テーマ:TVマイブーム(650)
カテゴリ:川柳
ここ数年、夏の風物詩といえるアノ番組が少なくて、少々寂しい感じがしています。
昔は夏休みになると、ワイドショーなどで毎日のようにあったアレ。 そう、アレとは・・・『心霊写真特集』。そしてその『再現ドラマ』のことです。 僕はホラー映画が苦手です。 でも、TVの心霊写真物は子供の時から何故か惹き付けられるように観ていました。 僕が恐山の麓の生まれだからでしょうか?(僕に霊感はありません!) ヘタなホラー映画のストーリーより、その1枚の写真には隠されたストーリーのほうが断然怖いのです。 それを霊能者が読み取り、再現ドラマや現地取材などで裏付けられる事柄から、更なる恐怖が広がります。 いつもブラウン管にかぶりつきで観ては、「うわっ」「キツイなぁ」と声を上げています。 先週、TVで金曜ロードショー(日本テレビ系)『着信アリ』を観ました。 柴咲コウ、堤真一 主演の話題になったホラー映画です。 ホラー映画はあまり好きじゃないと言いましたが、TV放送になるとつい観てしまいます。 感想としては、怖い場面もありましたが、事件の真相とラストシーンにあんぐり・・・という感じでした。 何故、子供の遺恨ごときで、あれほどの超常現象が起きてしまうのでしょうか? 死の予告が携帯電話に着信する因縁は何だったのでしょうか? ラストシーンはどう解釈したらいいのでしょうか? 見終わった後、かなり悩みました。 分かる人がいたら教えてください。 それに比べると、『呪怨』(清水崇監督)はまだましかな?と思います。 止まる事を知らない呪いが、事件に関わった人間に次から次へと伝染していく。 事件は全く解決を見せず、「どうせ助からない」というどうしようもない恐怖を黙って受け入れるしかないのですから。 僕はビデオ版と劇場版の両方を観ました(もちろんTVで)が、ハッキリ言って一番最初に作られたビデオ版『呪怨』が一番怖いと思います。 僕はこの『呪怨』おける呪いの連鎖を、イギリスの人類学者フレーザーが考察した「共感呪術」の中の「感染呪術」ではないかと思っています。 「感染呪術」とは、「かつてたがいに接触していたものは,物理的接触のやんだ後までも,なお空間を距てて相互作用を継続する」(金枝篇より)というものです。 この呪術を誰かが解くまで、呪怨の恐怖は続くのではないでしょうか。 〈つづく〉 ☆ ★ ☆ 好評連載中! ブログ小説 プロトタイプの本棚 ぜひ覗いてみてください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|