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カテゴリ:トラドキスタンの外交
トラドキスタン政府は久間元防衛相の発言に徹底抗議するとともに、日本政府の対応を厳しく非難した。 あの発言は断じて許されるものではないが、あれは失言というより「必然」である。久間氏は長崎の原爆投下が明らかにアメリカの駄目押しであると言っている。もはや日本の降伏が決定的となった段階で、ソ連の参戦を回避するために徒に何万という命を奪ったことは断じて許すことのできないものである。 そこまでは久間防衛相はけっして間違ったこと、不適切なことを言ってはいない。 日本国は今までそのアメリカの罪悪をいったいどれだけ追及してきたか。 あれだけのことをされながら、わずか数年で友好国になりさがり、自主的植民地になりさがった。こんな恥知らずな国は、人類の長い歴史のなかで日本国を除いてほかにない。中国が日本に向けているような理不尽な憎しみを持てとは言わないが、アメリカは絶対に許さないという人間がもっともっといてもいいはずだ。 久間元防衛相はそのアメリカの罪悪に言及してしまった。 これまでの日本がアメリカに対してもっと毅然とした態度をとれる国であったなら、「しょうがない」などという歯切れの悪い言い方で、アメリカへの矛先をごまかしてしまうことなどなかったはずだ。 もともと現代文明の実験の場として誕生し、自らの価値観を他国に押し付け、地球が50個あっても足りないほどエネルギーを消費する生活を「豊か」と称して大々的に掲げてきた国。ソ連参戦を回避しようとしたのも、その自らの価値観のためだし、それが共産圏の拡大阻止を大義名分にしたベトナム戦争へと続いていく。 結局はみつからなかった大量兵器の存在を根拠に、イラクで罪のない人々を死に追いやったことは記憶に新しい。 そんなアメリカと馴れ合いをやってきた日本国に、久間発言を非難する資格はない。 ←ランキングに登録しています。クリック、よろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.07.05 00:52:10
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