コメント(0)
マクロの宿題なのに

政府がある政策ルールを採用しており、経済変数（GDPとか利子率とか）がその下で変動するとき、それぞれの経済変数は過去の水準に依存して変動することになります。今回の宿題は、その変化の仕方のプロセスを、データから推測するというもので、……ええーっと、要するに時系列の実証の宿題です。せっかく計量終わったのに（ほんとに終わったかはまだ不明ですが）今度はマクロでやらねばならんとは。とはいえ、宿題もまだ第1回ということもあってか、ちょこっと操作すれば解答になるようなサンプルコード（TSP）が配布されました。見ているといろいろ勉強になるのですが、これを計量の方で配布してくれてれば、もう少し効率的に宿題ができたのになあと愚痴のひとつも出てくる気分です。もちろん自分で習得することを目的にしているのが練習問題ですから、「ちょこっと操作」すればいいようなサンプルコードはいかがなものかという意見もありえるかもしれませんが、ことプログラミングに関していえば、自分で考えるよりもいかにいいものを真似するかというほうが（少なくとも生涯ユーザーな人にとっては）有益に思えます。

2006.04.15

コメント(6)
後藤先生とお会いしました。

北九州市立大からサバティカルでいらっしゃった後藤宇生先生と（ソファの立派な）Alumni Cafeで一緒にお昼を食べ、その後２年生の平口さんも合流しつつ４時過ぎまでしゃべってました。後藤先生は秋までの半年間の滞在だそうなので、それまでに計量でわからないことがあったら聞いておかなければ。そして契約理論で実証やる人々増加計画のために、契約理論のよさをいろいろ吹き込んでおかないと。

2006.04.11

コメント(0)
Taylorマクロ

今日からTaylorのマクロが始まりました。テスト期間を抜くと７週間の授業らしいですから、他に比べると結構短めですよね。どうやら授業はスライドを使ってくれるようでかなりありがたいです。週明けのためかほんとに早いのか、英語が聞き取りにくかったので余計に。

2006.04.10

コメント(4)
Milgromのミクロ開始

ようやく計量が終わったものの、前に書いたように今期は春休みなし！今朝は９時から授業に出てきました。Milgromについても事前情報をいろいろと聞いていたのですが（ｗ第１回の印象ではかなーりいい人そうでした。「いい人」とは、少し違うか。とりあえず授業に対して並ならぬ気合を入れているようで、学生の名前を覚える努力してたり質問者をやたらほめたり、もちろん資料は事前にスライドで準備してあるしで、今のところ９０点！！（我ながら失礼だな）あとの１０点は？？あれで授業が午後からだったら、１００点満点なんですけどね～。

2006.04.04

コメント(0)
計量Comprehensive Exam終了！

えーっと……。とりあえず終わりました。クラスメートと少し飲んで、今は家でくつろいでます。……と書いたところで田中えいじ氏から電話がありました。実は11時から、UCDavisに交換留学で行ってるチカラ氏もいれて３人で飲み会をやる予定なんですね。明日からついにMilgromの授業が始まるので（朝９時：いやはや）あまり遅くまで飲み過ぎないようにしなければ。テストは朝の10時から夕方４時までの合計６時間でした。くたくたです。過去問を自分でやってた段階ではもう少し余裕あるかと思ってたんですが、結局昼食食べる暇はありませんでしたねえ。ベーグルとコーヒーがオフィスで取り放題だったんですが、さすがに始まってからはあまり行った人もいなかったようで。問題数が多かったのでいつものように詳細は書きませんが、率直なところ過去問より難しかったです……。苦手の時系列が５題中２題あったというのが大きいのかも。あと、６時間あってもやっぱり心の余裕は生まれないもので、あとから考えれば簡単な問題というのをいくつか逃してしまったことが悔やまれます。まあ本番とは得てしてそういうものなのでいまさら嘆いても仕方がないですが。通るには通ってるはずだと思うんですがねえ。そういえば結果はいつわかるのかしら。いつまでこの不安感と戦わねばならないのでしょうか？！

