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2007.05.29
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 情報子の家族と社会

 「安泊記者の受講記」

 人はだれも仕事をもっていて、何らかの社会に属しています。急に事情ができて仕事に行けなくなったらどうしますか。まさか、会社の人も、本人がダメなら、家族のだれかに代わりにやってもらおうなどとは思わないはずです。
 単純作業なら代わりが務まるかもしれませんが、それなら何も家族に頼む必要はありません。
 もちろん、事業所を家族で切り盛りしているところもあるでしょう。でも、たいていは同じ家族といっても、それぞれ仕事が違います。家族は家族でも、それぞれが属している世界がまるでちがうのです。

 言われてみれば当たり前のことです。
 ことばの世界でもそうです。
 いわゆる類義語というものは同じ家族に属すると考えていいものです。ところが、同じ家族でも、それぞれがまったく別のネットワークを形成していることも珍しくありません。

 その当たり前のことがまったく無視されているのが、翻訳の世界だと言うのです。
 たとえば、「有益な」、「有用な」、「有効な」などという情報子があります。どれもみなよく似ています。ある意味で同じ家族に属すると言ってもいいでしょう。
 ですが、この3つをまったく同じように使うことはできません。
「調べる」と「調査する」も同じ家族です。一見、「調べる」をちょっと余所行きにすると「調査する」になりそうな気がします。ところが、「辞書を調べる」とは言えても「辞書を調査する」とは言えません。「ちょっと内臓の具合を調べてみましょう」とは言えても、「内臓の具合を調査してみましょう」とは言えません。
「調べる」と「調査する」は同じ家族でも、全く別のネットワークを形成しているからです。
「変更する」と「変える」、「書き変える」などもそうです。
 たとえば、「変更する」は次のような情報子とネットワークを形成しています。

暗証番号を変更する
営業方針を変更する
環境設定を変更する
計画を変更する
契約内容を変更する
曲目を変更する
公開日時を変更する
作戦を変更する
氏名を変更する
住所を変更する
設定を変更する
内容を変更する
日時を変更する
日程を変更する
場所を変更する
方針を変更する
本籍を変更する
名称を変更する
予定を変更する
予定の便を変更する
予定の列車を変更する
 
 このネットワークのなかに「訳文」は入っていません。ですから、「訳文を書き変える」、「訳文を修正する」とは言えても、「訳文を変更する」とは言えないのです。
 その言えないはずのものを平気で言う人が翻訳会社の社長をし、それを講座の講師に迎え入れる団体があるから、日本国の翻訳がおかしくなるのです。トラドキスタンでは考えられないことです。

 なるほど、家族と社会か、うまいことを言うものだと感心しました。
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Last updated  2007.05.29 20:11:05
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