■自叙伝の■(6674) ■3月の俳句一覧
自叙伝の句集となりぬ花盛りじじょでんの くしゅうとなりぬ はなざかり≪生涯を恋にかけたる桜かな 鈴木真砂女≫■令和7年3月の俳句一覧 《令和7年3月》No.6644 (三月や) 三月や花粉求むる慌て虻(20250301)No.6645 (野も山も) 野も山も箸も軽やか春の宵(20250302)No.6646 (沈丁や) 沈丁や未だはにかみ最中なる (20250303)No.6647 (蕩けたる) 蕩けたる大トロうまし春みかん (20250304)No.6648 (囀を) 囀を止めぬは訳のあるやうな (20250305)No.6649 (三椏や) 三椏や下向くさまのいぢらしき (20250306)No.6650 (初句集) 初句集校了となる春日かな (20250307)No.6651 (鳥追うて) 鳥追うて遊び遊ばれ野に遊ぶ (20250308)No.6652 (日溜りに) 日溜りにおいでおいでと仏の座 (20250309)No.6653 (飛び込んで) 飛び込んで遊ぶ輪づくり水ぬるむ (20250310)No.6654 (蘇れ) 蘇れ火事の山にも辛夷咲け (20250311)No.6655 (山茱萸や) 山茱萸や黄いろ悩まし檀香梅 (20250312)No.6656 (無を有に) 無を有に手品師のごと桜かな (20250313)No.6657 (黄信号) 黄信号みなが目を張り黄水仙(20250314)No.6658 (太陽の) 太陽の水面に躍り風光る (20250315)No.6659 (壺入りや) 壺入りやたつぷり飲めと花馬酔木 (20250316)No.6660 (手料理の) 手料理のレシピ増したり春の昼(20250317)No.6661 (ふつふつと) ふつふつと湧き立つ色香うららけし (20250318)No.6662 (彩りの) 彩りの光りを集め春の風 (20250319)No.6663 (彼岸来る) 彼岸来る兎にも角にも小豆餡 (20250320)No.6664 (沈丁の) 沈丁のここよここよと宵の風 (20250321)No.6665 (天変の) 天変の津波恐ろし花ミモザ (20250322)No.6666 (略式の) 略式の法会の始末彼岸過 (20250323)No.6667 (はくれんの) はくれんの白き炎や火事ばうばう (20250324)No.6668 (吾もまた) 吾もまた一心不乱春野かな (20250325)No.6669 (春昼や) 春昼や遊び相手の鳥いづこ (20250326)No.6670 (奔放に) 奔放に生きるが美なり雪柳 (20250327)No.6671 (振り向けば) 振り向けば白き歯の笑みクロッカス (20250328)No.6672 (むちゆむちゆと) むちゆむちゆと産衣ひかる名草の芽 (20250329)No.6673 (焼き立ての) 焼き立てのチーズ蕩けて春暑し (202503330)No.6674 (自叙伝の) 自叙伝の句集となりぬ花盛り (20250331)■<宮日文芸・俳句 / 宮崎日日新聞> *3月投句 … 4週×5句=20句 *3月入選 ・わが句集いよよ上梓へ下萌ゆる ・・・◎加賀東蠻 特選 (2025/3/17) *加賀東鷭添削 :「わが句集いよいよ上梓下萌ゆる」 加賀東鷭【評】:『句集出版おめでとうございます。的確な季語で祝。』 ・卒業の許可なかりけり句の世界 ・・・妹尾題弘 入選 (2025/3/17) 妹尾題弘【評】:『生涯の友と言っている。許可出ずとおどけつつ。』 ・囀や話しかけたきときもあり ・・・本村蠻 入選 (2025/3/24) *本村蠻添削 :「囀りや話しかけたきこともあり」 ・耕すや野菜不足の足しとせむ ・・・◎妹尾題弘 特選 (2025/3/24) *妹尾題弘添削 :「耕して野菜不足の足しとせむ」 妹尾題弘【評】:『庶民の苦しみ斯くのごとし。米不足にも思いが至り。』