2006.04.03

コメント(2)
計量のお勉強１

お知らせ：計量のCompが終わったら、blogの移転をしようかと思います。楽天だとどうも日記の履歴が見にくいんですよね。まあしばらくは（楽天に消されない限りは）このblogも生きているので、リンク先を貼っておけるはずですが。さて、残り10日ということで、いよいよ計量の勉強を本格始動することに。手始めに今日は過去問で「ひとり模擬テスト」をやってみました。６問構成で、６時間。６時間って。帰ってきたときにはふらふらでした……。（もちろん休憩は自由に取ってもいいんですけどね）2005年Comp：具体的な構成は、問1：LLN、CLT、Delta Method、確率変数の変数変換問2：仮説検定とPower、size）問3：OLSとIVとGMMの関係問4：非線形モデルでのOLSの極限分布問5：ARMA(1,1)モデルでの推定問6：同時方程式モデルでの推定、検定他の年と比べるとこの時は比較的簡単に見えました。その流れで今年も簡単めだといいのですが。むしろ反動で難しくなったりして……。しかし「比較的」簡単だからといって必ずしもぼくにとって簡単というわけではなく、特に時系列はまだまだわかってないなあと痛感。ＡＲだけとかＭＡだけとかならわかるようになったのですが、ＡＲＭＡになった途端計算間違いしてしまいます。（解答を持ってないので必ずしも間違いとはいえないのですが、とうみても「こりゃ違うだろ」というような複雑怪奇な答えになる）何とかしなければ……。というわけで、今日のは日記というより自分用の覚書でした。

2006.03.25

コメント(0)
マクロテスト終了

ぼくの期末テストは早くもテスト週間２日目にして終了しました。これで計量さえなければ気楽な春休みなんですけどね（しつこい）。今日のマクロのテスト問題は次のような感じです。配布後に教室中が失笑に包まれたのは言うまでもなし：問題：以下の問いについて、授業と宿題の内容をふまえて答えなさい。結論の根拠を数式や図を使って補足すること。Q1:「ある消費者の消費計画がコンスタントでなくなる（訳注：ランダムになる、という意味と思われます）要素を３つあげなさい。ただし解答は２ページ以内に収めること」Q2:「競争的企業の投資計画に対し、利子率の増加はどのような影響を及ぼすか。またそれに影響を与えるパラメータは何か。ただし解答は３ページ以内に収めること」Q3:「賃金がナッシュ交渉解で決まるとき、労働者が雇用関係を打ち切るのはどんなときか。またどのような場合に、より打ち切りやすくなるか。ただし解答は４ページ以内に収めること」……曖昧すぎです。かといって逐一モデルの記述なんてしてたら９０分で全部解き終わるなんて（おれのwritingスキルでは）とても無理。というわけで、だましだましでというか、部分点狙いでというか、相当簡単化しまくったモデルで解答してみました。まあもともとこんな問題設定じゃ満点なんて望むべくもないですが。（とはいえ具体的な問題でこられても満点の試しはないのですが）しかし真面目な話、こういう問題での採点基準はどうするものなんですかねえ。例えばすごい高度なモデルを立てたけど所々計算間違った場合 vsすごい簡単なモデルで計算正しい（でも解答内容も少ない）場合。モデルと結果だけ述べて計算書いてない（計算してない）場合 vs計算過程も書いてるんだけど途中で間違ってる場合。授業でやったモデルを間違ってる vs授業でやってないモデルだけど計算は合ってる、でも結論はややおかしい。などなど。まあこんな問題がマクロのcompで出てこないことを祈るのみです。

2006.03.21

コメント(2)
ミクロ終了

Bernheimのミクロが終了しました。本人も行っていた通り、たぶんコースワークの中では一番やさしい（ミクロ専門でなくても）科目なので、みんなかなりできはいいと思います。出題内容は次の通り：Q1:同時行動ゲームのナッシュ均衡Q2:逐次行動ゲーム（独占主体と消費者）のベイジアン均衡、逐次均衡Q3:all-payオークションの混合戦略均衡この前までいたまめの情報によると、いまやこっちよりも日本が暖かいらしいとのこと。くやしー。こちらは今日は珍しく雷まで鳴ってました。昨日までは天気よかったのになあ。

