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October 8, 2011
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カテゴリ:ダブルキャスト

権太が、引き戸のすき間からステージをのぞき込んだ。
 北上夫妻と都志江は、ステージの上に木製のテーブルとパイプ椅子を置いて会話していた。
 そこには美恵もいる。しきりにタバコに火をつける北上の側で、すがるように彼の袖を握っていた。
「あの人、あんな上品なセーター着てるの珍しいなぁ」
 プロジェクターの電源とコードの長さを確認しながら、広瀬が呟いた。
「んだな。ずいぶんこざっぱりとしたの着てきたな」
 権太も同意した。
 北上は、白地にアーガイル模様のニットを着ていた。
「あれは、シラカバホームセンターで売ってる奴じゃないですかね」
 広瀬が言った。
「そうなの?あの柄、今年は流行ってるみたいだけど」
 ナオミが答えた。
「同じような柄のは安いとこでも売ってますけど、あれ手編みですよ。あんだけ編み目が詰まったのは、シラカバホームセンターにしかないんじゃないかな」
 広瀬は双眼鏡をのぞいていた。
「あそこで売ってるんだとすれば、たかがセーターとはいえ、5万は取られるな」
 権太が言った。
「そのかわり、山に行くときなら大助かりだべ。あれを、アノラックの中に着込んだら寒さ知らずだ」
「やっぱり、雑誌に載るとなると、いちばんいいのを着てくるもんだな」
 隆一は呟いた。
「取材を受けたくて仕方がなかったんでしょうね」
 ナオミが言った。
「奴は、やはりシラカバホームセンターに通っていたんだわ。函館山の、最初の事件現場でかすかに残ってた足跡だって、そこで売っていた上質なトレッキングシューズのものだった。…北上のものであるという証拠が無いだけで…。でも間違いない、あいつのよ」
 彼女は唇をかんだ。

<つづく>

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 今日から、3連休ですね。
 初日は、久しぶりにじっくりと菜園の手入れをしていました四つ葉
 ここのところ、ず~っと雨が続いていて、バラその他、花木の葉はけっこう傷んでいました。
 あまり構えていなかったというのもあるんですが・・・

 いつの間にか、ラズベリーの葉が泥はねのためか、変色していましたショック
 ちゃんと支柱を立てておけば良かったですね~
 下の方の葉をバッサリとカットはさみです。
 ラズベリーは枝が細いので、できることならフェンスに絡めるようにしたほうがいいみたいです。
 昨年の晩秋葉に植えて、春は花が咲いたものの、実はならなかったです。
 株は充実してきているので、来年に期待ですね。


ジャムにしようと考えていましたが、1個も採れなかった^^;

 まだ採れている夏野菜たちです。

1saien101.jpg

 ピーマンは、いよいよ終わりですね。
 トマトは、いまがいちばん甘いです。





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Last updated  October 9, 2011 02:01:02 AM



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