奮闘する「大器晩成」日記

　結局それがチャンスだったのかどうなのかは、結果が出てみないとわからないものだ。

　それだけにチャンスは前髪で（つまりとにかく先にという意味だろう）掴めというのだ。

　以前に聞いた記憶がある話。

　チャンスの神様と失敗の神様がいる。この二人は前から見るとまったく同じ顔かたちをして、しかもその髪型は前髪はふさふさだが、後頭部はつるつるに剃っているというものだ。

　しかもチャンスの神様なのか失敗の神様なのかは通り過ぎた背中にしか書いていない。だが、神様が通り過ぎた後ろから「あっチャンスの神様だ」と思って掴もうとしてもつるつる滑って捕まえられない。

　だからどちらかわからないというリスクはあるが、とにかく掴める前髪を掴めというものだ。

　もし万が一失敗の神様を掴んでしまってもまたやり直せばよい。だが、神様を掴めなかったならば、永遠にチャンスも巡ってこない。

　とまあ大体こんな話だった。

　多分今、神様が私に向かって走ってきているのだ。これはチャンスか失敗かはわからない。だが、なんとしても掴まなければ永遠に神様を掴むことができない。

　ただ前に進むのみ、だ。