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私たちの身体には、3つのエネルギータンクがあります。
1.脂肪 2.筋肉 3.細胞 1.脂肪 脂肪は1グラムで9キロカロリーのエネルギーを発生させます。 60kg・体脂肪率25%の人は13万5千キロカロリー分のエネルギーを蓄えていることになります。 脂肪をエネルギーに変えるには、最低でも10分~15分かかります。 つまり今すぐ動かなければならないとき、例えばライオンに追いかけられたときには間に合いません。 でも蓄積量が多いので、緊急性のない運動、トライアスロンや長距離走、登山など、継続的に力を発揮しなければならない場合に役立ちます。 2.筋肉 筋肉のグリコーゲンにはブドウ糖が蓄えられています。 ブドウ糖は1グラムで4キロカロリーのエネルギーを発生させます。 一般の人はブドウ糖を約500グラムしか貯蔵できないといわれています。 つまり2000キロカロリー分しかないのです。 でも脂肪と違ってすぐにエネルギーに変えることができるので、すぐにパワーを発揮することができます。 ですから格闘技や武道、中距離走など、短時間の激しい運動に役立ちます。 3.細胞 それぞれの細胞にはクレアチニンリン酸が蓄えられています。 クレアチニンリン酸はきわめて爆発的にエネルギーを発生させます。 でもあっという間に底をついてしまうので、ほんの数秒間しか持ちません。 50メートル走のように数秒間の勝負の場合は、3のクレアチニンリン酸が役に立ちます。 この3つを比較してみると、驚くべき事実が現れてきます。 「激しい運動で燃えるのはクレアチニンリン酸とブドウ糖である!」 「激しい運動をいくらしても、脂肪は燃えない!」 あなたがこれまでいくら運動をしても痩せなかったのは、運動が激しすぎたからだったかもしれません。 汗をダラダラ流して、息も絶え絶えゼイゼイさせて、体中が筋肉痛になりながら、脂肪はほとんど燃えていなかったのです。 脂肪を燃やす運動には二つの条件があります。 1.ウォーミングアップの軽運動を10分~15分実施してから運動を始める。 2.心拍数を一定レベル以下に抑える。 上限の心拍数は年齢で決まってきます。 上限心拍数の算出方法はいくつかありますが、トライアスロンで多く採用されているマフェトン理論をご紹介します。 180-年齢=上限心拍数 たとえば私は今39歳ですから、180-39=141 で、141が上限心拍数になります。 つまり脈拍が141を超えたら脂肪は燃えなくなってしまうわけです。 下限はそれほど気にしなくてもいいのですが、とりあえずこの数字から10を引いて131としておきましょう。 131から141の脈拍で運動することが、一番脂肪を燃やす方法です。 運動は激しくなくても、というか、激しくない方が痩せる。 これに適した運動はジョギング、水泳、ウォーキングなどです。 どうですか?だいぶ気が楽になったのではないですか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2003年06月24日 17時38分30秒
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