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カテゴリ:つれづれ
芥川賞をもらいはった絲山秋子さんのインタビュー記事で、「私は会社で働いて、優先順位をつける、同時並行にたくさんの仕事をする、納期を守る、ということを学びました。多くの貴重なことを学んだと今は思います。」
と言ってはりました。 ほんまやなあ~。学んだ学んだ、今の生活にあんまり生かされてないけど。 大学で学んだことは「客観的な立場なんて実はない」ってことだったなあ。 それから「時にはカラスが白いと言われても、真剣にそうですねえ、と言わなければならないこともある」てなこと。 後者はメチャクチャきつかった卒業研究の一年間に学んだのでした。 そのあと一般企業に入ったら、なんてラクなの!これでお給料がもらえるなんて天国やわ!と一年半位思ってました。 名目はシステムエンジニアやったからしばらく勉強ばっかりしていたし。 そこで、企業で一年勉強さしてもろたら専門学校の三年分以上に値することを学びました。 そして、実は勉強って電話がジャンジャン鳴って一声掛けられたらすぐ中断して、またすぐ復帰できるような環境でせなあかんということも。 仕事も勉強も同時多重にきっちり進めなアカンということも。 子供にはシーンとした個室の勉強部屋なんかいらんわ!と思いました。 納期を守る・・に関しては、どんなシステムも常に納期オーバーしてる会社だったので、納期が遅れたときにスケジュールやら人員の手当てやらで、どれだけ爆発的に忙しくなるかを体験させてもらいました。 仕事がきつきつになってくると、段々人間性が変わってくるモノです。 「私は数字覚えられへんから」「私は人前に立つのキライやから」「私は人にきついこと言われへんから」とかなんとか自分の限界を自分で引いていたけど、仕事というのはそんな物を無視してやってきます。 無い能力でも搾り出す、できないスケジュールでもなんとかするのがサラリーマン、と学びました。 そんなこんなで、すっごいきつい人間になっていました。ひとりしか通れない入り口があれば、必ず自分が先に通ってしまうクセがついてました。 中堅どころになってくると、優しい好い人の上司って実はすごく「困り者」だと学びました。優しいだけやったらアカンのや~。善人だけやったら迷惑なんや~。すごい価値の転換でした。 そして「人間は目に見える形で出てこないと本当には理解しないし、自分にメリットが無いと仕事であっても動かない」と学びました。 まだバブリーな時代やったし経験浅いから、言われたとーりの仕様でシステム作って持って行ったら「こんなんと違うねんけどな~」「使いにくいわー」「あ、あれ?使ってない。結局紙でやってるほうが速いし」とか言われてプルプルとこぶしを握り締めたことも何度か。 ダンナの話ではそのへんの体質は今でも変わってないようです。 大丈夫か?あの会社。 そして最後は「会社は男性の発想で動いているから女性は合わしていくしかない。余程の能力か美貌があれば別だが」ということでした。 色々と疲れることが多かったけど、10年以上たってみると、やはり会社で仕事しないと得られないことって多かったと思いますわ。 ちょっと筆が暴走してしまった今日の日記でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年02月01日 09時02分45秒
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