2006.03.20

コメント(5)
計量ノート

自分でカンニングペーパーを作るのが一番勉強になるだろうということで、計量については９月からこつこつとためているのですが、（このぼくが？！よく続いたものだ……）今日見直したら結構な分量になっていました。まとめたら昔のページにでも置こうかしら、などと思ってます。これから計量勉強したい人には少しは役に立つかも？！……と書くことで、テストまでモチベーションを確保するのが主眼ですが。さて計量の最後の先生Tom MaCardyですが、結局授業はかなりクリアで分かりやすかったように思います。（Wolakよりよっぽど。……よっぽど！！）なぜかクラスメートにはMaCardyは人気ないのですが。経済以外の学生は、ＧＳＢの韓国人１人を除いてみんな結局ドロップしちゃったし。（Wolakではドロップしなかったのに！）関係ないですが、やっぱり目覚ましなしで起きる日々が一番ですね！

2006.03.17

コメント(0)
今学期の授業終了！

朝9-11時、夜5-7時という変則スケジュールのゲーム理論を終え、今日で今学期の授業が終了しました（TAセクションがあと1回）。週に2コマあるとはいえ、最後はチープトークも齧ったので、結構な分量をこなしたのではと思います。最後はさすがに疲れたのか（？）Bernheimも噛み噛みでした。あとは来週のテストを終えれば春休み！……だったらいいのですが、というか一応春休みなのは春休みなのですが、休むまもなく4月3日に計量のcomprehensive examがあります。（学部生で言えば進級試験って感じでしょうか？）絶対評価で合格率９割超という過去のデータから、それほど肩肘張らなくても大丈夫だとは思うのですが、これが成績点を決め、そして来年の奨学金にも影響し、かつ将来のTA機会などにも影響することを考えると、決して甘くは見れません。……とりあえず落ちることだけは無いようにしっかりやらねば。

2006.03.16

コメント(4)
マクロとクリスティー

今日のマクロは労働市場についての授業だったのですが、ある式を「Z+V=U」と読んで解釈するか「Z=U-V」と読んで解釈するかで１５分くらい先生が一人でしゃべってました。（マクロとかレイバーの人はこれで何の式かわかったりして？）途中あまりに眠くなったので、印刷していった日本語の文章を読んでいたことは秘密です。（それがクリスティーの小説だったことも秘密です。なんでそんなの事前に準備して行ったのかも秘密です）失礼だということは承知の上ですが、まあ目の前で爆睡するよりはましかなと。しかもずっと読んでたわけではなくて、眠くなる→３，４行くらい読む→目が覚めるので授業に戻る、というのを繰り返してたわけで……って言い訳ですｺﾞﾒﾝﾅｻｲｺﾞﾒﾝﾅｻｲ夜はまめにオムライスをつくってもらいました。明日帰ってしまうというのに、なかなか実感がわきませんね。（われながらかわいいこと言ってるなあ）

2006.03.13

コメント(6)
繰り返しゲームのさわり

東の方にあるメッカとは異なってあまり繰り返しの人がいないうちのコースは、繰り返しゲームのパートも結構さらっと走っています。（もう学期末だというのもありますが）pureNEのフォーク定理がスタート地点で、SPNEバージョンはステートメントだけで証明はなし（直観は説明してた）。むしろ応用的な興味からか、NashReversionの方を深く説明してました。不完全モニタリング的な話はもちろん出てきてませんｗというわけで、繰り返し関連の話がやりたい人は西海岸は素通りしましょ～Krepsとかのreputationモデルはわりとやるみたいですけどね。（特にビジネススクールではそうなのではと予想してます）

2006.03.09

コメント(0)
暫定師匠

一年生が事務的な面などで質問を持ったことを気軽に聞けるよう、うちの学部では１年生２人ごとに１名程度の暫定的なアドバイザーが割り振られてます。「暫定的な」というのは、つまり博士論文のアドバイザーではないということですね。もちろんそうなる場合もありますけど、そうしろということではないです。ぼくの場合は以前も書きましたが実験系の人ですし……。ところでその我が暫定師匠なのですが、今度の夏からCaltechに移籍することになったようです。（一応正式なお達しが回ってきたので公開しても問題ないはず）やっぱりCaltechはすごいみたいですね。しばらくは実験系のメッカという状況が続きそうです。

