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テーマ:政治について(19806)
カテゴリ:四方山話
最近改めて思うことは、議員とはどういう存在なのか、どんな役割を担っているのか、ということだ。
例えば議会が機能していない、とか、議員が不勉強だ、といった批判も多く聞く。事情を聞けばこれらの批判も「さもありなん」だと理解できる。 2月25日の日記でも取り上げたが、市民の代表として選んだはずの議員が、市役所や行政の側の代弁者になったり、ある一部の露骨な利益代表者に堕してしまうことも多々ある。 選挙での耳当たりの良い主張はどこ吹く風とばかりに当選後は「手のひら返し」の議員が目立つことが、昨今の地方議員の人数が多すぎるとか、定数削減や報酬削減のマスコミキャンペーンの格好の攻撃材料にされているな、と感じる。 以前テレビで地方議員の政務調査費について、不正支出だとか完全公開すべきだといった論調がコメンテーターの国会議員から語られていた。国会議員の「文書交通費」や「立法調査費」といった歳費とは別のいわば議員活動の経費という意味で支給されているお金の使途は一切公開されていないが、そこへの疑問は誰からもまったく無かった。 議員には選挙で当選しなければなれない。 前述の「議会が機能していない」「議員が不勉強だ」という批判は当然だと思う場合も多々あるが、それとて有権者の選挙の結果だ。選挙の結果を批判はできても否定はできない。どんなにサボっている、とか、いい加減だといっても、選挙で当選しなければ議員ではない。 議会の役割、仕事は我が上尾市議会のホームページにも端的に書いてある(こちらを参照)。 議会の役割つまりは議員の役割だと思うが、市民の立場から見て実質的に最も重要な役割は、「検査権・調査権 」の行使ではないだろうか。 「検査権・調査権」とは「議会の決定に沿って市の仕事が行われたかどうかについて、検閲・検査、監査の請求、説明の要求、意見の陳述、調査・出頭証言、記録の提出請求などを行うことができます」とある。 一般の市民が公開を求めてもなかなかすんなりとは公開せず難しいことがある。情報公開請求をしてくれといわれたり、請求をしても却下されることもある。公開情報でも例えばコピーしろといわれてコピー代を請求されたりもする。一般の市民の立場で公開を要求しても費用や時間も含めてハードルがある。 このことも大きな問題だと思うが、少なくとも今現在の法律では議員には「検査権・調査権」が保障されている。疑問の点は議員を大いに活用するべきだ。 選挙で選ばれる議員がこういったことに協力せず市民の役に立たないとすれば次の選挙では選ばない、ということに尽きる。 地方自治体は二元代表制だ。執行機関、行政の長である首長も、議決機関、さまざまに議論する議会議員も同じ市民から選挙で選ばれる。だが、議会こそが「民意を鏡のように反映させる住民参加の場」でなければならない。 その意味で議会こそが組織的に市民との対話を持つような改革に着手しなければならない時期に来ていると感じている。 まさに四方山話になってしまったが、昨年の12月議会、私の最後の一般質問の再質問でこういった考えを述べている。読んでいただけたらありがたい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 8, 2008 10:39:57 AM
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