早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。
ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?
『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。
酷寒厳しき折りなんて思っていたが、週間天気予報は三寒四温となっており・・・
いずれにしても、もうすぐ花見との予報に浮かれている太子でおます。
【日本のならわしとしきたり】
ムック、 徳間書店、2012年刊
<内容紹介>
ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。
<大使寸評>
とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪
Amazon日本のならわしとしきたり
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この本で、春分のあたりを見てみましょう。
和暦p10
<春分>
五穀豊穣への祈りと祖霊への感謝を捧げる節目の節季
春分は、現行暦では3月21日ころから始まる15日間の節である。春分に入る当日が「春分の日」となり、国民の祝日になっている。
ちなみに春分の日は、1878年(明治11)に制定された「春季皇霊祭」を前身として生まれた祝日で、1948年(昭和23)に交付・施行されている。
前身時代も含めて春分の日の趣旨は、「自然をたたえ、生物をいつくしむ」であり、旧暦で暮らす時代の人々は、「自然に感謝し春を祝福する日」と捉えていたようだ。この日は、仏教行事として「春季彼岸会」が行われており、その影響からか、多くの人が「先祖のお墓参り」に出かける。
春分の日は、太陽が真東から昇り真西に沈むため、しばしば「昼と夜の長さが同じになる日」と言われているが、実際には昼のほうが長い。また「夜の長さが一番長い日」と言われている冬至も、実際は冬至の当日ではない。冬至から4分の1年(91.31日)後が春分の日になる。
春分の日から夏至までは、昼が少しずつ長くなる。二十四節季では、春分の日の3日前から数えて7日間を「彼岸」とし、春分の日を「彼岸の中日」としている。
この時期の七十二候は、次のようになる。
初候「雀始巣(すずめ、はじめて、すくう)」
次候「櫻始開(さくら、はじめて、ひらく)」
末候「雷乃発声(かみなり、すなわち、こえをはっす)」
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また、当節は寒気も緩んで、 『朧月夜』 という唱歌が歌うとおりとなってきましたね。
『朧月夜』
1番
菜の花畠に、入日薄れ、
見わたす山の端(は)、霞ふかし。
春風そよふく、空を見れば、
夕月かかりて、にほひ淡し。
2番
里わの火影(ほかげ)も、森の色も、
田中の小路をたどる人も、
蛙(かはづ)のなくねも、かねの音も、
さながら霞める 朧月夜。
1914年(大正3年)『尋常小学唱歌 第六学年用』に初出。
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二十四節季の立春に注目(復刻)