2006.03.06

コメント(4)
学内政治と若手の研究

えっと、スタンフォードのことではないですし、一橋のことでもないので最初にお断りしておきますよ。ぼくが少し前から読んでるblogに、任期つき講師に赴任した先生がつけているのがあります。文系で、ご自分の出身校に就職なさった方のようです。で、いろいろと板ばさみになって大変なご様子なのですが、とりあえず現在の上司が元指導教官と仲が悪く、しかも上司は仕事ができない割には大口なため仕事は全部その人のもとに振ってきて、という調子のようです。blogの内容は、研究生活に関するもの1割、学内政治への悩み9割という感じで去年の4月から続いています。まあここに詳しく書くのもなんなのでこの辺りでやめるんですが、どうも論文執筆の時間もろくに取れないようで、読んでいて結構ぞっとしてしまいます。（それでも今年1本投稿、3回学会発表してるというので偉い人です）もちろんこのご時世ですから、採ってもらえるだけありがたい、といえばそうなのですが、「研究者は研究してればいい」という理想は現実を知るたびにだんだん遠のいて行きますよね……。余談：その理想を上の世代が謳歌してる分、若手にしわ寄せがまわってくるということなのでしょうか。もちろん上の世代の方々の中には、むしろ謳歌しててほしいと感じるようなすごい先生も相当数いますし、研究の一方で学内事務にかなり力を注いでいるという見上げるような先生もいるので、一括りできるほど僭越ではないですが。……それにしても、（以下自粛余談２：それでも研究しなけりゃ次の勤務先がないわけで、となると最初に赴任する大学では専ら研究に専念することにして、あとは如何に事務作業から逃れるかということを（卑怯とか使えないと罵られようが）考えるべきでしょうかね。などということを、考え付くまま書いてしまいました。このblogの著者さん、4月から学内政治のことで悩んでるので、年度始めから大変だな、と思っていたら、なんと今年度から新任の先生なんだそうで……。そのあまりの大変ぶりにショックを受けて、こんな思いつくまま書いてしまいました。読みにくかったらすみません～。（研究者卵の方でこのページを知りたい方はこっそり聞いてください。免疫をつけておくにはいいかもしれません）

2006.02.22

コメント(6)
LaTeX覚書

今はデスクトップのパソコンでTeX打ちの作業をしているのですが、何分こっちで買ったものなので日本語環境が不自由です。というわけで、TeX打ちの環境も思い切り変えてみることにしました。まず使ってる入力補助ソフトですが、今まではLabEditor（シェアウェア2,000円）を使っていたのをTexmaker（フリーソフト）というものに変更しました。ぼく自身あまり詳しくはないのですが、とりあえず日本語はdviの時点で文字化けしまくってます。ただこいつの便利なところはボタン一発でいろんなできることです。PDFLATEX→AcrobatReader起動、とか、DVI→DVIPDFM→AcrobatReader起動、とか、以前は何回かボタンを押してた面倒さがなくなってます。それと、これは他のソフトもそうなのかもしれませんが、エラーが起ころうが起こるまいが、とりあえず最後までコンパイルする努力をしてくれます。致命的なエラーならともかく、数式のタイプミスとかは普通に通過。なのでlogファイルをもとにまとめてデバッグできます。数式コピペしまくったときにオリジナルがそもそも間違ってる、なんて悲惨な場合に特に効果的で、コンパイルするたびに同種のエラーにぶちあたって中断される、などというストレスから解放されます。というわけで、宣伝でした。

2006.02.21

コメント(0)
今後の修正の方向

今日は一日おとなしく宿題をやってました。例のB--C++論文ですが、とりあえずはアドバイスに従って、revelation principleそのものよりも、均衡アウトカムの集合の特徴づけに重点を置いた書き方にする予定です。（内輪ネタ）

2006.02.19

コメント(0)
某論文経過報告

えっと、例の複数プリンシパルの論文ですが、去年の7月にある雑誌に投稿してから半年、ようやく返事が来ました。この雑誌にしては珍しいことらしく、わざわざeditorから「普通はもっと早く結果が出せるし、最初に頼んでたreferee report（2通）はすでに集まってたんだけど、そのreportの評価が分かれてたので3人目にお願いして、結局遅くなってのでごめんね」みたいなメールをもらってしまい恐縮でした。去年の留学結果を見るとき並み（それ以上か？）に緊張しながら審査結果を見たのですが、なんというか、（審査結果なのに）一言で言うのは難しいです。例えていえば、Ａをaccept、Ｂをrevise（その後accept「かも」）、Ｃをrejectとしますと、この論文の審査結果はＢ－－、あるいはＣ＋＋、というところでしょうか。別の言い方をすると、「すっっっごいよく書き直せたらもう１回見てあげる」という感じでした。（「載せてあげる」ではもちろんないので注意）そんなに直るかなあ……と、今は不安でいっぱいです。ただこの先どうなるかはわかりませんが、とにかく「もう一回出して」というお言葉がいただけたので、とりあえずは良しとしなければいけませんね。editorとrefreeの指摘に従ってがんばって直して行こうと思います。というわけで、蓼沼先生と伊藤先生には再び（正式なご報告を兼ねまして）この件に関してお話に伺うことになると思いますので何卒よろしくお願いします（ご覧になってたら）。とはいえ、とりあえずは計量をクリアしないと２年生にもなれないので本格的に動き出すのは春の終わりか夏頃になりそうですが。refree reportに関しては明日もう少し詳しく書きたいです。半年間の「不安」という呪縛から開放されたためか、今日はやたら眠いのでもう寝ます。おやすみなさい。

