■白梅の■(4058) ■1月の俳句一覧
白梅の惑ふ大地は白きまま *梅は春を告げる花ともいいますが、このところ寒い日が続きます。先日の大雪は未だ融けないまま、折角の白梅も縮こまったままです♪ はくばいの まどうだいちは しろきまま ≪白梅の蕊にふれたる鼻の先 矢島渚男≫■平成30年1月の俳句一覧《平成30年1月》No.4028 (旭光の) 旭光の天地を染むる御慶かな (20180101)No.4029 (鶴亀や) 鶴亀や千代萬代と初謡 (20180102)No.4030 (一族や) 一族やぐるり振舞ふ屠蘇の酔 (20180103)No.4031 (俺だつて) 俺だつて今に見てをれ冬木の芽 (20180104)No.4032 (灰の地に) 灰の地に金の化粧や枯の園 (20180105)No.4033 (大喰ひの) 大喰ひの群がる鵯やねずみのふん (20180106)No.4034 (恥らひを) 恥らひをそろり解きたり寒の梅 (20180107)No.4035 (冴ゆる気や) 冴ゆる気や老いの口笛フルート調 (20180108)No.4036 (隠れても) 隠れてもすがた露はや青木の実 (20180109)No.4037 (毛皮着て) 毛皮着て浮かるる心ありにけり (20180110)No.4038 (ふくるるを) ふくるるを真似し合ひをり寒雀 (20180111)No.4039 (中甘の) 中甘の大盛しる粉鏡割 (20180112)No.4040 (手を炙り) 手を炙り而してお尻大焚火 (20180113)No.4041 (寒禽や) 寒禽やけふの餌食の品定め (20180114)No.4042 (白梅や) 白梅やお喋り日ごと弾みたる (20180115)No.4043 (足元の) 足元のぽかぽかとして春隣 (20180116)No.4044 (指先の) 指先の疼く血潮や大枯木 (20180117)No.4045 (向き合うて) 向き合うて盃を挙げたり鉢の梅 (20180118)No.4046 (切れ味は) 切れ味は天下一なり冬木立 (20180119)No.4047 (待春や) 待春や思はせぶりのじれったさ (20180120)No.4048 (格別の) 格別の褒美得しごと日脚伸ぶ (20180121)No.4049 (大寒の) 大寒のぬくぬくとせる別天地 (20180122)No.4050 (初雪の) 初雪のくれなゐ染むる墨絵かな (20180123)No.4051 (衣擦れの) 衣擦れの密かに消えて雪をんな (20180124)No.4052 (菜畑の) 菜畑の眩しき朝や深雪晴 (20180125)No.4053 (陽の出でて) 陽の出でてちよろちよろちよろと軒氷柱 (20180126)No.4054 (霜柱) 霜柱大地押し上ぐ力持ち (20180127)No.4055 (鳥群れて) 鳥群れて鳴くを忘るる寒さかな (20180128)No.4056 (見渡せば) 見渡せば荒ぶモノクロ寒鴉 (20180129)No.4057 (もぢやもぢやの) もぢやもぢやの先んず先んずと春隣 (20180130)No.4058 (白梅の) 白梅の惑ふ大地は白きまま (20180131)<まつやま俳句ポスト365>…夏井いつき選 (選句日ベース)◆兼題:探梅(投句締切 2017/11/29) ・探梅の酒蔵巡りや杜氏の郷 ・探梅や靴に付きたるローム層…(2018/1/18選: 人) ・探梅や山奥秘湯の行きどまり<宮日文芸・俳句 / 宮崎日日新聞> ・庭隅に威厳正しく石蕗の花 ・人住まぬ家の侘しき実南天 ・葉牡丹やさらし鯨の酢味噌味 ・旭光や水平線の初景色 ・神歌やとうとうたらり初謡 ・高砂の謡初め終へ御神酒かな ・手を抜くと言ひつせつせと年用意 ・房総の光りを庭に水仙花 ・蜂蜜の固まる朝や初氷 ・消ゆるまで見惚れてをりぬ焚火かな ・没の句の蘇りたる初明り ・水洟や固まる袖の懐かしき *2018/1月間(4週)に入選句なし。月間入選句なしは2015/3以降6回目。