2006.02.14

コメント(4)
やっぱり黒板派のようで

この頃「研究、勉強カテゴリ」は、計量の先生への愚痴専門になりつつありますが、今日もその流れです。数日前「今回の先生はスライド使うみたいだからすばらしい」みたいなことを書いたのですが、水曜と金曜の授業では黒板でした。しかも授業のページには Class Notes みたいなカテゴリがあるのでいつスライドがアップされるか楽しみにしていたのですが、１週間立った今でも空っぽのまま何も入ってきません。弱ったものです。

2006.02.10

コメント(0)
最後の計量コース開始

３コースある一年生用計量コースのうち、今日からついに最後のひとつが開始しました。前評判で悪い噂ばかり聞いていたのですが、今日の先生はOHPをちゃんと作ってきて、しかもWebにアップしてくれているとのこと。確かにしゃべるのは速いし、もごもごしてるのでかなり聞きづらい（というか結構聞き逃してる）のですが、OHPを使って復習できる分むしろ黒板だけの先生よりよっぽど楽です。Bernheimといい今日の先生といい（名前忘れた……）、前評判は悪いのに授業を受けてみると結構いいってケースが侭あります。評判によるバイアスでしょうか、それともおれの好みの問題？一番生産的な案は、当の先生たちが前年の評判をもとに自己を律したというとこでしょうか。そうだとすれば見習うべき態度ですね。（なんか偉そうな終わり方になってしまった）

2006.02.06

コメント(0)
計量の試験終了

いやあ、さすがに4時間もテストとにらめっこだと疲れますね。とはいえ3月の comprehensive exam では6時間座らされるので、途中休憩ありとはいえさらなる試練なわけですが。（もちろん問題は時間よりも中身なんですが）テストのできは7割くらいでしょうかね？早速計算間違いが見つかって、これを落としてなければ8割弱取れてたはずなので、少し痛いところです。出題内容は、1.古典的な仮定のもとでのOLSの性質＋α2.説明変数に観測誤差があるモデルとIVの利用3.各期の説明変数がその期の誤差項と相関する場合のOLSの性質4.説明変数にも誤差項にも系列相関があるときのOLSの性質と階差モデル5.「3.」の設定の下でのGLSとMLの関係6.同時方程式モデルのidentificationという感じでした。来週月曜からは計量最後のコースが始まります。そろそろ折りに触れて昔の復習も始めなきゃ･･････。ま、今日はもう何もせずにゆっくり休みますけどね。竜馬がゆくでも読みなおそっと。

2006.02.03

コメント(2)
計量の先生

わかりにくい説明でぼくらを悩ませてくれたWolakの計量が、今週金曜のファイナルでようやく終了するのですが、その後に担当する先生はぼそぼそしゃべる人らしくて、Wolak以上にわかりにくい（聞き取れたらわかるのかもしれませんが……）との情報を得て、憂鬱な気分です。どうせなら一度くらい雨宮先生の授業受けたかったなあ（２年前まではコア科目の担当もしていたらしいので）。まあ上級コースというか専門コースを取れば受けられるのかもしれませんが、そのために計量に専門替えするのもなんですしね（苦笑

2006.01.31

コメント(0)
MEDS（NW, Kellog）の電話面接

日本はセンター試験というのに大雪で大変みたいですが、大学院生もそろそろ留学出願が一段落したみたいで、これから（何もすることない分余計精神的に）きつい時期でしょうね。そのきつさを避けるために発表入れまくったぼくは普通にそっちで泣きました。ご注意を。で、Northwestern, Kellog(MEDS)に出す人もいるようなので、ここで去年の経験に基づいたアドバイスを。NWは書類に合格すると電話面接があるかもしれません。（もしかしたらないかも。去年は「ないかも」という説がありつつ実施された）想定問答集を作って、それを電話口で正確に（ゆっくりなのは問題ない）しゃべられるよう練習しておくのはもちろんですが、想定外の質問が来ることもあるので心の準備はしておきましょう。ぼくは「なぜ社会を分析するのに経済学という分析手法を選んだのか」と聞かれ、自分の専門とかいかにMEDSが素晴らしいかとかを準備してたぼくは完全に撃沈でした（英語ももちろんねﾊｱﾄ）。しかも質問は基本的にそのひとつで終わり。よほど回答にしどろもどろして時間を食ったのでしょうが、こちらとしては拍子抜けというか、電話後はしばしぽかんとしてました。唯一役に立った想定問答は、　相手「ごにょごにょ（うまく聞き取れない）」　自分「すいません、電波が悪いようでうまく聞き取れません」と自分の聞き取り能力のなさを電話のせいにしてしまうというものだけでした（もはや問答ではない）。これはかなり練習した＆かなりうまくしゃべれたので、きっと相手も「お前の英語の問題だろ？」と思いつつも「でもまあ、もしかしたら電波も悪いのかもな」と思ってくれたことでしょう。というわけで、電話面接に望むときには「これでもか」というくらい準備しておきましょう。苦しい時期でしょうががんばってくださいね。（あ、どのみち修論関係で忙しいのかｗ）

2006.01.20

コメント(0)
統計ソフト

ＴＳＰで時系列モデルについて考えよという例の宿題ですが、何とかＳＡＳを使って終えることができました。（ＴＳＰは大学のWindowsＰＣには入ってないのです）なんだか計量よりもプログラミングの勉強してるみたいですね。それで（いまさら）知ったのですが、統計ソフトにもＴＳＰやＳＡＳ、ＳＰＳＳなど色々あるんですね。厳密には統計ソフトとは言わないかもしれないMatlabなんかもいれるとかなりの種類に登るのではないでしょうか。･･････何がそんなに違うんでしょうね（素人ですいません）こんだけあると、「共同研究者が全員違うソフト使ってる」なんて事態も起こりかねなさそうです。一度使い出したらそれにロック・インされそうだし、最初の選択基準が重要ですね。･･････宿題を勝手にやってくれる、ってのがあれば一番なんですが。

2006.01.16

コメント(3)

全60件 (60件中 1-50件目)

1 2 >

ジャンル別一覧

出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒

ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸

スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル

人気のクチコミテーマ

普通の日記

俺以外、家族体調不良。

(2024-06-16 14:09:08)
株式投資日記

個別銘柄の選定

(2024-06-16 18:00:12)
ニュース関連（Journal）

・［電子書籍関連情報等］

(2024-06-07 00:17:40)

Takuro Yamashita "dairy" @blog

[研究、勉強関連] カテゴリの記事

PFI

大正十年小作慣行調査

マッチング勉強会

400件のデータが……

新学期

Economic history presentation

経済史の発表

実証研究の苦しみ

IOの宿題

その数字は大きいか

実証を念頭にすると。

IOの宿題

2nd year paper

授業計画

Help!!!...Correlated Equilibriua with MULTIPLE Mediators??

終了～

メンテナンス入札についてはまた今度

勉強会

ぼくが知らなくて誰が知ってるというのか

ミクロ終了

マクロ終了

Taylor Rule

論文経過報告

ルーカス批判

Matt Jacksonキタ━━━━(゜∀゜)━━━━!! キタ━━(゜∀゜)━━!! キタ━(゜∀゜)━!!

貨幣需要

Arrow降臨

マクロの宿題なのに

後藤先生とお会いしました。

Taylorマクロ

Milgromのミクロ開始

計量Comprehensive Exam終了！

計量のお勉強１

マクロテスト終了

ミクロ終了

計量ノート

今学期の授業終了！

マクロとクリスティー

繰り返しゲームのさわり

暫定師匠

学内政治と若手の研究

LaTeX覚書

今後の修正の方向

某論文経過報告

やっぱり黒板派のようで

最後の計量コース開始

計量の試験終了

計量の先生

MEDS（NW, Kellog）の電話面接

統計ソフト